The April Fools/Burt Bacharach

4月1日ということであまり関係ないけどバート・バカラックの名曲”The April Fools”。
カトリーヌ・ドヌーブ出演の映画「The April Fools」-幸せはパリで-(1969年)の主題歌として書かれた曲。

映画の中ではディオンヌ・ワーウィックが歌っていたらしいが、僕はこの静かなピアノのイントロで始まるこのアルバムに入っているヴァージョンが好きだ。
少しくぐもったピアノの音が何ともいえず、この時代の空気を感じさせる。
何故か僕は最初のピアノソロの部分を聴いていると、窓から薄暗い部屋へ入り込んでくる太陽の光線と、その中をゆっくり舞う塵の様子が思い浮かぶ。
子供の頃の記憶がよみがえるような、何だが懐かしいような不思議な気持ちになる曲。

… E Deixa O Relogio Andar/Osmar Milito

ついに出た!ブラジルのコンポーザー/アレンジャー/キーボード・プレーヤーのオズマール・ミリートの”… E Deixa O Relogio Andar”(1971年作品)。
マルコス・ヴァーリのリミックス買うつもりで店にいったのに予想してなかったものが店頭に並んでいたので・・いやいやまいりました。

オズマール・ミリートの楽曲を初めて聴いたのは今から5年ぐらい前かな。
オムニバス・アルバム「Mondo Bossa」の中に2曲入ってた。
JazzyでGroovyなサウンドがたまらないのだが、さらにFender Rhodesやハモンドをプレイしていたりするから即効ノックダウン。
そしてブラジリアン・ミュージックのバイブル的存在の”Musica LocoMundo“の中でアルバムの存在を知ってからはずっと気になっていた。

音的にはコーラス系のソフト・ロック系な感じでJazzyでGroovyなピアノトリオ、そして弦楽にフルート、ホーン、そこにブラジリアンテイストが非常に相性よく絡みあった感じ。
ソフト・ロック好きにはたまらないかも。Rhodes使用率はやや低め。

実は3年程前に1974年作品の”VIAGEM”がリリース!(これは既に購入。素晴らしい内容!)その後続いてリイシューが続くかなと思っていたけど間が空いていたので、とても嬉しい。

Sabia/chie

Sabia

Chie - サビア

日本人ボサノヴァ・ヴォーカリスト、chieのアルバム。
あのセルソ・フォンセカがサウンド面をプロデュースをしているということですごく気になっていたのだが先日ようやく購入。

日本人ボッサというと小野リサを思い出しますが、このchieの声はもっとナチュラルで素朴な声をしてます。聴いていてとても心地よい。
そしてバックの音・ミュージシャンが素晴らしいです。
ザクザクとしたセルソ・フォンセカのガット・ギターがいい。
そして鍵盤は嬉しいことにハモンドやローズが使用されています。
あと、弦はチェロ、(アルト)フルート!理想的な編成。
鍵盤は白玉が多く、あくまでもバックに徹している演奏ですが、音のとらえ方、バランスがいいです。
1曲目のAguas De Marcoから 脳内モルヒネが分泌されるというか、気持ちいいです。
わりとありそうで、探すとなかなか出会えないサウンドかな、これは。

Gilbert O’Sullivan/Happiness Is Me And You

再び、ギルバート・オサリヴァン。
今日は74年発表のシングル「Happiness Is Me And You」。

この曲はギルバート・オサリヴァンの曲の中でも今でもよく聴く一番好きな曲かな。
何というか、メロディラインの美しさもさることながら、Fender Rhodes Pianoの音やストリングスとアルト・フルートのアレンジが何とも70年代のハッピーな空気感とちょっぴりほろ苦い世の中の空気みたいなものを感じさせていい。
それからFmから始まる下降クリシェの静かで美しい4小節のイントロの後、いきなり転調してC#m→Csus4→C→Cmというこのミラクルなコード進行!
これって普通なのかな?よくわからないけどものすごく新鮮に感じる。

1974年のこの時期はあの名曲「Alone Again」から3年が経過したころ。
4枚目のアルバムを出すが「Alone Again」的なものを求めているユーザからは不評だったらしい。
音楽的に模索している時期の作品ということになるのかもしれないけど、そんなことを少しも感じさせることなくクオリティの高い楽曲をさらっと聴かせる、それがギルバート・オサリヴァンのすごいところかも。

