2017年11月15日(水)19:00〜 サントリーホール
ウラジーミル・フェドセーエフ:指揮
チャイコフスキー記念ボリショイ交響楽団
三浦文彰:ヴァイオリン
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品35
ラフマニノフ:交響曲第2番ホ短調作品27
静岡の初日の公演に続いて、千秋楽。
最終日ということもありオーケストラは少しお疲れ気味か?
それでも、やっぱりややざらついたほのぐらい音色の弦楽が際立った素晴らしいラフマニノフだった。
先日の「悲愴」を聴いて、晩年のスヴェトラーノフのようにテンポが少し遅めなったのかと思いきや、今日のラフマニノフはむしろやや早めのテンポ。
御歳85歳になられても演奏スタイルがさらに進化し続けるのはすごい。
かつてのカミソリのような弦楽と金管の咆哮をいつまでも期待するのはやめようと思った。
時代とともに音は変わるしスタイルも変わっていくものだ。
それでも欧米のオーケストラとは一味違う独特な音色を持っている、とても魅力的なオーケストラであることに変わりはない。