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GETZ / GILBERTO (1963)

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GETZ / GILBERTO 」を1963 年USオリジナル盤で聴く。
1曲目「イパネマの娘」出だしの「D♭69 / A♭」のボワッとした仄暗いコードとジョアンのスキャットはこれぞボサノヴァといった趣だ。
2コーラスめでアストラッド・ジルベルトが歌いだすとガラッと雰囲気が変わるのも面白い。
僕がアルバムの中で一番好きな曲は3曲目のアリ・バホーゾの「Pra Machuchar Meu Coracao」。
ぼそっと歌い始める感じがすごくよくてメロディーも切なくてとてもきれいだ。
「ヂザフィナード」でひっくり返してB面、「Corcovard」「So Danco Samba」「Vivo Sonhando」など名曲の歴史的セッションが続く。
ジョアンとアストラッドのいい意味での脱力系のヴォーカルに対してやや暑苦しい節回しのスタン・ゲッツのサックスとの対比も面白い。
若い頃は、スタン・ゲッツが吹き出すと思わず笑ってしまったが、今は不思議としっくりくる。

聴いているのはSTEREO盤なのだが、やっぱりCDに比べて音の輪郭がはっきりしているように感じる。
僕の手持ちのCD(314 521 414-2)と明らかに違うのはベースの定位だ。
CDではRチャン後方から全体にボワッと広がるように鳴っているのだが、このレコードではLチャンに振られている。
Lチャンにミルトンのドラムスとベース、センターにジョアンのヴォーカルとスタン・ゲッツのサックス、Rチャンからアストラット・ジルベルトのヴォーカル、ジョアンのギターとジョビンのピアノの配置。

でもボサノヴァとかジャズはレコードで聞くのがいい。
今からちょうど50年前の1963年のレコードだからチリパチの量も他のレコードより少し多めなのだが不思議と音楽の邪魔にならない。
家人がレコードを聴きながら「雨が降っているみたいね」と言った。

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