カルロス・アギーレ(Carlos Aguirre Grupo)

カルロス・アギーレの2008年作品。
こないだ書いたクリーム色のアルバムもジャケットに水彩画が入っていてとても凝った作りだったが、このアルバムも同様に目の形にくり抜かれた窓から瞳を構成する3枚の紙が顔を出す作り。
真ん中に大きさの異なる穴のあいた2枚のライナーとやはり水彩の絵が1枚入っている、とっても素敵だ。

クリーム色のアルバムよりも曲の規模が大きくなって10分を超える曲が3曲、6分ぐらいの曲が2曲、1分ちょっとの曲が1曲という内容。
スキャットを含むインストゥルメンタル中心の内容だが、どの曲も美しいメロディーと和声で溢れている。
ピアノ、ギター、ベース、パーカッションに加えてマンドリン、チェロ、フルートそしてバンドネオンなどが加わっている。
が、音が入り乱れて濁ることは一切なくシンプルに聴こえながらも、おそらくかなり複雑な音と音が響き合う奇跡のような瞬間がいたるところにある。

お気に入りは4曲目の「Casa nueva」。
僕ら日本人の心の琴線にも触れる懐かしいようなちょっと切ないしっとりした美しいメロディが印象的。
中間部のピアノのリズムとバンドネオンはピアソラを彷彿とさせる。

フランスから嘆願署名運動が

3月11日からもうすぐ4ヶ月が経過しようとしているのに福島第一原発の事故処理は何の進展もないまま、今現在も放射能を大気そして海への放出が続いている。
だが東電と政府とマスコミなんかの発表や報道からは事態の深刻さは伝わってこない。
スーパーには福島や茨城県産の野菜が普通に並んでいるし、みんな普通に生活を送っているように見える。
しかし東京都内で下水処理施設に続いてついに清掃工場の焼却灰からも高レベルの放射線が検出されはじめた。
フランスに輸出した静岡のお茶からも規制値を上回る放射性セシウムが検出されたなんてニュースも。
おそらく僕が今住んでいる静岡市もちゃんと調べれば相当な線量が検出されるんじゃないかと。

こういう状況からついに、これは世界レベルの危機であるという意味で、フランスから嘆願署名運動が起きている。
内容は以下(日本語ページ)のとおり。

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世界人権宣言では以下のように述べています :

第1条: すべての人間は、生れながらにして自由であり、かつ、尊厳と権利とについて平等である。人間は、理性と良心とを授けられており、互いに同胞の精神をもって行動しなければならない.

第3条: すべて人は、生命、自由及び身体の安全に対する権利を有する.


これを考慮し、日本の人民とその他の世界を危険に晒している福島第一原子力発電所の現状を踏まえ、また、東京電力と日本政府がこの状況を管理する能力に欠けていることに鑑みて,

地球の住民たる我々は、国際連合(UN)、世界保健機関(WHO)、およびすべての国際機関と政府に対し、つぎのことを懇願します :

1. 国連の委任により、福島第一原子力発電所とその事故の帰結の管理を引き継ぐ国際的・学際的チームを確立すること.

2. 日本の人々を守るために、どんなコストも辞さずにあらゆる手段を講じる責任を持つ対策チームを国連内に設置すること.

 

我々は、生まれながらにして自由かつ平等である人間であり、理性と良識に基づき、同胞の精神をもって行動します。我々は、日本の同胞たちと我々のこどもたちの命、自由、および安全を心配しています.

(英語ページの末尾の)嘆願書に署名

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日本国内ではこういう動きがほとんどみられないということ、ただただこの現実を受け入れることしかできない自分自身もなんだか情けないなあと。
そんなことを考えつつ署名。

タチアナ・パーハ & アンドレス・ベエウサエルト(Tatiana Parra & Andres Beeuwsaert / AQUI)

タチアナ・パーハ & アンドレス・ベエウサエルトの「AQUI」。
アンドレス・ベエウサエルトはアナ・セカ・トリオというアルゼンチン・フォルクローレの代名詞的存在のユニットのピアニスト。
タチアナ・パーハはブラジルはサンパウロ出身でアンドレスの前作「DOS RIOS」(これもすごくよかった!)やアカ・セカ・トリオのアルバムなどにも参加している女性ヴォーカリスト。

