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Pop Music Archive

Gilbert O’Sullivan/Happiness Is Me And You

再び、ギルバート・オサリヴァン。
今日は74年発表のシングル「Happiness Is Me And You」。

この曲はギルバート・オサリヴァンの曲の中でも今でもよく聴く一番好きな曲かな。
何というか、メロディラインの美しさもさることながら、Fender Rhodes Pianoの音やストリングスとアルト・フルートのアレンジが何とも70年代のハッピーな空気感とちょっぴりほろ苦い世の中の空気みたいなものを感じさせていい。
それからFmから始まる下降クリシェの静かで美しい4小節のイントロの後、いきなり転調してC#m→Csus4→C→Cmというこのミラクルなコード進行!
これって普通なのかな?よくわからないけどものすごく新鮮に感じる。

1974年のこの時期はあの名曲「Alone Again」から3年が経過したころ。
4枚目のアルバムを出すが「Alone Again」的なものを求めているユーザからは不評だったらしい。
音楽的に模索している時期の作品ということになるのかもしれないけど、そんなことを少しも感じさせることなくクオリティの高い楽曲をさらっと聴かせる、それがギルバート・オサリヴァンのすごいところかも。

Gilbert O'Sullivan/Alone Again(Naturaly)

僕がまだ高校生の頃、洋楽というものを聴き始めた頃かな、このギルバート・オサリヴァンの「アローン・アゲイン」を初めて聴いたのは。
この頃ギル バート・オサリヴァンについては何の予備知識もなく、この曲との出会いのきっかけは、このベストアルバムのタイトルでもあった”Alone Again”が当時好きだった杉山清貴&OMEGA TRIBEに同名の曲があったということでちょっと気になったということ。
あとはこのアルバムのジャケがとても良くて、まあいわゆるジャケ買いというやつですかね。

でも家に帰ってこのアルバムの1曲目「Alone Again」を聴いた時の衝撃は今でもはっきりと憶えている。
4小節のとてもシンプルなイントロの後、少し憂いを含んだ淡々としたメロディが途中何度も転調をしながら続いていく。
今でこそ普通に聴いてしまう曲だが当時の僕にはこの転調の感覚がとても新鮮で、この後の僕の「音楽に求める心地よさ」というものに、ものすごく大きな影響を与えたアーティスト。

PET SOUNDS / THE BEACH BOYS

Pet Sounds

1966年にリリースされたビ−チ・ボーイズのというよりはブライアン・ウィルソンによるアルバム。世界中のアーティスト達に多大な影響を与えた名盤。
「ロックの記念碑的なアルバム」「今世紀最高のポップ・アルバム」と今では高く評価されているが、1966年の発売当初はほとんど評価されることなく、作者ブライアン・ウィルソンを精神状態の悪化、失意のどん底に突き落とすきっかけになった問題作。
内容については、僕ごときがこのアルバムについてあれこれ蘊蓄を語るのはほんと烏滸がましいことだしやめておく。

1999年のブライアン・ウィルソン氏の来日公演は本当に感動的な一夜であった。
前日にHMV数寄屋橋店でのインストアイベントでブライアン・ウィルソンと握手ができたこと!
僕にとって忘れられない想い出となった。
そして2002年にはこの「ペット・サウンズ」全曲をステージで生で聴く事ができた!
歴史的な一夜を体験できた。
これら想い出と共に大切に聴き続けたいアルバムである。

林哲司とJapanese AOR~杉山清貴&OMEGA TRIBE

1980年代、僕がまだ中学生の頃、日本の歌謡曲はいわゆるフォーク系の人たちと、少しだけ洋楽テイストのはいったニューミュージックといわれるジャンルがほとんどだった。
そんな中、とても衝撃的だった人たち、それが杉山清貴&OMEGA TRIBEだった。
バンドという形をとりながらも作・編曲家とアーティスト(実演)が別、というスタイルで当時は結構多かったが、そういう中でもアルバム、サウンドコンセプトがズバ抜けて洗練されていた。
もちろん、この人たちはそれが狙いでそういうスタイルをとっていたわけだ。
作編曲を手がけていたのがヒットメーカー林哲司氏。
アメリカでの音楽活動から帰国後、上田正樹の「悲しい色やね」とか中森明菜の「北ウィング」、菊池桃子などあげればきりがないほどの作品を手がけていた超売れっ子の作曲家だ。
他の作曲家やアレンジャーが創る音とは明らかに違い、その洗練されたサウンドは聴けばすぐわかるというぐらい目立っていた。
あと、非常に多作家で年間に数百曲創っていた時期もあるようで、あの曲に似ているだとか、超有名曲のパクリじゃないか、などといろいろ言われたりする曲も結構ありました。
でもサウンドはシカゴばりのホーンセクションにチョッパーベース、ちょっと軽めのキラキラしたRhodesピアノ、つややかなストリングス、厚みのあるスネア、タムの音。
どれをとっても完璧なサウンド、アレンジ、レコーディング。
当時の音楽雑誌で彼らのサウンドをはニューミュージック+フューションなんて表現をしてたっけな。
6th、9th、11th、や分数コードなど当時の歌謡曲には出てこないテンションコードを多様したちょっと大人なサウンドが新鮮だった。
特に-5(フラットファイブ)というコードは胸にキュンとくる切ない感じで、多用されていた。

ここ何年かで元祖シティーポップとかJapanese AORなどと一部で再評価されてますね。
洋楽テイストを持ち込んだ作編曲家は他にもたくさんいるけれど、80年代の日本の歌謡曲の大きな流れはやっぱこの人なくしては語れないんじゃないかと僕は思うんですが。
で、この杉山清貴&OMEGA TRIBEの「River’s Island」というアルバム、僕の中ではこれが最高傑作ではないかと思います。
この後の、「NEVER ENDING SUMMER」というアルバムもよかったですけど。
当時、中学生だった僕に、音楽の気持ち良さを教えてくれた大切な1枚。

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