LET HIM RUN WILD〜The Beach Boys Endless Summer

eds

ここのところ朝晩少し涼しい日が増えてきて、もう夏も終わりなんだなあ、なんて思いつつビーチ・ボーイズの初期ベスト・アルバム「エンドレス・サマー」を取り出して聴いてみたりして。。
高校生の頃、ラジオか何かで「サーファー・ガール」かそのあたりの曲を聴いて買ったんだっけな。
でも、このアルバムを聴いた時に一番印象に残った曲が「レット・ヒム・ラン・ワイルド」だったのをよく憶えている。

ビブラフォン(鉄琴)の四つ打ちのバッキングに合わせてファルセットのボーカルがワンフレーズ歌うとギターのちょっと洒落たオブリガードが入る。
ビーチボーイズのあのコーラスの中にテナー・サックスなのかベース・ハーモニカなのかホーンっぽい楽器がJazzyなフレーズをバックで弾いている。
ベースラインも何かをなぞっているようなフワフワした感じ。
このベストアルバムの大半をしめる、いわゆる「サーフ・ミュージック」的ビーチ・ボーイズ・サウンドとは明らかに違っていた。

後に「ペット・サウンズ」「スマイリー・スマイル」などを聴き、ブライアン・ウィルソンとビーチ・ボーイズのことを知るようになってようやく合点がいったわけだ。
この曲が収録されていたアルバム「サマー・デイズ」が発表された1965年前後はライバルであったビートルズの活動、そして所属していたレコード会社からのプレッシャーが強まった時期。
ブライアン・ウィルソン自身もフィル・スペクターやバート・バカラックなどの音楽を消化しつつ創作活動へのめり込んでいく。
そして様々なプレッシャーの中ドラッグなどで心身共にボロボロになっていくのだが、この頃のブライアンの作品はスゴい。

Henri Dutilleux(アンリ・デュティユー)

dutilleux

アンリ・デュティユー:管弦楽曲集成
ハンス・グラーフ:指揮
フランス国立ボルドー・アキテーヌ管弦楽団

アンリ・デュティユー(1916年生まれ)、現代のフランスを代表する作曲家。
なぜ、今このタイミングでデュティユーなのか自分でもよくわからんが、ふとしたことがきっかけで聴くことになった。
そのアルバムがこのハンス・グラーフ指揮によるボルドー・アキテーヌ管弦楽団の集成なのだが最初に収録されている「交響曲第2番」から一気に音の世界にひきこまれた。

いわゆる現代音楽(メロディーと調性のない非常に難解なやつ)が続くのかと思いきや、ドビュッシーなどのフランス的色彩に富んだ非常に美しい音楽が展開される。
響きは現代音楽的で調性はあいまいなのだが、メロディーはあり和声がとっても洒落ていて響きがカッコいい。
そしてリズミックでメロディック。音楽が心地よく流れて行く。

以前、武満徹の「そして、それが風であることを知った」を聴いたときと同じような感覚。
この曲もドビュッシーの同編成(フルート、ヴィオラ、ハープ)のソナタの影響が色濃く出ている作品でとっても美しい曲でした。
ただ、このデュティユーの場合、比較的編成の大きい「管弦楽」によるもの。
静寂の中から霧のように沸き立つ弦楽の神秘的な響きから、金管楽器やティンパニや銅鑼、チェレスタなども伴う外向きの開放的な大管弦楽の響きまで楽しむことができる。

このグラーフ指揮のボルドー・アキテーヌ管弦楽団は初めて聴いたがとってもいい。
聴いていて楽しいし気持ちがいい。
なんかすっきりするし。これはいいですな。

オーケストラ・ダヴァーイ 第3回演奏会

SH010093

2009年8月1日(土)18:30開演
文京シビックホール 大ホール

プロコフィエフ:
交響的協奏曲 ホ短調 作品125

ショスタコーヴィチ:
交響曲第8番ハ短調作品65

チェロ:丸山泰雄
管弦楽:オーケストラ・ダヴァーイ
指揮:森口真司

前回の演奏会のハチャトゥリアンとラフマニノフが素晴らしかったので今回もとても楽しみに出かけた。
このオーケストはロシア音楽好きが集まったロシアの音楽を熱く演奏する団体。
会場内のアナウンスもロシア人の方による日本語とロシア語の両方でするあたりロシアにこだわりをもっている感じで楽しい。

