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LET HIM RUN WILD〜The Beach Boys Endless Summer

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ここのところ朝晩少し涼しい日が増えてきて、もう夏も終わりなんだなあ、なんて思いつつビーチ・ボーイズの初期ベスト・アルバム「エンドレス・サマー」を取り出して聴いてみたりして。。
高校生の頃、ラジオか何かで「サーファー・ガール」かそのあたりの曲を聴いて買ったんだっけな。
でも、このアルバムを聴いた時に一番印象に残った曲が「レット・ヒム・ラン・ワイルド」だったのをよく憶えている。

ビブラフォン(鉄琴)の四つ打ちのバッキングに合わせてファルセットのボーカルがワンフレーズ歌うとギターのちょっと洒落たオブリガードが入る。
ビーチボーイズのあのコーラスの中にテナー・サックスなのかベース・ハーモニカなのかホーンっぽい楽器がJazzyなフレーズをバックで弾いている。
ベースラインも何かをなぞっているようなフワフワした感じ。
このベストアルバムの大半をしめる、いわゆる「サーフ・ミュージック」的ビーチ・ボーイズ・サウンドとは明らかに違っていた。

後に「ペット・サウンズ」「スマイリー・スマイル」などを聴き、ブライアン・ウィルソンとビーチ・ボーイズのことを知るようになってようやく合点がいったわけだ。
この曲が収録されていたアルバム「サマー・デイズ」が発表された1965年前後はライバルであったビートルズの活動、そして所属していたレコード会社からのプレッシャーが強まった時期。
ブライアン・ウィルソン自身もフィル・スペクターやバート・バカラックなどの音楽を消化しつつ創作活動へのめり込んでいく。
そして様々なプレッシャーの中ドラッグなどで心身共にボロボロになっていくのだが、この頃のブライアンの作品はスゴい。

THE HIGH LAMAS/CAN CLADDERS

ハイ・ラマズの新譜が出た!
CDショップで試聴、即ノックアウトされレジへ直行。

THE HIGH LAMAS。1992年にショーン・オヘイガンが中心となって結成された、ポップ・グループ。
ここのところずっとブラジルものとクラシックばかり聴いていて前作アルバムもまだ未聴だが、それ以外は全て所有している大好きなアーティストだ。
ブライアン・ウィルソンの歴史的名盤「ペット・サウンズ」のサウンドにインスパイアされた楽曲が特徴的。
「ペット・サウンズ」のサウンドといえば、コード進行の気持ちよさ、ルートをひたすら避けるかのようなベースライン、弦楽器、木管楽器、金管楽器などオーケストラ楽器やビブラフォンなどの多用。
ハイ・ラマズのサウンドはそこへさらに電子楽器(といってもきわめてアナログ的な)をちりばめられたようなサウンド。
もちろんそれらサウンドはベースであって、その上にある音楽にはいろんなポップな要素が交じり合いハッピーでドリーミーな世界が広がっている。

ボキャブラリーに乏しい僕が言葉で説明するのは難しいが、いつものように言ってしまうと「とにかく気持ちいい」のである。
吉祥寺に向かう井の頭線の車窓ごしに思ったのだが、ゆっくりとした時間が流れている休日の公園の風景、住宅街の路地裏の風景なんかとも不思議とマッチするノスタルジックなサウンド。

ちょっと聴いた感じではソフトロック的なおだやかな音楽に聴こえるかもしれないが、スリリングで実験的なコード進行がとても楽しい。
難しいことは何も考えず、ただその音の世界に身も心も委ねる。
それが一番の楽しみ方かな。
これからの季節にぴったりの一枚。

ああ、今年もまた夏が終わる・・・

ALL SUMMER LONG / THE BEACH BOYS

8月ももう終わり、来週末はもう9月。早いなあ。。
ということで1964年発表のビーチ・ボーイズ6枚目のアルバム「ALL SUMMER LONG」。
ビーチ・ボーイズのメンバーがデニス・ウィルソンを除いて誰もサーフィンとかできなかったという事は、今や有名な話だが、僕もマリン・スポーツといったたぐいの事は全くしない。
でも、こういう音楽は大好き。夏の間には一度は聴きたいなと思う。
アップテンポの曲もいいが、バラード系の楽曲には「夏の終わり」の雰囲気が漂っていてとても切なくていい。
中でも「Girl On The Beach」の美しいコーラス・ハーモニーは最高。
ブライアン・ウィルソンの手による楽曲だが、コード進行がとてもおしゃれ。
転調のタイミングが絶妙。
それからアルバムタイトル曲「All Summer Long」。
“夏の終わりは近い でも僕らの夏は終わらない”
アルバムのジャケといい、歌われている世界といい、まさに青春という感じ。
きっといい時代だったんだろうな、60年代って。

PET SOUNDS / THE BEACH BOYS

Pet Sounds

1966年にリリースされたビ−チ・ボーイズのというよりはブライアン・ウィルソンによるアルバム。世界中のアーティスト達に多大な影響を与えた名盤。
「ロックの記念碑的なアルバム」「今世紀最高のポップ・アルバム」と今では高く評価されているが、1966年の発売当初はほとんど評価されることなく、作者ブライアン・ウィルソンを精神状態の悪化、失意のどん底に突き落とすきっかけになった問題作。
内容については、僕ごときがこのアルバムについてあれこれ蘊蓄を語るのはほんと烏滸がましいことだしやめておく。

1999年のブライアン・ウィルソン氏の来日公演は本当に感動的な一夜であった。
前日にHMV数寄屋橋店でのインストアイベントでブライアン・ウィルソンと握手ができたこと!
僕にとって忘れられない想い出となった。
そして2002年にはこの「ペット・サウンズ」全曲をステージで生で聴く事ができた!
歴史的な一夜を体験できた。
これら想い出と共に大切に聴き続けたいアルバムである。

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