アレクサンドル・ボロディン
歌劇「イーゴリ公」序曲、だったん人(ポロヴェッツ人)の踊り
交響詩「中央アジアの高原にて」
交響曲第2番ロ短調

ウラジミール・フェドセーエフ(指揮)
モスクワ放送交響楽団(1991年録音)

アレクサンドル・ボロディン(1833-1877)。
「ロシア5人組」の中の一人でムソルグスキーやリムスキー=コルサコフらと同様に民族色の濃い作品を残した作曲家。
代表作は「だったん人の踊り」だと思うが、この楽曲中のメロディは映画やCMやポップミュージックの世界でも頻繁に使用され、今でもいろんなところで耳にする。
いまだに世界中の人々に愛され続けるのは、メロディの美しさと特有のエキゾチズム、そして和声の表現方法の幅の広さが自然と人々の「心の琴線」を、ビシバシと刺激しているんじゃないかと思う。

そして交響曲第2番も美しいメロディが詰まった超名曲である。
CDの録音もわりと多い。スヴェトラーノフ、コンドラシン、チェクナヴォリアン、ゲルギエフなど。
でも、ありそうでなかなかないのが、本場ロシアオケによるこのフェドセーエフのようなタイプの演奏。

前置きが長くなったが、このCDを購入するきっかけになったのが、ラスベート交響楽団というアマチュア・オーケストラのサイト内(別館)に「ロシア音楽喫茶」 というページである。
ロシアのクラシック音楽やオーケストラのなど非常にわかりやすく紹介していて、いつもいろいろ参考にさせていただいているページだ。
ここでフェドセーエフ&モスクワ放送交響楽団のボロディンの交響曲第2番の比較的新しいCDがあることを知った。
しかも「恐ろしくローカル色が強く方言のきつい演奏」「弦や木管のベタベタなアーティキュレーション、不自然なまでにアンバランスなティンパニの轟音、雄 叫びをあげるトロンボーン、ヴィブラートをかけて歌い上げるホルン・・・と、土臭さ満載」と紹介されている。(文章表現が素晴らしい!)

これは是非聴かなくてはと思っていて、先日HMVのサイトで見つけて注文。
しばらく品切れのようだったが1ヶ月してようやく入荷したらしく昨日届いた。
それで早速聴いてみた感想は、こういうのを聴きたかったんだよ!って思える「ロシア音楽喫茶」 さんとこの紹介通りの演奏で大満足。
つい先日に聴いた2つのロシア・オケにちょっと物足りなさを感じたこともあってか、ものすごく興奮してしまった。

今年の5月、このオケを生で聴いた時、ラフマニノフ、そしてチャイコフスキーでしっかりとロシアの音を出していた。
やっぱりフェドセーエフ&モスクワ放送響(チャイコフスキー交響楽団)がロシア臭さを今に残す数少ないオーケストラなのだろうか。
でも60年代70年代の録音に比べたら確実にロシアンテイストは薄くなってきている。
が、フェドセーエフ&チャイコフスキー交響楽団にはそのままの演奏スタイルを守り抜いて欲しい!