カテゴリー : Bossa Nova

The Astrud Gilberto Album (1965)

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アストラッド・ジルベルトの1965年のアルバム”The Astrud Gilberto Album with Antonio Carlos Jobim“を当時のUSオリジナル盤で聴く。
手元にあるのはステレオ盤で盤面に”VAN GELDER”のスタンプが押されたレコードだ。
名エンジニア、ルディ・ヴァン・ゲルダーの手によってカッティングされたメタルマスターを元にプレスされたレコードであるということで一般的に音が良いと言われている。
ここ20年ぐらいずっとCDを中心に聴き続けてきた耳でレコードを聴きなおしているが、このレコード聴くことによってレコードというソースをもっと早くに見直すべきだったということを確信するに至った。少し大げさかもしれないが・・。
CDが悪いとは思わないし、CD時代のアルバムなどで素晴らしいCDはたくさんあるが、レコードの時代の音楽はレコードで聴くのがベストなんじゃないかなと。
ヴァン・ゲルダーのようにレコードのカッティングにまでこだわって作ったレコードはやっぱり素晴らしいものが多い。
アナログレコードに刻まれたアストラッドのヴォーカルは思っていたよりも輪郭がはっきりしていて太いし、マーティ・ペイチのオーケストラやジョビンのギターもより自然に響いている気がする。
もしかしたら、今まで聴いてきた他のアルバムも印象がまるで違う、なんてこともあるんじゃないかと思ってしまう。
念のため、あくまでも僕の個人的見解なんですけどね。

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GETZ / GILBERTO (1963)

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GETZ / GILBERTO 」を1963 年USオリジナル盤で聴く。
1曲目「イパネマの娘」出だしの「D♭69 / A♭」のボワッとした仄暗いコードとジョアンのスキャットはこれぞボサノヴァといった趣だ。
2コーラスめでアストラッド・ジルベルトが歌いだすとガラッと雰囲気が変わるのも面白い。
僕がアルバムの中で一番好きな曲は3曲目のアリ・バホーゾの「Pra Machuchar Meu Coracao」。
ぼそっと歌い始める感じがすごくよくてメロディーも切なくてとてもきれいだ。
「ヂザフィナード」でひっくり返してB面、「Corcovard」「So Danco Samba」「Vivo Sonhando」など名曲の歴史的セッションが続く。
ジョアンとアストラッドのいい意味での脱力系のヴォーカルに対してやや暑苦しい節回しのスタン・ゲッツのサックスとの対比も面白い。
若い頃は、スタン・ゲッツが吹き出すと思わず笑ってしまったが、今は不思議としっくりくる。

聴いているのはSTEREO盤なのだが、やっぱりCDに比べて音の輪郭がはっきりしているように感じる。
僕の手持ちのCD(314 521 414-2)と明らかに違うのはベースの定位だ。
CDではRチャン後方から全体にボワッと広がるように鳴っているのだが、このレコードではLチャンに振られている。
Lチャンにミルトンのドラムスとベース、センターにジョアンのヴォーカルとスタン・ゲッツのサックス、Rチャンからアストラット・ジルベルトのヴォーカル、ジョアンのギターとジョビンのピアノの配置。

でもボサノヴァとかジャズはレコードで聞くのがいい。
今からちょうど50年前の1963年のレコードだからチリパチの量も他のレコードより少し多めなのだが不思議と音楽の邪魔にならない。
家人がレコードを聴きながら「雨が降っているみたいね」と言った。

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Antonio Carlos Jobim / A Certain Mr. Jobim (1967)

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ドイツ人名アレンジャー、クラウス・オガーマンによるオーケストラ・アレンジとジョビンの英語ヴォーカルが楽しめるこの季節にぴったりの一枚。
1曲目の「Bonita」から疾走するボッサ・ギターとドン・ウン・ロマンのリムショットとスネアのコンビネーション、そしてオガーマンのストリングス、フルートをはじめとするオーケストラアレンジがカッコよすぎてため息がでる。
この頃のレコーディング・セッションの写真にはスタジオでジョビンがギターを持って写っているものが多い。
アルバムのライナーにもジョビンがRomeo di Giorgioを持ってスタジオ入りしたといった記述があるので、おそらくこのアルバムではジョビンがギターを弾いているのだろう。
「デザフィナード」「サーフボード」「Outra Vez」「Estrada do Sol」「黒と白の肖像」などメロディアスな名曲がズラリと並んでいる。
この後あのCTIの名盤「Wave」へと続くのだが、僕はこっちの方が好きかもしれない。

