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カルロス・アギーレ(Carlos Aguirre Grupo)

カルロス・アギーレの2008年作品。
こないだ書いたクリーム色のアルバムもジャケットに水彩画が入っていてとても凝った作りだったが、このアルバムも同様に目の形にくり抜かれた窓から瞳を構成する3枚の紙が顔を出す作り。
真ん中に大きさの異なる穴のあいた2枚のライナーとやはり水彩の絵が1枚入っている、とっても素敵だ。

クリーム色のアルバムよりも曲の規模が大きくなって10分を超える曲が3曲、6分ぐらいの曲が2曲、1分ちょっとの曲が1曲という内容。
スキャットを含むインストゥルメンタル中心の内容だが、どの曲も美しいメロディーと和声で溢れている。
ピアノ、ギター、ベース、パーカッションに加えてマンドリン、チェロ、フルートそしてバンドネオンなどが加わっている。
が、音が入り乱れて濁ることは一切なくシンプルに聴こえながらも、おそらくかなり複雑な音と音が響き合う奇跡のような瞬間がいたるところにある。

お気に入りは4曲目の「Casa nueva」。
僕ら日本人の心の琴線にも触れる懐かしいようなちょっと切ないしっとりした美しいメロディが印象的。
中間部のピアノのリズムとバンドネオンはピアソラを彷彿とさせる。