AVARANDADO~Gal E Caetano Veloso "DOMINGO"

僕が月一で通っているボサ・ギター・レッスンの先生は、基本的にはその人が弾いてみたい曲をレッスンしてくれる。
「弾いてみたい曲はありますか?」と聞かれ僕は何も考えずにただ好きな曲をあげてしまった!(何かすごく恥ずかしいのだが、リストにして先生にお渡しした。)
さすがに難易度とか何も考えずに書かれたリストを見せて先生を困らせてしまったかもしれない。
少しずつ難易度の低いものから順番にレッスンしていただいているのだが、その中で、とても楽しみにしていた曲、ガル・コスタとカエターノ・ヴェローゾの「DOMINGO」というアルバムの中から”AVARANDADO”をレッスンしていただくことに。
正直すごい難しい。ギターが弾けたとしてもその上に唄をのせるというのがまず無理。
まあでも、この曲の持つ不思議な空気感を楽しみながら少しずつ弾けるように頑張ろうかな・・。

Gilbert O'Sullivan/Alone Again(Naturaly)

僕がまだ高校生の頃、洋楽というものを聴き始めた頃かな、このギルバート・オサリヴァンの「アローン・アゲイン」を初めて聴いたのは。
この頃ギル バート・オサリヴァンについては何の予備知識もなく、この曲との出会いのきっかけは、このベストアルバムのタイトルでもあった”Alone Again”が当時好きだった杉山清貴&OMEGA TRIBEに同名の曲があったということでちょっと気になったということ。
あとはこのアルバムのジャケがとても良くて、まあいわゆるジャケ買いというやつですかね。

でも家に帰ってこのアルバムの1曲目「Alone Again」を聴いた時の衝撃は今でもはっきりと憶えている。
4小節のとてもシンプルなイントロの後、少し憂いを含んだ淡々としたメロディが途中何度も転調をしながら続いていく。
今でこそ普通に聴いてしまう曲だが当時の僕にはこの転調の感覚がとても新鮮で、この後の僕の「音楽に求める心地よさ」というものに、ものすごく大きな影響を与えたアーティスト。

BOSSACUCANOVA

Brasilidade

ボサクカノヴァ。
ボサノヴァ音楽界の大御所ホベルト・メネスカルの息子マルシオ・メネスカルとアレシャンドリ・モレイラ、マルセリーニョ・ダルアの3人からなるユニット。
このアルバムの中ではホベルト・メネスカルもギターを弾いている。
音的にはボサノヴァ+クラブ・ミュージックといった感じだろうか。
クラブ・ミュージックをよく知らないためうまく説明できないが、この人たちの場合、生楽器(ベースやギター、ローズなど)の比率は高めでバックのリズムトラックは打ち込みが中心。
だが打ち込みといってもきちっとブラジルのグルーヴをもった心地よいもの。

ここ数年、ちょっと気候が暖かくなってくると聴きたくなるアーティストだ。
ボサノヴァはブラジルでは既に「終わった音楽」として扱われているというけどホントだろうか?

彼女はカリオカ/Tom Jobim

久しぶりにボサノヴァ・ギターの記事。
月1ペースのレッスンと練習は毎週欠かさずに続けている。
本当は毎日弾きたいのだが、夜帰宅してからはご近所もあるのでさすがに無理。

SO DANCO SAMBA(ソ・ダンソ・サンバ) で始まって、GAROTA DE IPANEMA(イパネマの娘) CORCOVADO(コルコヴァード) VIVO SONHANDO(夢見る人)と続いてきて、そして今 ELA E CARIOCA(彼女はカリオカ)を練習中。
去年の8月から始めているからちょうど月に1曲ペース。
最近ちょっとボサノヴァっぽくはなってきたかな。

昨日ビックカメラのポイントがたまったのでずっと欲しかったiSightを購入。
ビデオチャットなどする相手はいないのだが、QuickTimeProと使用することでビデオカメラにもなり映像の録画ができる。
上の画像は試しに録画してみた画像。
音も予想以上にきれいな音でとれていたので、練習の音と指使いのチェックに役立ちそう。