ここのところ、アルゼンチンのコンテンポラリー・フォルクローレといわれるくくりの音楽(まだよくわかっていなのだが)を聴いている。
先日書いたカルロス・アギーレを聴いて以来このあたりの音楽に共通する独特の浮遊感と和声の心地よさに完全にはまってしまった。
浮遊感といってもミナスの音楽にある浮遊感とはまたちょっと違った空気感。

アルバムはアンドレス・ベエウサエルトのオリジナル曲を中心にカルロス・アギーレの楽曲やエドゥ・ロボの「Corrida de Jangada」(エリス・へジーナ「IN LONDON」の1曲目)そしてチャールズ・チャップリンの「ライムライト」までいろいろ。
だが、どの曲も音と音がぶつかり合ってゆっくりと解け合いながら広がっていくような自然な響きに満ちている。
MPBやボサノヴァなどを聴き慣れた耳にもすんなりと入ってくるとっても心地よい音楽。
アンドレスのピアノと息のぴったりあったタチアナのスキャットが素晴らしい。

BRAZILiAN OCTOPUS

先日書いたアミルトン・ヂ・オランダ & アンドレ・メーマリの「gismonti pascoal」で書いたエルメート・パスコアルの関連作品ということになるが、1970年に発表されたブラジルのインストバンド「ブラジリアン・オクトパス」の唯一のオリジナルアルバム。
カエターノらとトロピカリズモを支えたギタリスト、ラニー・ゴルディンが中心となって結成されたバンドでこの中でエルメート・パスコアルはヴィブラフォンで参加している。

ジャケットからもわかるがピアノ、オルガン、ギター、フルート、サックス、ヴィブラフォン、ベース、ドラムスからなるかなりユニークな8人編成のバンド。
変わっているのは編成だけでなく音楽がとっても面白い。
60年代特有のドラムパターンやオルガンのバッキング、そしてヴィブラフォンのサウンドはまさにモンド系ラウンジミュージックだ。
フルート、サックスや個々の楽器の和音の積み方など緻密に計算されていて素晴らしい。
それなのに曲は決してこむずかしくなく全篇をとおして漂っているほのぼのした雰囲気がなんともいえずいい。
ガブリエル・フォーレ(1845-1924)の「パヴァーヌ」なんかも取り上げているのだが最初聴いた時は他の曲とあまりにもなじんでいて気がつかなかった。(フォーレはいわゆる近代のフランスの作曲家だが和声の点でブラジルの音楽との接点も多いようだ。)
デオダードなんかも同じフランスのラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」を取り上げたりしているしこのあたりの音楽はきっと近いものがあるに違いない。
1曲が2〜3分ぐらいで曲調もバラエティに富んでいてとても楽しいアルバムだ。

ちなみにこのアルバムLP市場でがかなりのお宝盤のようでかなり高額で取引されているらしい。
今こういう時代のなか南米系音楽は特にリイシューが活発に行われていて、こういう貴重な音源を手に出来るのはとても幸せなことだと思う。

カルロス・アギーレ(Carlos Aguirre Grupo)

カルロス・アギーレ。
アルゼンチンのシンガー・ソングライター、ピアニスト、詩人。
昨年10月に初来日したようだ。
写真は「Carlos Aguirre Grupo」2000年作品の国内盤。
ジャケットがとても素敵だ。
クリーム色のクラフト紙の小窓から覗いているイラストは1枚1枚手書きで、国内盤のみならず全て手作りなのだそうだ。

アルゼンチンのフォルクローレ、それからブラジルのミナスのアーティストの影響を受けているという。
おそらくこれがアルゼンチンのフォルクローレからの影響なのだろうと思われる風味のようなものを感じとることができるが、とても洗練された音楽だ。
ブラジルのボサノヴァやMPBなどに聴き慣れた耳にも心地よくすんなりと入ってくる。
スペイン語の響きがまたポルトガル語と違って新鮮に感じる。
ピアノとギターと歌がとてもやさしくライヴはまたとてもいいんだろうなあ。