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ちなみにこちらは、1981年の米リマスター盤LP。
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聴き比べてみてすぐにわかるのはドラムのリム、スネアの音がクリアになっていること。
音楽の素晴らしさは十分に伝わってくるし、全然悪くないが音がクリアに整理されている感じがする。
何度も聴いているうちにオリジナル盤にある音のくぐもりは、単に当時の機材に起因するものではないような気がしてきた。

アントニオ・カルロス・ジョビン(Antonio Calros Jobim)

今日12月8日はジョン・レノンの命日ということで毎年ラジオからはビートルズが流れてくる。
それを聴いてアントニオ・カルロス・ジョビンの命日でもあることを思い出す。
今年はなぜか数日前からそろそろだなと思いつつ、以前から気になっていた「Catia Canta Jobim」というアルバムをアマゾンで見つけて注文したりしていた。
今朝、出掛けにドアノブにアマゾンの荷物がぶら下がっているのを見て間にあって良かったと、なんとなく思った。(呼び鈴も鳴らさずに荷物をドアノブにかけていくなんて・・年末だから?)

このアルバム「Catia Canta Jobim」はCatia(カチア)というリオ出身でパリで活動しているヴォーカリストが歌うアントニオ・カルロス・ジョビンの作品集だ。
少し低めで鼻にかかった声、息たっぷりに歌う声はジョビンの曲にうってつけだ。
それからなんといってもアントニオ・アドルフォのピアノとアレンジ!
エリス・レジーナの「IN LONDON」もアントニオ・アドルフォのピアノだった。
1曲目の「WAVE」の節回しなんかちょっとエリス・レジーナを彷彿とさせる。

Joao Gilberto/Ela E Carioca(ジョアン・ジルベルト/彼女はカリオカ)

ジョアン・ジルベルトのメキシコ滞在中の1970年のアルバム「彼女はカリオカ」。
ボサノヴァ・ムーブメントが終わりジョアンにとっては不遇の時代ともいえる時期の作品。

だがこのアルバムの中でジョアンはそんなことはおかまい無しといった感じにただひたすらに淡々と歌い続けている。
録音テープのよれなど時代の経過を感じさせる音だが、「彼女はカリオカ」などではジョアンの声とギターとの距離は近く耳元で歌っているかのようだ。
これを聴いていると気持ちがほぐれて少し自由な気持ちになれる。

あけましておめでとうございます!

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Fred Martins - Guanabara

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくおねがいいたします。

2ヶ月間放置してしまいました!
昨年はいろんなことがありまして、なんだか大変な年になってしまいました。
世の中的にもかなり大変な状況なわけですが、まあ何とか頑張っていきたいですね。
今年は良い年にするぞ!

で、昨年本当によく聴いたアルバム、前にも書きましたがFred Martins「Guanabara」。
我が家ではかなりのヘヴィーローテーションで珍しく家人がはまっております。
ルックスもなかなかですし、適度な色気があるから女性うけがよさそう。

ちなみに僕はこのアルバムを聴いた事によってギターの弾き方、リズムの取り方が変わったような気がします。1曲目の「Amo Tanto」のギターコードをコピって弾いてみたのもかなり勉強になりました!

このアルバムは本当に内容が素晴らしいと思います。
ソングライター、ボーカリスト、そしてギタリストとしてスゴい才能の持ち主です。
ボサノヴァ好きのみならず、いろんな人に聴いてほしい。
このアルバム引っさげて来日!しないですかね。。

Fred Martins「Guanabara」

BOSSACUCANOVA/AO VIVO

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ボサクカノヴァ。bossacucanova。
以前にも書きましたけど、ボサノヴァ音楽界の大御所ホベルト・メネスカルの息子マルシオ・メネスカルとアレシャンドリ・モレイラ、マルセリーニョ・ダルアの3人からなるユニット。
洗練されたボサノヴァに、さらにスタイリッシュな要素を盛り込んだ彼らのボサノヴァは本当に気持ちがよい。

その彼らのライヴアルバム「AO VIVO」を入手。
HMVのサイトで「付属DVDがとにかく凄すぎです」とのレビューがあるDVD付きのものを購入。
これ本当に凄すぎ。
ライヴの映像がほぼ全て収録されているうえに、ボサノヴァのドキュメンタリー(ボッサ界の大御所多数出演)が収録されている。

