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プレヴィン&LSOのラフ2をアナログLPで聴いて思ったこと

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ラフマニノフ:交響曲第2番 完全版
アンドレ・プレヴィン:指揮
ロンドン交響楽団
(1973年録音 英EMI ASD 2889)

このレコードでの音の印象は低音がずっしりと響いていて聴こえるべき音が自然に鳴っている感じ。ロンドン交響楽団の少し仄暗いトーンと重厚な響きがきっちりととらえられている。弦も決してささくれ立っていないし弦バスやチューバも生々しく豊かに響く。左奥にはティンパニもちゃんと見える。オーケストラが一体となった時の音楽のうねりまで伝わってくる。
それに対してCDの音は音像が遠くて高域から低域までがまんべんなく聴き取れるが細くて平面的だ。

CDで音楽を聴き始めて何年か経過したころにうすうす感じてはいたのだが、特に1950年代から1970年代に録音されたものはレコードの方がより自然で音楽的に鳴るものが多く存在するように思う。特に古い録音テープにはヒスノイズや高音のザラつきや歪みがある。当時の録音エンジニアやカッティングエンジニアは録音技術の限界というものをちゃんと理解していて、そういうことを全て織り込み済みで最善の形でレコードにしているように思う。如何に音楽的に本物らしく演奏家の息づかいや音楽のグルーヴを聴かせるか?そこにこだわったのではないだろうか。

あと、私がレコードを聴いていた1980年代の国内プレスレコードは外盤にくらべて音に格段の差がある。当時買ったレコードといわゆる外盤を聴き比べるのはある意味面白いがショックも大きい。特にクレンペラーの名盤などは当時外盤で聴いてていたら印象がずいぶん違っていただろうにと、本当に残念に思う。

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