アミルトン・ヂ・オランダ & アンドレ・メーマリ(gismonti pascoal / Hamilton De Holanda & André Mehmari)

ブラジルのバンドリンの名手アミルトン・ヂ・オランダとピアニスト、アンドレ・メーマリによるブラジルの作曲家エグベルト・ジスモンチとエルメート・パスコアルへのオマージュ、作品集。

バンドリンの音色がすごくいい。
バンドリンの素朴な音色で奏でられる美しいメロディと浮遊感のあるピアノの和音が心地よい。
それから当然なのかもしれないけど曲がまたすごくいい。
コロコロと跳ね回るような超絶的プレイが聴ける曲もいいが、作曲者エグベルト・ジスモンチ自身も参加している「Fala De Paixao」なんか、どこか広い草原のような場所でそよ風に吹かれているようなそんな感じの心地よさ。
ずっと聴き続けていたくて何度も何度もリピートして聴いた。

バンドリンって同じ南米の楽器のカヴァキーニョ(形も音色もかわいらしい)の兄貴分みたいに思っていたが、マンドリンと見た目も奏法もほとんど同じらしい。
ブラジルではショーロなどで使われる楽器だがこのアルバムを聴いてこの楽器にも興味がわいてきた。

エグベルト・ジスモンチもエルメート・パスコアルもほとんど聴く機会がなかったがこのアルバムでこういう形で聴くことができてとてもよかったと思う。

グスタフ・マーラー/交響曲第5番嬰ハ短調第4楽章〜アダージェット(Gustav Mahler/Adagietto)

今年はグスタフ・マーラー(1860-1911)の没後100年ということでCDショップや書籍で特集が組まれていたり、今月から新しい映画の公開もあるらしい。
もう20年以上も前の全集だけどシノーポリ指揮の交響曲全集(12枚組)が3500円ほどで並んでいたので購入、ここ数日ずっと聴いている。
最近円高のせいもあって、CDが安く買えるのはとても嬉しい。

さて、交響曲第5番はマーラーの交響曲の中でも人気の高い曲で、特に第4楽章のアダージェットはハープと弦楽による非常に美しい楽章。
ルキノ・ヴィスコンティの映画「ベニスに死す」で使用され有名である。
ある種病的で妖しげな色気のようなものが漂う。
ハープのアルペジオにのってヴァイオリンがしっとりと歌い始め静かにゆっくり高まっていくのだが、終盤の小休止する部分でヴァイオリンとヴィオラが高音から低音にかけてpppでグリッサンドする箇所があるのだが、初めて聴いた時背筋がゾゾっと、こりゃいわゆる一般的なクラシック音楽と違うなと思った。
というか、ここまで聴き進む前からわかってることではあるが・・。

このアダージェットを聴いているとカエターノ・ヴェローゾのスローな弾き語り(LindezaとかLua Lua Luaとか)とある種の共通した香りのようなものを感じる。
この曲をカエターノがギターを爪弾きながら歌ったとしてもきっと何の違和感もないだろう。
決してただ甘いだけの音楽ではないのだが聴いていると「脳内モルヒネ」がたくさん分泌されるような麻薬的要素があるのかもしれない。

ちなみに、このアダージェットの僕的ベストアルバムは、
ロリン・マゼール指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1982年録音)だ。
こちらもマゼールがかなり根知っこく病的なまでにフレージングやアーティキュレーションを拘り抜いて録音した名盤だ。
僕はこれが頭に摺り込まれているせいか、他の演奏がどうもあっさりして聴こえる。。
近々廉価版で国内盤がリイシューされるらしい。リマスタリングされていると嬉しいのだがどうかな。

セバスチャン・タパジョス/マリア・ナザレス/アルナルド・エンリケ(Sebastiao Tapajos/Maria Nazareth/Arnaldo Henriques)