そもそも彼らはベース+キーボード+DJからなる3人のユニットなのでライヴは一体どんな感じなのか?気になるところだが、メンバー3人にクリス・デラノという女性ヴォーカルを迎え、ギター、パーカス、ホーンなどbossacucanova bandをバックにステージ上はかなり賑やか。
そこに彼らのアルバムの中に参加してきた豪華アーティストがゲストで順番に参加していくといった彼らの活動の集大成的なライブになっている。
ホベルト・メネスカル、マルコス・ヴァーリ、カルロス・リラなどボサノヴァの大御所にウィルソン・シモニーニャ、エヂ・モッタなど現代のブラジルアーティストなど、もうお祭り状態。

さらにこの「付属DVD」におさめられているボサノヴァのドキュメンタリーとセッション・ライヴ。
当時ボサノヴァの集まりが開かれたアパートをbossacucanova風に再現!といった感じで、アットホームな雰囲気繰り広げられるセッションは必見もの。
当時のボサノヴァ界を大御所達が語るシーンやインタビューなど貴重な映像も多数。
そして気の利いていることに輸入盤なのに日本語字幕がついている!

って、なんだかCDの宣伝みたいになってきたが・・このセッションの参加アーティストも超豪華。
ホベルト・メネスカル、カルロス・リラ、マルコス・ヴァーリは本編にも出演しているがジョアン・ドナート、フェルナンダ・タカイなどが参加している。
中でも作曲者であるホベルト・メネスカルとフェルナンダ・タカイが歌う「小舟」がすごくいい。
フェルナンダ・タカイの声ってすごくいいなと思った。
映像の中でマルシオも言っているが、「内に向かって歌われる声」そして、彼女の落ち着いた佇まいがとても魅力的。
その他にもマルコス・ヴァーリ、ジョアン・ドナートのRhodesプレイなど、見所満載。
興味のある方は、絶対買った方がいいっすよ。

Fred Martins(フレッヂ・マルティンス)/ Guanabara

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フレッヂ・マルティンス。
新宿のディスクユニオンに行ったら店内でかかっていて即購入。
初めて聴いたのだがネットで検索してみると1970年リオ生まれのアーティストだそう。
この年代のアーティストでこういう正統派ボサノヴァをやっている人がいるということに嬉しくなる。

声の感じはセルソ・フォンセカととても近い感じで全篇ガットギターの弾き語りがメイン。
そこにパーカッションとフルート、フリューゲル、ストリングスなどの控えめなオーケストラが加わる。
アレンジも素晴らしいがフェンダーローズ・エレピとヴィブラフォンなどを使い分けているところもいい。
全曲オリジナルなのだが2曲目の「Agora É Com Você」なんかジョアン・ジルベルトが「3月の水」の中で歌っていた「É Preciso Perdoar」を彷彿させすごくカッコいい。
ちょっとマイナー系の陰のある曲が特にいいかも。

ギターの音色がとても美しいのでいつもより少しボリュームを上げて聴きたくなる。
この夏はこれで乗り切れるかな。

Joao Gilberto 東京公演中止

今週末の13日(土)14日(日)に東京国際フォーラムで行われる予定だったジョアン・ジルベルト来日公演は、ご本人の体調不良により中止だそう。
とても残念ですが、お身体の調子(腰痛だそうです)が少しでも早く回復されることを祈りつつ、また元気なジョアンに会える日を楽しみにしたいですね。

【日本ツアー公式サイト】http://www.joao-concert.jp/

Desafinado (ヂザフィナード)/Antonio Carlos Jobim

今日は12月8日、アントニオ・カルロス・ジョビンの命日。ジョン・レノンの命日でもある。
ちょうど前回のレッスンからジョビンの「ヂザフィナード」を練習している。
この曲はジョビンの曲の中でも特に好きな曲でようやくチャレンジすることができてすごくうれしい。

まだ歌を乗せられるところまではいっていないが、鼻歌まじりにコードを弾くだけでもとても気持ちがいい。
ボサノヴァならではの半音の動きが結構複雑で、気をつけて歌わないと本当にdesafino「音痴」になってしまう。
特に中間の部分が途中転調したりして難しいのだが、波乗りをしているようなスリリングなメロディ展開がとても好きだ。

今週末はいよいよジョアン・ジルベルトのライヴだ。
ジョアンが無事に来日して公演も無事、成功しますように!

