スヴェトラーノフ:ピアノ協奏曲ハ短調
ウラジミール・オフチニコフ(ピアノ)
アレクサンドル・ドミトリエフ(指揮)
サンクトペテルブルク・アカデミー交響楽団

今年も夏が終わる・・。
今年の夏は本当に暑かった。環境問題とかいろいろ考えさせられた。
ついつい我慢ができずにエアコンをつけてしまうのだけど、地球規模で異常事態が起きていることを考えると心が痛んだ。

今年の夏の終わりは、スヴェトラーノフの”哀愁の”ピアノ協奏曲で。

指揮者としてのスヴェトラーノフの熱くスケールが大きく激しく豪快な演奏スタイルは有名で、僕もCDを聴いたり実演に1度だけだが接しているから少しは知っているつもりだが、作曲家としてのスヴェトラーノフはほとんど知らなかった。

このピアノ協奏曲は、ものすごくロマンチックでメロディックな音楽だ。
指揮者スヴェトラーノフが最も得意としていた作曲家の一人、ラフマニノフの影響が色濃く出ている。
近現代の作曲家の多くが調性のない実験的なサウンドに走るなか、スヴェトラーノフは後期ロマン派的な音楽を守り続けた決して多数派ではない作曲家の中の一人だろう。

このCDはスヴェトラーノフ氏が亡くなった翌年2003年サンクトペテルブルクでのライヴ録音だが、演奏が素晴らしい。
オフチニコフの繊細なピアノとドミトリエフ指揮のサンクトペテルブルク・アカデミー響のゴツゴツしたダイナミックなサウンドがスヴェトラーノフの濃厚な男のロマンの世界を描ききっている。