アルゼンチンのギタリスト、セバスチャン・タパジョスが女性ボーカリストマリア・ナザレスとアルナルド・エンリケと1973年に録音したアルゼンチン産ボサノヴァアルバム。
ジャケットが印象的なので何年か前にタワレコ渋谷のブラジルコーナーで平台展開されていたのを憶えている。
先日国内盤が出ているのを見かけて購入。

セバスチャン・タパジョスのキレのあるギターにマリア・ナザレスの可愛らしいボーカルがいい。
それからアルナルド・エンリケの鼻にかかった独特の声が僕は好きだ。
「おいしい水」などのボサノヴァメドレーではじまり、バーデン・パウエル、シコ・ブアルキ、ドリヴァル・カイミ、トッキーニョ、エドゥ・ロボなどのカヴァーと途中オリジナルが散りばめられている。

セバスチャン・タパジョスのオリジナル「Sambachiana」はマリアとアルナルドのヴォーカルの掛け合いが楽しい高速Bossa。「Vida Burguesa」のマリアの早口なヴォーカルもなんとも可愛らしい。

アルナルド・エンリケのボーカルは同じくセバスチャン・タパジョスとの録音で「SO DANCO SAMBA」というアルバムもあってこちらもかなりいい。
こちらはローズ・エレクトリック・ピアノが多用されており僕的にはこちらもかなり好き。

Carla Villar canta Toninho Horta(カルラ・ヴィラール)

先週の3連休に新宿のディスクユニオンで購入したCD−R。
ブラジルはミナスの女性ヴォーカリスト、カルラ・ヴィラールによるトニーニョ・オルタの作品集。
ユニオンのサイトによるとミナスのミュージシャンのあいだではよく知られたベテランヴォーカリストらしい。

「ほとんどトニーニョ・オルタです」とのお店のレコメンドどおり、あの独特の浮遊感たっぷりのとっても素晴らしい内容で今週はずっと聴きっぱなしだった。
全篇美メロの連発でアレンジや音づくりもローズ・エレクトリック・ピアノやガット・ギター、トレモロ・ギター、ストリングスパッドなどとやわらかなヴォーカルが相まってとっても心地よい。

Os Passistas/Caetano Veloso

新年も明けて10日。
本年も宜しくお願いいたします。。

この3連休を使用して久しぶりのギターレッスンに都内に出かけた。
前回のレッスンから10ヶ月ぐらい間があいてしまったがカエターノ・ヴェローゾのOs Passistasをやることに。

前回ギターを少し弾いたが、アルバムの中でカエターノが弾いているような弦を2-3弦と1-3弦を分散させて全てのコードを鳴らす弾き方で苦戦。
まずは、コードをサンバのビートで弾くことからはじめる。
次に歌だけ歌ってみる。
この曲はメロディがとってもきれいなのだがメロディに歌詞を乗せるのがとても難しい。
途中2拍3連で早口に歌う箇所もありこちらもかなり苦戦。
とても弾き語れる感じではないが途中もたつきながらも弾きながら歌う。
keyを半音さげると少し声域に余裕がでるので新たに運指など教えていただき本日は終了。
少し難しい曲を選んでしまった気もするがとても充実したレッスンだった。

アントニオ・カルロス・ジョビン(Antonio Calros Jobim)

今日12月8日はジョン・レノンの命日ということで毎年ラジオからはビートルズが流れてくる。
それを聴いてアントニオ・カルロス・ジョビンの命日でもあることを思い出す。
今年はなぜか数日前からそろそろだなと思いつつ、以前から気になっていた「Catia Canta Jobim」というアルバムをアマゾンで見つけて注文したりしていた。
今朝、出掛けにドアノブにアマゾンの荷物がぶら下がっているのを見て間にあって良かったと、なんとなく思った。(呼び鈴も鳴らさずに荷物をドアノブにかけていくなんて・・年末だから?)