ジョアン・ジルベルト/AMOROSO (1977)

ジョアン・ジルベルト
AMOROSO (イマージュの部屋)

ジョアン・ジルベルトの1977年作品、「AMOROSO」。
トミー・リピューマ/プロデュース、クラウス・オガーマン/オーケストラ・アレンジによるアメリカ録音。

トミー・リピューマで僕が思い出すのは、ニック・デカロ、マイケル・フランクスなどの70年代のあの音。
ここでは、ジョアン・ジルベルトの声とギターをやさしく包み込むような繊細で緻密なアレンジとミックスがなされている。
微妙に乾いた響きのストリングスを中心にFender Rhodes Pianoとフルートによる控えめなオブリガードが非常にセンスよく散りばめられている。
ジョアン・ジルベルトに限らずバックのオケは必要?不要?などと、議論されることが多いが、僕はわりとこいうったわかりやすくカラフルなサウンドは好きだ。
なくても良いのかもしれないが、ない方がいいというケースはそうはないと思うし。

で、内容はというとガーシュインの「’S Wonderful」に始まり、先日のライブでも演奏された「Estate」「Tin Tin Por Tin Tin」、メキシコ時代の「Besame Mucho」そして後半は「Wave」に始まるAntonio Carlos Jobimの名曲並ぶ。
中でも僕は「Estate」がとても好きだ。
調べてみると、意外にもこの曲はイタリア人のブルーノ・マルチーノという作曲家の作品で、よく聴いているとジョアンはイタリア語で歌っている。
てっきりポルトガル語だと思って聴いていた。
でも愁いを含んだ甘く切ないメロディがいい。

そして「Wave」。
ちょっと早めのテンポでジョアンの歌とギターのバチーダが心地よい。
そしてこれはオーケストラ・アレンジも素晴らしい。特にイントロなんて最高。
ジョビンのアルバム「Wave」もオガーマンがアレンジをしていたっけな。
ちょうどボサ・ギター教室で「Wave」で苦戦し何度も聴いたトラックでもある。

ジョアン・ジルベルト/三月の水 (1973)

ジョアン・ジルベルトのライブから3日、感動が覚めやらない。
今日はボッサ・ギターレッスンへ出かけ、先生ともライブの話に。
「来年も来て欲しいですね。2日間だけ、とかでもいいから。」
贅沢かもしれないけど、また聴きたい。

レッスンの行き帰りに、アルバム「三月の水」を聴く。
そうそう、最近、耳栓式のヘッドホンにしたので、街の雑踏の中でもiPodで静かな音楽が聴ける。
言わずと知れたジョアンの超名盤。
ジョアンの声とギターとドラムのハイハット的なパーカッションのみという音づくり。
ジョアンが耳元で囁くように歌い、そしてギターは低音(ベース音)が豊かな、非常に暖かい音色で聴いていてとても気持ちがいい。

このアルバムが発表された1973年当時というのは、ジョアンにとってアメリカやメキシコを転々としていた不遇の時代の作品だという。
確かにこのアルバムの音は、ほの暗い感じがするが。
でも、先日のライブ同様にピーン張りつめた緊張感の漂う楽曲と、ほのぼのとした暖かいものを感じさせる曲とが共存していて、何ともいえない雰囲気を作り出している。
先日のライブでの人間味溢れるジョアンの姿と重ね合わせて聴くと、また一味違って聴こえる。

ジョアン・ジルベルト、3度目の来日公演決定!


ボサノヴァの神様、ジョアン・ジルベルトの3度目の来日公演が決定した!

