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松岡良治 手工品第壱号ギター

久しぶりにボサノヴァ・ギターの記事を。
ボサノヴァ・ギターを始めた15年ほど前にRYOJI MATSUOKAのM60を購入した。
この楽器は入門者の僕でも弾きやすく、とても気に入っていて今でも使っている。
先日、オークションで「手工品 松岡良治」というラベルが貼られたギターが出品されているのをみてあれこれネットで調べてみると、1970年頃のRYOJI MATSUOKAのギターのようだ。
この頃のものは材も、ブラジリアン・ローズウッド(ハカランダ)のラミネートが使われてるらしい。
現在このハカランダはワシントン条約で輸入が難しくなっているから人気があるようだ。

オークションでは同じ「手工品 松岡良治」でも「特壱号」というものがあってとても綺麗な楽器だったがそれなりの金額になっていたので価格的にも手頃な「第壱号」の方を、落札してみた。
オークションで楽器を買うのは正直とても不安だが、お小遣い程度の金額だったし、まあいいかと。

到着後、早速弾いてみた感想は、音が太い、音量が大きいということ。
少しネックが反っていて6フレットあたりにくるとやや弾きにくいが、たいして楽器の知識がない僕でも明らかに鳴りが違うことがわかった。
トップ材は、スプルースでサイドとバックはローズウッドのラミネートのようだ。
フレットの部分もエボニーではなくローズウッドっぽい。
サドルを新しく取り替えて、行けるところまで削って低くしてみる。
少し楽に弾けるようになったので弦を張り替えて、今まで使っていたM60と比較してみる。
こっちも悪くないが、やっぱり作られてから50年近く経過しているせいか、この楽器から出てくる音は全然違う。
どのフレットでも均一に大きな音が出る。
ヴィンテージの良さというのは、こういうことなのか?
本当のところはわからないが、きっと前のオーナーの方が大事に弾いていたのだろう。

楽に大きないい音が出るので自分が少し上手くなったような気がして、弾いていて楽しい。
今まで使ってきたM60も決して悪くはないのだが、やっぱり楽器というのは大事なんだなと実感。

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