このアルバム「Catia Canta Jobim」はCatia(カチア)というリオ出身でパリで活動しているヴォーカリストが歌うアントニオ・カルロス・ジョビンの作品集だ。
少し低めで鼻にかかった声、息たっぷりに歌う声はジョビンの曲にうってつけだ。
それからなんといってもアントニオ・アドルフォのピアノとアレンジ!
エリス・レジーナの「IN LONDON」もアントニオ・アドルフォのピアノだった。
1曲目の「WAVE」の節回しなんかちょっとエリス・レジーナを彷彿とさせる。

ロジャー・ニコルズ & ポール・ウィリアムス (Roger Nicols & Paul Williams)


実家のある田舎町に引っ越してきてから、CDショップも中古レコードショップもいまいち・・なので、今まで買いためたCDをあれやこれやと引っぱり出しては聴いている。
ここ最近、買う→iTunesに取り込む→棚にしまう、の繰り返しでろくに聴いていなかったので、ある意味、健全なのかも。
にしても、結局聴くのはいつも決まったものなのだけれど。。

んでもって、「ロジャー・ニコルズ & ポール・ウィリアムス」。
今聴いているのは「We’ve Only Just Begun Songs Composed By Roger Nicols and Paul Williams」というタイトルのモノラルの音源。
音が柔らかくてあったかい。少し高めの独特のボーカル。
モノラルなのだがそれがかえって程よい音圧となって心地よく聴こえる。

ポール・ウィリアムスという人は作詞家なのだと思いながら普段あまり見ない歌詞に目をやってみる。
なるほどな、歌ってこういうもんだよな、などと思う。
大好きな「Drifter」の歌詞を見ながら、こういう内容だったのかと思いながらちょっとグッとくる。
最近ちょっと疲れてんのかな・・なんて一瞬思ったが、歳をとっただけだと我にかえる・・。

仕事の帰り道にタワレコにブラリと立ち寄ったら昔の友達とばったり会った。
ポール・ウィリアムス の「サムデイマン」が面だしされている前で彼が「これいいよね」と。
この人と前会った時も「サムデイマン」の話したっけな確か。
久しぶりにポール・ウィリアムスを聴いたと思ったら、そんなふうに友達に会ったりちょっと不思議な日だった。

今日は何故かクリュイタンス&ベルリン・フィルのベートヴェンの交響曲全集を購入して帰宅。
おフランスEMIの廉価盤¥1790円でゲット!
今第1番と3番聴いたけど、スバラシくいい演奏。

ショパン/練習曲第1番作品25-1”エオリアン・ハープ”(Chopin/Etude #1 In A Flat, Op. 25)

本当に暑い日が続いた夏だったが、暑いのは夏だから仕方ないと多少の諦めも必要だ。
気狂いみたいにクーラーで部屋をキンキンに冷やして、「仕事に集中しましょう」なんてバカげてる。
そんな中に1日いたら身体がもたない。
今年の夏は「熱が下がらない病」で苦しんだ。きっとこのクーラーのせいに決まってる。
なんて、ちょっとストレスが溜まってきているのか、最近かなりイライラしている。

こういう風にちょっと神経がイカれた時に効くのがスティーリー・ダンやショパン。
体力が落ちている時はショパンがいいかな、普段は全然聴かねーけど。

ショパンの練習曲第1番作品25-1“エオリアン・ハープ”がかなりいい。すごく効く。
このアルペジオの波に完全に乗っかって、口をあんぐり開けてしばらくぼけっとするのもいい。
このアルバムのポリーニのマシンのような超絶的な演奏もすごいがやっぱ曲がいいね。
夏の疲れに効きます。

オーケストラ・ダヴァーイ 第4回演奏会

2010年7月24日(土)19:00開演
すみだトリフォニー大ホール

グラズノフ:
交響曲第5番変ロ長調作品55

プロコフィエフ:
バレエ音楽「シンデレラ」作品87 全曲版より抜粋

ナレーション:曽根純恵
管弦楽:オーケストラ・ダヴァーイ
指揮:森口真司

オーケストラ・ダヴァーイ 第4回演奏会(僕にとっては3回目)へ行ってきた。
前回、前々回も素晴らしい演奏だったのでとても楽しみだ。
毎年この時期に汗をダラダラかきながら会場へ向かうのも恒例行事のようになってきた。
今年の演奏曲目はグラズノフの5番にプロコフィエフのシンデレラ。