2003年9月と2004年10月の2度の来日から2年ぶりだ。
以前に2度あることは3度ある! などどこのブログに書いたが、ホントにそうなった!
過去の2回の公演に足を運んでいるが、またあの声とギターが聴けるのかと思うとものすごく楽しみだ。公演日程は下記の通り。

11月4日(土)開場16:00/開演17:00東京国際フォーラム ホールA
11月5日(日)開場16:00/開演17:00東京国際フォーラム ホールA
11月8日(水)開場18:00/開演19:00東京国際フォーラム ホールA
11月9日(木)開場18:00/開演19:00東京国際フォーラム ホールA

全日程聴きに行きたいがさすがにそういう訳にもいかず。
いつにしようかな。迷うなあ。

Sabia/chie

Sabia

Chie - サビア

日本人ボサノヴァ・ヴォーカリスト、chieのアルバム。
あのセルソ・フォンセカがサウンド面をプロデュースをしているということですごく気になっていたのだが先日ようやく購入。

日本人ボッサというと小野リサを思い出しますが、このchieの声はもっとナチュラルで素朴な声をしてます。聴いていてとても心地よい。
そしてバックの音・ミュージシャンが素晴らしいです。
ザクザクとしたセルソ・フォンセカのガット・ギターがいい。
そして鍵盤は嬉しいことにハモンドやローズが使用されています。
あと、弦はチェロ、(アルト)フルート!理想的な編成。
鍵盤は白玉が多く、あくまでもバックに徹している演奏ですが、音のとらえ方、バランスがいいです。
1曲目のAguas De Marcoから 脳内モルヒネが分泌されるというか、気持ちいいです。
わりとありそうで、探すとなかなか出会えないサウンドかな、これは。

BOSSACUCANOVA

Brasilidade

ボサクカノヴァ。
ボサノヴァ音楽界の大御所ホベルト・メネスカルの息子マルシオ・メネスカルとアレシャンドリ・モレイラ、マルセリーニョ・ダルアの3人からなるユニット。
このアルバムの中ではホベルト・メネスカルもギターを弾いている。
音的にはボサノヴァ+クラブ・ミュージックといった感じだろうか。
クラブ・ミュージックをよく知らないためうまく説明できないが、この人たちの場合、生楽器(ベースやギター、ローズなど)の比率は高めでバックのリズムトラックは打ち込みが中心。
だが打ち込みといってもきちっとブラジルのグルーヴをもった心地よいもの。

ここ数年、ちょっと気候が暖かくなってくると聴きたくなるアーティストだ。
ボサノヴァはブラジルでは既に「終わった音楽」として扱われているというけどホントだろうか?

Celso Fonseca / Natural

Celso Fonseca

新年1発目からいきなり更新が遅れて、ダメだなーと自分でも思いながら、それでも今年も続けてみようかと思っています。
本年も宜しくお願いいたします!

ブラジル、リオデジャネイロ出身のプロデューサー/コンポーザー/アレンジャー/ギタリスト/シンガー、セルソ・フォンセカ/ナチュラル。

メロディアスな楽曲とソフトでメロウな歌声が印象的な色気のあるボサノヴァ。
声が昨年来日したカエターノ・ヴェローゾにそっくり。
Baden Powelの「Consolacao」のカヴァーはギタープレイが凄くカッコいいし、Jobimの「彼女はカリオカ」のデュエットも最高にハッピーな雰囲気。
でもやっぱりこの人の歌うマイナーKeyの曲が僕は好き。
独特の大人の色気とでもいうのかな。
昨年、新作Rive Gauche Rioもリリース。こちらもとても素晴らしいアルバムでした。

Antonio Carlos Jobim / Inedito

Tom Jobim
Inedito

12月8日はアントニオ・カルロス・ジョビンの命日でした。
ジョン・レノンの命日でもありました。ジョビンが亡くなってからもう11年になるんですね。
この人もボサノヴァの神様的な存在ですね。
ジョアン・ジルベルトがボサノヴァの歌とギターのスタイルを確立したのに対し、ジョビンはボサノヴァの名曲を沢山創った作曲家とでもいいましょうか。
もちろん味のあるピアノ、ギター、ヴォーカルなどを聴かせてくれたプレイヤーでもありました。

ボサノヴァの名曲は沢山あるけど、ジョビンの曲ってボサノヴァ独特のエッセンスがあると思うんです。
言葉で説明するのはとても難しいのですが、行ったことがないからわからないけど・・多分これは、リオの青空、イパネマ海岸の潮風とか土地の空気感が濃厚に音楽の中に溶込んでいるんじゃないかと、僕は勝手に思っていますが。

あとメロディの美しさ。
ギターを始めてより強く感じるのですが、たとえば「デザフィナード」なんかを単音でポロポロ弾いてみるだけでも、ほんとにすごい曲だなって思います。