雪の日の1時限目とラフマニノフ

今日の東京は今シーズン初めての雪。
窓の外を雪が降っているのを見ると、学生時代に一人暮らしをしていた札幌のアパートを思い出す。それとこのCDラフマニノフのピアノ協奏曲第1番。

この頃の僕はバンド活動に夢中で、元々好きだったクラシックはほとんど聴かない時期だったがこのラフマニノフのCDだけは何故かよく聴いた。
「今日の1時限目、休んじゃえ」なんて部屋でコタツにもぐりこんで、あったかいコーヒーを入れて、このCDをよくかけてた。

この間書いた、第2番と第3番の協奏曲がわりと有名だけど、第1番も名曲。
ラフマニノフらしい美しいメロディ満載。
ああ、なつかしい。
Rachmaninov: The Four Piano Concertos
ウラディミール・アシュケナージ(pf)
ベルナルト・ハイティンク(指揮)
コンセルトヘボウ管弦楽団


Rachmaninov: Piano Concertos Nos. 1 & 2
クリスティアン・ツィマーマン(pf)
小沢征爾(指揮)
ボストン交響楽団

Celso Fonseca / Natural

Celso Fonseca

新年1発目からいきなり更新が遅れて、ダメだなーと自分でも思いながら、それでも今年も続けてみようかと思っています。
本年も宜しくお願いいたします!

ブラジル、リオデジャネイロ出身のプロデューサー/コンポーザー/アレンジャー/ギタリスト/シンガー、セルソ・フォンセカ/ナチュラル。

メロディアスな楽曲とソフトでメロウな歌声が印象的な色気のあるボサノヴァ。
声が昨年来日したカエターノ・ヴェローゾにそっくり。
Baden Powelの「Consolacao」のカヴァーはギタープレイが凄くカッコいいし、Jobimの「彼女はカリオカ」のデュエットも最高にハッピーな雰囲気。
でもやっぱりこの人の歌うマイナーKeyの曲が僕は好き。
独特の大人の色気とでもいうのかな。
昨年、新作Rive Gauche Rioもリリース。こちらもとても素晴らしいアルバムでした。

ブラジルの水彩画/Toots Thielemans & Elis Regina

Aquarela Do Brasil

さてさて、今年最後の更新。
ここのところずっとロシアのクラシックが続いていたので、久しぶりにブラジリアンを。
ブラジル最高の歌姫エリス・へジーナとジャズ界の名ハーモニカプレイヤーのトゥーツ・シールマンスとのコラボ・アルバム。
このアルバムは以前にも紹介したエリス・へジーナがヨーロッパのツアー中に録音した「IN LONDON」と同じ時期に録音されたもの。1969年のスウェーデン録音らしいです。
アルバムの内容は「IN LONDON」収録の楽曲とダブっていますがエリスのヴォーカルとトゥーツ・シールマンスのハーモニカと口笛が非常にハートウォーミングな世界を作り上げています。
70年代を目前にして既にとてもハッピーな時代の到来を予感させるようなおしゃれで温かい空気に溢れた内容。

アップルのiTunes Music Storeのアフェリエイトはじめました!
上のiTunesボタンをクリックすると無料でアルバムの試聴ができますので是非聴いてみてください。その前にiTunesのダウンロード(無料Win&Mac対応)も忘れずに!

来年も引き続き宜しくお願いいたします!

ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第2番ハ短調作品18

タマーシュ・バーシャリ(pf)
ユーリー・アーロノヴィチ(指揮)
ロンドン交響楽団
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲全集

ここのところロシア音楽づいているので引き続き。
先日トリノ五輪代表選考会をみていたらフィギュアスケートの村主章枝選手がラフマニノフのピアノ協奏曲第2番を競技で使用していました。
ロシアを代表する大作曲家、セルゲイ・ラフマニノフ(1873-1943)の代表曲。
クラシックの数ある名ピアノ協奏曲の中でも最も美しく人気のある曲。
映画のサウンドトラックとして使われるほど、非常に叙情的でロマンチックなメロディが始めから最後までずーっと続く超名曲。
ラフマニノフという人はピアニストとしても活躍していた人で、非常に手が大きく超絶的なテクニックを持っていた人。