前半のグラズノフの5番は堂々とした素晴らしい演奏だった。
特に叙情的な第3楽章と爆発的な盛り上がりをみせる第4楽章がよかった。
カリンニコフやボロディンのようなロシア的で瑞々しいメロディが印象的で、今まであまり聴いたことのなかった作曲家だけにとてもよい機会となった。

後半のプロコフィエフは曽根純恵さんのナレーションで物語が語られながら音楽が進行していくという演出がなされていた。
1曲目の序曲からかなりツボな曲。
弦バスの低音とハープのアルペジオの上で奏でられる「愛の主題」。

メロディーの美しさはさることながら、大太鼓のロールが加えられていたりオーケストレーションが楽しい。
予習で聴いていったロジェヴェン先生のCDでは残念なことに録音が古いためその辺のディテールまではとらえられていない。そのあたり生で聴くとやっぱいい。

普段あまり演奏されない曲だし、最近クラシックのチケットもかなり高額だし、今回も大満足な演奏会だった。
来年のプログラムは何だろう!今から楽しみだ。

Claudio Faria/O Som Do So(クラウヂオ・ファリア)

ブラジル、ミナス・ジェライスのSSW、クラウヂオ・ファリア。

結構前にタワレコの試聴機で聴いて気になっていたのだが最近ようやく購入。
1969年ベロオリゾンチ生まれということで自分と同じ歳だ。
昨年よく聴いた「Gunabara」のフレッヂ・マルチンスもそうだが、ブラジルの中堅ミュージシャンの新譜をこうして日本で聴けるというのは本当に嬉しい。
なによりもアルバムの内容が素晴らしくて中堅の底力みたいなものを見せつけてくれるようでなんだか応援したくなる。

アルバム全体を通して感じる清涼感、それからミナスのミュージシャンは皆持っているのだろうか、独特の浮遊感がとにかく気持ちいい。
洗練されたサウンドと僕ら世代の人が安心して聴けるちょっと懐かしい感じ。
そして憂いを含んだメロディが美しすぎる。
O Som Do So(太陽の音)、今年の夏はこれで乗り切ろう。夏の1枚、決定。

Joao Gilberto/Ela E Carioca(ジョアン・ジルベルト/彼女はカリオカ)

ジョアン・ジルベルトのメキシコ滞在中の1970年のアルバム「彼女はカリオカ」。
ボサノヴァ・ムーブメントが終わりジョアンにとっては不遇の時代ともいえる時期の作品。

だがこのアルバムの中でジョアンはそんなことはおかまい無しといった感じにただひたすらに淡々と歌い続けている。
録音テープのよれなど時代の経過を感じさせる音だが、「彼女はカリオカ」などではジョアンの声とギターとの距離は近く耳元で歌っているかのようだ。
これを聴いていると気持ちがほぐれて少し自由な気持ちになれる。

Agustin Pereyra Lucena 初来日ライブ

バー・ブエノスアイレス
2010年3月19日(金)
@bar cacoi Shibuya, Tokyo

今日はAgustin Pereyra Lucenaの初来日ツアーの最終日で東京のプラッサ11でライブが行われたはず。きっと素晴らしいライブだったにちがいない。
僕は1週間前の19日、来日ツアー開始前日の渋谷のbar cacoiで行われたミニコンサートを聴くことができた。
とても楽しみだったのでフライング気味に会場に着くとお店はオープン前で、リハーサルをしているアグスチンの姿が!
確信犯的行動なのだが、お店を出てしばらくブラブラして戻るともう会場は50名程のオーディエンスでいっぱいになっていた。

初来日の記念すべき1曲目は「Despues De Las Seis」でスタート。

80年のアルバム「La Rana」の中で弾いている突き進む感じではなく、静かにだんだんとグルーヴしてくる感じ。
「Pra Que Chorar」「Tema Barroco」など同系のオリジナルを続けて弾いた後「少し変わった曲を」といって演奏した現代音楽的な響きを含む「Confines」は同じアルゼンチンのピアソラの音楽にも共通するようなある種の緊張と和みが共存した独特の世界。
ブラジル北東部風の「O Cego Aderaldo 」などもクラシックギターにディレイをかませたサウンドが印象的だった。
バーデン・パウエルやジョビンの曲などを織り交ぜながら約1時間、至福のひとときだった。
アンコールの中の1曲「Un Tres De Dos」も3拍子のリズムに身体が自然と動き出すような繊細で静かなグルーヴが心地よかった。