で、このアルバムは最近、再発された未発表アルバム。(ん?日本語がおかしい)
Inedito=未発表という意味らしい。ブラジルのなんとかという財団がジョビン制作を依頼し関係者にのみ限定で配られたアルバムらしい。
一度CD化されたものですが、廃盤になっていたようです。
内容はジョビンの代表曲がほとんど収録され(なんと全24曲)素晴らしいとしか言いようがありません。

RENATO MOTHA E PATRICIA LOBATO

ヘナート・モタ・イ・パトリシア・ロバート
プラーノス

CDショップの試聴機で聴いてみて即購入。
ブラジル人の男性と女性、夫婦のボサノヴァ・デュオ。
日本での2ndアルバムなのだそうですが、僕は初めて。

とにかく聴いていて気持ちのいい音楽。
ガット・ギターとパーカッション、時々ピアノがオブリガード程度に入るシンプルな編成。
全曲ヘナート・モタによるオリジナルだが、メロディが素晴らしく捨て曲なし。
パトリシア・ロバートの透きとおる声、バシッとピッチの合ったユニゾン・ヴォーカルなど最高。
あと、ヘナート・モタのtrompete vocalizado(くちのラッパ)がとてもユニーク。
アルバムのいろんな曲に入っているんですが、中でも4曲目の”Salto Alto”では、フリューゲル?なんて思うぐらいキレイ。
夜に部屋で明かりを少し落として1人でヘッドホンで聴くのがおすすめ。

ボサノヴァの神様 ジョアン・ジルベルト

ジョアン・ジルベルト
ジョアン・ジルベルト・イン・トーキョー

2003年9月12日、東京国際フォーラム ホールAでの奇跡の歴史的公演の記録。

実はこの日、僕はこの会場にいた。
「コンバンワ」という挨拶の後、演奏がはじまった。
2F席の決して良い席とはいえない場所からオペラグラスを片手にステージのジョアン・ジルベルトに釘付けになっていた。
そしてとても緊張していた。会場は水を打ったように静まり、空気はピーンと張りつめていた。
皆、ジョアンのコンサートにまつわるいろんな噂(機嫌を損ねると帰ってしまうとか、急遽キャンセルになるとか)それを気にしてお行儀良くしなきゃ、と思っていたのかな。
でも1曲、また1曲と進むうちに、そんな心配はどこへやら。
徐々に会場は何か暖かい親密な空気へと変わっていった。
この歴史的な夜を、ここにいる皆で共有しているという、とても幸せな気持ちに。

ボサノヴァが生まれた1958年から45年、72歳のジョアン・ジルベルト。
でもレコードで「想いあふれて」を歌っているジョアン・ジルベルトの、確かにあの声だった。
とても感動した。
始めから終わりまで、休憩なしの全24曲。ステージにあった水は一度も口にせず歌いきった!
超人的などと言ってしまいそうだが、それだけステージに音楽に厳しいアーティストだということがわかった。そうそう、まだ9月といえども暑い日があったりという時期なのに、ジョアンの要望で会場の空調は完全ストップだったな。

翌年の2004年10月の2度目の来日公演へも足をはこんだ。
初来日の時よりは、少し落ち着いて聴く事ができた。
そして今年、ジョアン・ジルベルトは来なかった・・。
2度あることは3度ある・・!?
ブライアン・ウィルソンはたしか3度目の来日を今年したっけな?
来年あたり、また来日しないかな。

僕が初めてボサノヴァと出会った頃

僕がボサノヴァに初めて出会った頃に買ったアルバムの一枚。
アントニオ・カルロス・ジョビンの作品集。
ブラジルのエレンコレーベルの音源が初めてCD化されたのか、ライナーにはエレンコの創始者アロイージオ・ヂ・オリヴェイラのコメントが入っている。日付は1990年5月30日となっている。
ボサノヴァ誕生から当時のタイミングで既に32年経過しているが、あれから更に15年たったんだなあと、久しぶりに聴きながら思う。
内容はヴァーヴ盤USA録音の「Antonio Carlos Jobim/THE COMPOSER OF DESAFINADO,PLAYS」の中からとエレンコ音源がチョイスされて収録されている。
ジョビンの軽やかなピアノとブラジルのウェットな空気を感じさせる(行ったことないからあくまでも僕の中のブラジルのイメージ)ストリングスを中心としたオーケストラアレンジ。
えっ!そんなに!?ってくらいためて入ってくるオーケストラのオブリガードがあったり、僕にとって衝撃的な一枚に。

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