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10/13 チャイコフスキー記念ボリショイ交響楽団(モスクワ放送交響楽団)

10月13日(土)鎌倉芸術館 大ホール

ラフマニノフ:ヴォカリーズ
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番ニ短調
チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調作品74「悲愴」

小山実稚恵(ピアノ)
ウラジミール・フェドセーエフ(指揮)
チャイコフスキー記念アカデミーボリショイ交響楽団モスクワ放送交響楽団

前回の2009年の来日からオーケストラとの来日はおそらく3年ぶり。
その来日公演の初日、鎌倉芸術館で聴く。

1曲目のヴォカリーズ。
このオーケストラの独特の弦の音色を楽しめた。
聴く度に少しずつ音がまろやかになっているような印象はあるが、やはり少しざらついた感じのほのぐらい音色は変わっていない。

2曲目の小山実稚恵さんのピアノによるラフマニノフの3番のコンチェルト。
6年前の来日時に聴いた同曲、デニス・マツーエフの力強い硬質な演奏とはまた違ったタイプの演奏。
音量・リズムなどの表現の幅がおおきく非常にダイナミックな音楽づくりだ。
第3楽章も半ばにさしかかろうというところでオーケストラの集中力も一気に高まりスリリングかつ白熱した演奏だった。

後半の「悲愴」は少し早めのテンポで一気に聴かせるといったフェドセーエフの音楽づくり特徴がとても良く出た快演だったと思う。
音楽は自然に流れ奇をてらったようなところはないが、オーケストラが一体となったときに生まれる音の大きなうねりにはいつも圧倒させられる。
特に第4楽章での弦の音色、金管楽器のほの暗い響きはこのオーケストラならではのもの。
ホルンのヴィブラートはほとんど聴かれなかったがテヌート気味に吹く奏法は今も残っている。
最後の銅鑼がやや強めに打たれたのが印象的で曲により一層の深みを与えていたように感じられた。
アンコールはお得意のスヴィリードフ「吹雪〜 Echoes Of The Waltz」とチャイコフスキー「白鳥の湖〜スペインの踊り」。
「スペインの踊り」でのサモイロフさんのタンバリンが聴けたのが嬉しかった。

楽器配置は左右対向配置の第1第2ヴァイオリン、センター右にチェロ、左にヴィオラ、最後列に9台のコントラバスずらりと並べるというスタイルで演奏される。
こいういう他のオーケストラではなかなか見られない楽器配置もとても興味深く、やっぱりフェドセーエフとこのオーケストラは何度聴いてもいい。
今回鎌倉芸術館は初めてで、3階席の中央で聴いたのだがとても聴きやすいホールだった。