さて、演奏の方だが、今回もとっても素晴らしく力強い演奏でした。
市民オーケストラなのだが、ものすごく技術力が高いと素人ながら思った。
前回同様にオケの音にドキッとする瞬間がある。

プロコフィエフの交響的協奏曲は曲自体初めて聴いた。
プロコフィエフの現代的な部分と叙情的な部分とがバランスよく合わさった美しい曲でした。
プロコの作品ではピアノ協奏曲第2番が特に好きなのだけれど後期の作品でこんな美しい曲があるなんて新たにお気に入りリストに追加だな。
チェロの丸山泰雄さんが素晴らしかった。
アンコールでやったソロの曲、口から音を発しながら超絶的なテクニックで弾いたあの曲は誰のなんという曲なのだろう。

後半のショスタコの8番。
ミッチー&新日本フィル@日比谷公会堂以来2度目の実演。
ショスタコ怒りのスコアは見事に鳴り響いていた!と思う。
オーケストラ・ダヴァーイを聴いて思うことは、音量のデカさ。
相変わらず打楽器群は楽器をぶっ叩いていたし、金管もバリバリ鳴らしきっていた。
弦楽もブワンブワンいってました。
期待通りロシアオケしてました。

今回も招待状をプリントアウトして無料で聴かせていただきました。
どうもありがとうございました!

【追記】
調べてみたらチェロの丸山泰雄さんがアンコールで演奏していた曲がわかりました。
イタリア人の作曲家/チェリスト、ジョヴァンニ・ソッリーマという人のラメンタチオという曲でした。ニコニコ動画にありましたので、貼付けました。(記事が削除されたようです。2009.08.20)
すごく興味がありますので、時間があるときにもう少し調べてみようと思います。

Leo Minax(レオ・ミナックス)ライヴ@プラッサ・オンゼ

reo

レオ・ミナックスのライヴへ行ってきました!
すんごい楽しめました!
やっぱり、小さめの箱でやるライヴっていいですね。

レオはエレ・ガット・ギターを肩からストラップで下げてスタンディングで演奏してました。
エフェクターをかませていましたが基本はガット・ギターの音色。
それなのにあそこまで幅広い音楽の表現ができることに驚きました。

途中、サンバタウンのゼジさんのパンデイロがこれまたすごくって良かった。
3、5、7拍子の心地よさ?というか、無意識に身体が動いてくるこの感覚ってたまりません。

そして山本のりこさんとのデュエット!
山本のりこさんとレオの出会いのきっかけになったという「草の指輪」。

出だしのレオのハーフヴォイスの歌い出しや途中のハモりなど鳥肌がたった。
いやー、聴けてよかった。
鎌倉最終日も行ってこようかな。

Fred Martins(フレッヂ・マルティンス)/ Guanabara

fredmartins

フレッヂ・マルティンス。
新宿のディスクユニオンに行ったら店内でかかっていて即購入。
初めて聴いたのだがネットで検索してみると1970年リオ生まれのアーティストだそう。
この年代のアーティストでこういう正統派ボサノヴァをやっている人がいるということに嬉しくなる。

声の感じはセルソ・フォンセカととても近い感じで全篇ガットギターの弾き語りがメイン。
そこにパーカッションとフルート、フリューゲル、ストリングスなどの控えめなオーケストラが加わる。
アレンジも素晴らしいがフェンダーローズ・エレピとヴィブラフォンなどを使い分けているところもいい。
全曲オリジナルなのだが2曲目の「Agora É Com Você」なんかジョアン・ジルベルトが「3月の水」の中で歌っていた「É Preciso Perdoar」を彷彿させすごくカッコいい。
ちょっとマイナー系の陰のある曲が特にいいかも。

ギターの音色がとても美しいのでいつもより少しボリュームを上げて聴きたくなる。
この夏はこれで乗り切れるかな。