第1楽章の大河の流れを思わせる雄大なメロディ、叙情的で美しい第2楽章、そしてあの有名なメロディを含む第3楽章と、どこを切っても映画のサウンドトラックを聴いているような曲です。
お勧めの演奏は、ハンガリー人のヴァーシャリが弾いているこの演奏。
本当はロシア人ピアニストでロシアのオーケストラによる演奏をと思ったのですが、ちょっと古いものしか知らないのでこれにしました。
といっておきながら、実はこれも1975年の録音なのですが、ヴァーシャリのピアノもさることながらバックを務めるアーロノヴィチ率いるロンドン交響楽団がものすごくいいんです。録音も最高。
ラフマニノフの第2番のCDはいろいろ聴きましたが、意外とオケが不完全燃焼気味のものが多いんです。
このCDではオケがすごくいい感じで鳴りまくっています。
聴き終わったときの充実感が何ともいえなくよいです。

チャイコフスキー/バレエ音楽「くるみ割り人形」

ウラジミール・フェドセーエフ(指揮)
モスクワ放送チャイコフスキー交響楽団

一昨日のサンクトペテルブルク交響楽団の演奏でも演奏されたチャイコフスキー3大バレエ音楽から「くるみ割り人形」。
クリスマスのこの時期になるとよく耳にするのが、このバレエ音楽「くるみ割り人形」。
つい先日もフィギュアスケートの浅田真央選手が競技でこの曲を使用してました。
バレエのための音楽ということもあってとても華やかなオーケストレーションがなされた音楽です。
バレエとしては観たことがまだないのですが、子供の頃に映画を観たことがあります。
クリスマスの夜が舞台になった非常に可愛らしいお話だったと記憶しています。

僕個人的には今まで聴いたことがあるチャイコフスキーの音楽の中では最高傑作だと思っています。
チャイコフスキー晩年の作品ということもあり、チャイコフスキーの音楽の特徴的な部分が全て盛り込まれている作品じゃないかと思います。
特にお気に入りはあの有名な「花のワルツ」の次の曲、第2幕の「こんぺい糖の精と王子の踊り」(グラン・パ・ド・ドゥ)。
弦のピッツィカートとハープのアルペジオにのって奏でられるチェロによるチャイコフスキー独特の非常に優雅で高貴な美しいメロディ。これを初めて聴いた時この曲が大好きになりました。
昨日のサンクトペテルブルク交響楽団も組曲の最後にこの曲を演奏しました。
この曲は本当にロシアオケじゃないと味がでません。

でこのCD。
2003年録音のフェドセーエフ指揮モスクワ放送チャイコフスキー交響楽団のもの。
このオーケストラは現在ロシアで最もロシア色の濃い音を出すオーケストラといわれている団体です。この録音を聴く限りではだいぶ大人しくなってしまった感じもするが。
でもゆっくりしたテンポでじっくりとこれら名曲たちを聴かせてくれます。

サンクトペテルブルク交響楽団演奏会

今日はロシアのサンクトペテルブルク交響楽団(アレクサンドル・ドミトリエフ指揮)の演奏会に行ってきた。
会場は東京オペラシティ・コンサートホール:タケミツメモリアル。
当初の14時開演予定が、雪の影響で前の公演会場から楽器の運搬が間に合わず急遽19時開演へ変更。
で19時過ぎにようやく会場に入れたが、既にオーケストラはステージにおり、リハーサルらしきことをしていたようだが、多分ホントにギリギリで音だしぐらいしか出来てないような慌ただしい雰囲気。

本日のプログラムはチャイコフスキーの3大バレエ「白鳥の湖」「眠れる森の美女」「くるみ割り人形」から名曲選。
演奏はこんなバタバタした状況の中でも素晴らしかったです。
わりとオーソドックスな演奏でしたが、音はしっかりロシアの音。
金管セクションの、ややのっぺりした吹き方は他の国のオケでは聴くことができない貴重なもの。
ただ今日の席は舞台上手の2Fバルコニー(ステージの真横で指揮者の顔が見える)席だったので音のバランスが悪かった。
でもチューバの音が直撃だったりホルンはおもいっきりベル側(後ろ)で音が聴けたり普段観ることの出来ないステージ側からの指揮姿が観られたり非常に楽しめた。
あと指揮者のドミトリエフ氏はもう70歳ぐらいだけど白髪で背が高くスラッとしていて格好良かったな。

