◆ピアーズ・レイン(pf)
ニコラス・ダニエル(指揮)
イギリス室内管弦楽団◆

秋ということで、この季節に聴くとしみる曲をまた。
イギリスの作曲家ジェラルド・フィンジ(1901-1956)の限りなく繊細で美しいピアノと弦楽オーケストラのための小品。
エクローグ(ECLOGUE)とは辞書によると「牧歌、田園詩」という意味。

この曲との出会いは、ある雑誌の中で作曲家の三枝成彰先生の、フィンジというあまり知られていない作曲家の「クラリネット協奏曲」が素晴らしいという記事を読み、購入したCDに入っていたというのがきっかけ。
その「クラリネット協奏曲」も大好きな曲になったが、この10分弱の短い曲であるエクローグがとても気に入ってしまった。
ただ単にメロディが美しいというだけでなく、若い時分に兄弟や父親の死を体験したことが音楽にも色濃く影響しているのか、とにかく非常に繊細で内省的な音楽。

何種類かの演奏を聴き比べてみたが、僕的にはこのピアーズ・レインのピアノが一番しっくりくるように思う。一音一音丁寧に、決してガシガシ弾いたりしないところがいい。