Pra Machcar Meu Coracao

半年以上間が開いてしまったが久しぶりのボサノヴァ・レッスン。
Getz/Gilbertoに収録されている「Pra Machcar Meu Coracao」に挑戦。
ちょっと切ない感じのメロディを淡々と歌うジョアン・ジルベルトはやっぱりかっこいい。
とてもシンプルに聴こえるのだが、弾きながら歌うのはとても難しかった。
♪ meu sabia meu violao〜の部分の音がとれない、いわゆる「音痴」になってしまい苦戦。
今日はスケールのレッスンもしてもらう。
次回挑戦するCaetao VelosoのOs Passistasのギターも少し。

先日タニィさんが教えてくださったアグスチン・ペレイラ・ルセーナの初来日ライブ。
先生から鎌倉、東京のチケットが完売ということで、ミニライブの情報を教えていただき、あわてて申し込んでギリギリセーフ。間に合ってよかった!

あけましておめでとうございます!

fredmartins

Fred Martins - Guanabara

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくおねがいいたします。

2ヶ月間放置してしまいました!
昨年はいろんなことがありまして、なんだか大変な年になってしまいました。
世の中的にもかなり大変な状況なわけですが、まあ何とか頑張っていきたいですね。
今年は良い年にするぞ!

で、昨年本当によく聴いたアルバム、前にも書きましたがFred Martins「Guanabara」。
我が家ではかなりのヘヴィーローテーションで珍しく家人がはまっております。
ルックスもなかなかですし、適度な色気があるから女性うけがよさそう。

ちなみに僕はこのアルバムを聴いた事によってギターの弾き方、リズムの取り方が変わったような気がします。1曲目の「Amo Tanto」のギターコードをコピって弾いてみたのもかなり勉強になりました!

このアルバムは本当に内容が素晴らしいと思います。
ソングライター、ボーカリスト、そしてギタリストとしてスゴい才能の持ち主です。
ボサノヴァ好きのみならず、いろんな人に聴いてほしい。
このアルバム引っさげて来日!しないですかね。。

Fred Martins「Guanabara」

トワ・エ・モワ / 見知らぬバス

toietmoi

ちょっと寒くなってきました。
今年もあとふた月少しで終わり。早いなあ。
先日トワ・エ・モワの「誰もいない海」にふれましたが、他にもいい曲がたくさんありますね。
ということでベストアルバムをじっくり聴いてみることに。

「或る日突然」にはじまり「空よ」そして先日亡くなられた加藤和彦さんの作曲による「初恋の人に似ている」、「誰もいない海」「虹と雪のバラード」など。
素晴らしい楽曲がずらりと並んでいる中で特に気になったのが「見知らぬバス」(山上路夫作詞、村井邦彦作曲、東海林修編曲)。

イントロのトランペットとストリングスとフルート、そしてピッキングベースとドラムのリムショットの感じが60年代のA&Mレコードのロジャー・ニコルズ風でかっこいい。
ちょっと不思議な感じのするメロディーラインや2拍3連のブリッジのリズムなどが印象的でとてもお洒落。
詩と曲とアレンジのそれぞれが絶妙に絡み合った、まさに「和製ロジャ・ニコ」ですね!

「或る日突然」なんかもハーパース・ビザールを彷彿させる仕上がりだし、「さよならと云わせて」はブルージーなエレピとエレキがいいし、「地球は回るよ」にいたってはロジャー・ニコルズ&ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズだし、全体にソフト・ロック好きの耳にはたまらないテイストの曲がすごく多い。
当時の日本の音楽業界も作家陣、アレンジャーの優れた仕事に支えられていたんだなと思った。
オリジナルのアルバムも聴いてみたいですね。

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