もう一度じっくり聴いてみたいオケでした。

スヴェトラーノフのチャイコフスキー

チャイコフスキー:交響曲第5番
エフゲニ・スヴェトラーノフ(指揮)

ソビエト国立交響楽団

チャイコフスキーの交響曲の第5番はチャイコフスキーの交響曲の中で、聴き手側、演奏者側からも多分一番人気のある曲ではないかと思う。
レコーディングの数も半端でなく1人の指揮者が何度も録音するぐらい。
その中でもNo.1レコーディングではといわれているのがこの録音。
ソ連崩壊直前のエフゲニ・スヴェトラーノフ指揮のソビエト国立交響楽団、
1990年サントリーホールでのライブ録音盤。
買わなきゃと思いつつも、ずっと先送りにしてしまっていたが、昨日ようやく購入。

噂には聞いていたがやっぱすごい演奏。
「チャイコフスキーの音楽は正しくはこう演奏するのです」といった自信に満ちあふれた堂々とした演奏。
「世 界で一番大きな音を出す」といわれるこのオーケストラの音は重量級で、重心の低いどっしりとした濃厚な弦楽5部、時に劈くような恐ろしく鋭い音を出す金管 セクション、暴れまくるティンパニを始めとする超強力な打楽器群と、西ヨーロッパのウィーンとかベルリン辺りのオケとは比較にならない特別なもの。
このチャイコフスキーも、ダイナミックレンジが恐ろしく広く、ライブ本番1発録音ということもあり、もの凄いパワーと気合いで一気に聴かせる。
いやー、ほんと凄い演奏だな。
ちょっと前にゲルギエフ&ウィーン・フィルの同曲のライブ録音が話題になりましたが、いやはや比較の対象になりません。

それにしてもこれは東京はサントリーホールに於けるライブ録音。
実演に接した方がとても羨ましいです。
デジタル録音であるにもかかわらず、想定外の爆演のため音が修まりきってないところがありますが、これだけの素晴らしい音質でこの日の演奏が記録されたことは奇跡としか言いようがありません。
1960年代から約30年に渡って指揮をしたスヴェトラーノフ氏は2002年に亡くなりました。
このソビエト国立交響楽団(現ロシア国立交響楽団)もかつてのサウンド、演奏スタイルではなくなっているとか。
とても残念なことですが、時代の流れなのでしょうか。

Antonio Carlos Jobim / Inedito

Tom Jobim
Inedito

12月8日はアントニオ・カルロス・ジョビンの命日でした。
ジョン・レノンの命日でもありました。ジョビンが亡くなってからもう11年になるんですね。
この人もボサノヴァの神様的な存在ですね。
ジョアン・ジルベルトがボサノヴァの歌とギターのスタイルを確立したのに対し、ジョビンはボサノヴァの名曲を沢山創った作曲家とでもいいましょうか。
もちろん味のあるピアノ、ギター、ヴォーカルなどを聴かせてくれたプレイヤーでもありました。

ボサノヴァの名曲は沢山あるけど、ジョビンの曲ってボサノヴァ独特のエッセンスがあると思うんです。
言葉で説明するのはとても難しいのですが、行ったことがないからわからないけど・・多分これは、リオの青空、イパネマ海岸の潮風とか土地の空気感が濃厚に音楽の中に溶込んでいるんじゃないかと、僕は勝手に思っていますが。

あとメロディの美しさ。
ギターを始めてより強く感じるのですが、たとえば「デザフィナード」なんかを単音でポロポロ弾いてみるだけでも、ほんとにすごい曲だなって思います。

で、このアルバムは最近、再発された未発表アルバム。(ん?日本語がおかしい)
Inedito=未発表という意味らしい。ブラジルのなんとかという財団がジョビン制作を依頼し関係者にのみ限定で配られたアルバムらしい。
一度CD化されたものですが、廃盤になっていたようです。
内容はジョビンの代表曲がほとんど収録され(なんと全24曲)素晴らしいとしか言いようがありません。

華麗なる大泥棒/エンニオ・モリコーネ

1971年アンリ・ヴェルヌイユ監督、ジャン=ポール・ベルモンド出演の映画「華麗なる大泥棒」のサウンドトラック。音楽はエンニオ・モリコーネ。
内容的にはいわゆるB級痛快アクションだが、ジャン=ポール・ベルモンド扮する宝石泥棒とそれを追う刑事とのドタバタ、カーチェイスなどが結構面白かった。

エンニオ・モリコーネの音楽って僕的には大きく3つに分類できるんじゃないかと思っている。
一つが昔のイタリア西部劇のためのマカロニ・ウェスタン系の音楽、もう一つが、ちょっと小洒落たラウンジ系、エロボッサ系のわりとポップな音作りのもの、それとクラシック寄りなものの3つ。

「華麗なる大泥棒」は2つめのわりとポップなものかな。
モリコーネお得意の1つのフレーズを繰り返しながら、移調、転調を経て展開してくお約束のテーマもあり、サイケでハレンチな楽曲もあり楽しめる。
極めつけは、ボサノヴァの女王アストラッド・ジルベルトによるテーマのヴォーカルver.が聴けるところ。

久しぶりにこの映画を観たいなと思い、レンタルビデオショップを探すのだがどこにも置いてない。
5、6年前には確かに置いてあったのだけど・・。

キエフ国立フィルハーモニー交響楽団

今日久しぶりにクラシックのコンサートに行ってきた。
ウクライナ(キエフ)国立フィルハーモニー交響楽団。指揮、ニコライ・ジャジューラ。初来日。
で、曲目はというと、なんと11/21(月)から本日23日(水)まででチャイコフスキーの全交響曲(全6曲)全ピアノ協奏曲(3曲)をすべて演奏するというもの。
場所はすみだトリフォニーホール。
本日の最終日のプログラムは交響曲第3番「ポーランド」、第6番「悲愴」、ピアノ協奏曲第3番。

演奏は素晴らしかったと思います。ホルンの甘い音色が少しロシアのオーケストラを思わせ、木管楽器の音色も明るく暖かい音色。ローカル色の強いオーケストラかな。
「ポーランド」の第3楽章、「悲愴」の第4楽章など印象的でした。
やっぱ生のオーケストラはいいなって思いました。

ペーター・マークのブラームス/交響曲第1番

ペーター・マーク。スイス生まれの指揮者。
僕の中ではメンデルスゾーンの「スコットランド交響曲」の名演が有名な指揮者という認識だった。
僕が生まれた田舎町では、CDショップに出向いてもこれぐらいの情報しかなかったな。
実はモーツァルトのスペシャリストだとか。90年代のパドヴァ・ヴェネト管弦楽団と一連の録音を聴くまで全然知らなかった。
カラヤンとかバーンスタインだとか、いわゆる大指揮者のような派手さはないけど、この指揮者の産み出す音楽には人の心をつかむ何かがある。
とても好きな指揮者の1人に。

で、このブラームスも一般的な重厚でドイツ的な演奏とは違った温かさを感じさせる名演。
イタリアのオケだからだろうか、第3楽章なんか少しラテン的な明るさみたいなものも感じる。
今までの僕のお気に入り演奏はヴァント&北ドイツ放送SOだったが、これもなかなかいいな。
でもヴァントといいこのペーター・マークといいここ数年の間に次々と亡くなってしまった。
とても残念だが、これら残された貴重な録音を大切に聴き続けたい。

RENATO MOTHA E PATRICIA LOBATO

ヘナート・モタ・イ・パトリシア・ロバート
プラーノス

CDショップの試聴機で聴いてみて即購入。
ブラジル人の男性と女性、夫婦のボサノヴァ・デュオ。
日本での2ndアルバムなのだそうですが、僕は初めて。

とにかく聴いていて気持ちのいい音楽。
ガット・ギターとパーカッション、時々ピアノがオブリガード程度に入るシンプルな編成。
全曲ヘナート・モタによるオリジナルだが、メロディが素晴らしく捨て曲なし。
パトリシア・ロバートの透きとおる声、バシッとピッチの合ったユニゾン・ヴォーカルなど最高。
あと、ヘナート・モタのtrompete vocalizado(くちのラッパ)がとてもユニーク。
アルバムのいろんな曲に入っているんですが、中でも4曲目の”Salto Alto”では、フリューゲル?なんて思うぐらいキレイ。
夜に部屋で明かりを少し落として1人でヘッドホンで聴くのがおすすめ。

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