カテゴリー : Pop Music

It’s A Hard Life/QUEEN(永遠の誓い)

Googleのトップがすんごいことになっていた!ので更新。
今日は故フレディ・マーキュリーの65歳のお誕生日だったのか。

僕の洋楽初体験はおそらくQUEEN。
中学生の頃、仲の良かった友達のF君のことを思い出す。
F君には当時高校生のお兄さんがいてQUEENとかKISSのアルバムがあって、お兄さんがいない時に二人でこっそり聴いていたのだ。
その中でとても気に入った曲が「永遠の誓い」(It’s A Hard Life)だった。
歌詞なんかはわからず聴いていたが、メロディの美しさとドラマチックなアレンジがとても気に入っていた。
特に2コーラス目が終わってGuitar Soloに入る前の少し静かになるところ。
ベートーヴェンのソナタのようなピアノにギターがユニゾンで絡んでくる4小節がたまらなく好きで何度も聴いたのを憶えている。
やっぱフレディの曲は最高だ。
今聴いてもすごくいい、熱くなってくるぜ。

ロジャー・ニコルズ & ポール・ウィリアムス (Roger Nicols & Paul Williams)


実家のある田舎町に引っ越してきてから、CDショップも中古レコードショップもいまいち・・なので、今まで買いためたCDをあれやこれやと引っぱり出しては聴いている。
ここ最近、買う→iTunesに取り込む→棚にしまう、の繰り返しでろくに聴いていなかったので、ある意味、健全なのかも。
にしても、結局聴くのはいつも決まったものなのだけれど。。

んでもって、「ロジャー・ニコルズ & ポール・ウィリアムス」。
今聴いているのは「We’ve Only Just Begun Songs Composed By Roger Nicols and Paul Williams」というタイトルのモノラルの音源。
音が柔らかくてあったかい。少し高めの独特のボーカル。
モノラルなのだがそれがかえって程よい音圧となって心地よく聴こえる。

ポール・ウィリアムスという人は作詞家なのだと思いながら普段あまり見ない歌詞に目をやってみる。
なるほどな、歌ってこういうもんだよな、などと思う。
大好きな「Drifter」の歌詞を見ながら、こういう内容だったのかと思いながらちょっとグッとくる。
最近ちょっと疲れてんのかな・・なんて一瞬思ったが、歳をとっただけだと我にかえる・・。

仕事の帰り道にタワレコにブラリと立ち寄ったら昔の友達とばったり会った。
ポール・ウィリアムス の「サムデイマン」が面だしされている前で彼が「これいいよね」と。
この人と前会った時も「サムデイマン」の話したっけな確か。
久しぶりにポール・ウィリアムスを聴いたと思ったら、そんなふうに友達に会ったりちょっと不思議な日だった。

今日は何故かクリュイタンス&ベルリン・フィルのベートヴェンの交響曲全集を購入して帰宅。
おフランスEMIの廉価盤¥1790円でゲット!
今第1番と3番聴いたけど、スバラシくいい演奏。

トワ・エ・モワ / 見知らぬバス

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ちょっと寒くなってきました。
今年もあとふた月少しで終わり。早いなあ。
先日トワ・エ・モワの「誰もいない海」にふれましたが、他にもいい曲がたくさんありますね。
ということでベストアルバムをじっくり聴いてみることに。

「或る日突然」にはじまり「空よ」そして先日亡くなられた加藤和彦さんの作曲による「初恋の人に似ている」、「誰もいない海」「虹と雪のバラード」など。
素晴らしい楽曲がずらりと並んでいる中で特に気になったのが「見知らぬバス」(山上路夫作詞、村井邦彦作曲、東海林修編曲)。

イントロのトランペットとストリングスとフルート、そしてピッキングベースとドラムのリムショットの感じが60年代のA&Mレコードのロジャー・ニコルズ風でかっこいい。
ちょっと不思議な感じのするメロディーラインや2拍3連のブリッジのリズムなどが印象的でとてもお洒落。
詩と曲とアレンジのそれぞれが絶妙に絡み合った、まさに「和製ロジャ・ニコ」ですね!

「或る日突然」なんかもハーパース・ビザールを彷彿させる仕上がりだし、「さよならと云わせて」はブルージーなエレピとエレキがいいし、「地球は回るよ」にいたってはロジャー・ニコルズ&ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズだし、全体にソフト・ロック好きの耳にはたまらないテイストの曲がすごく多い。
当時の日本の音楽業界も作家陣、アレンジャーの優れた仕事に支えられていたんだなと思った。
オリジナルのアルバムも聴いてみたいですね。

LET HIM RUN WILD〜The Beach Boys Endless Summer

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ここのところ朝晩少し涼しい日が増えてきて、もう夏も終わりなんだなあ、なんて思いつつビーチ・ボーイズの初期ベスト・アルバム「エンドレス・サマー」を取り出して聴いてみたりして。。
高校生の頃、ラジオか何かで「サーファー・ガール」かそのあたりの曲を聴いて買ったんだっけな。
でも、このアルバムを聴いた時に一番印象に残った曲が「レット・ヒム・ラン・ワイルド」だったのをよく憶えている。

ビブラフォン(鉄琴)の四つ打ちのバッキングに合わせてファルセットのボーカルがワンフレーズ歌うとギターのちょっと洒落たオブリガードが入る。
ビーチボーイズのあのコーラスの中にテナー・サックスなのかベース・ハーモニカなのかホーンっぽい楽器がJazzyなフレーズをバックで弾いている。
ベースラインも何かをなぞっているようなフワフワした感じ。
このベストアルバムの大半をしめる、いわゆる「サーフ・ミュージック」的ビーチ・ボーイズ・サウンドとは明らかに違っていた。

後に「ペット・サウンズ」「スマイリー・スマイル」などを聴き、ブライアン・ウィルソンとビーチ・ボーイズのことを知るようになってようやく合点がいったわけだ。
この曲が収録されていたアルバム「サマー・デイズ」が発表された1965年前後はライバルであったビートルズの活動、そして所属していたレコード会社からのプレッシャーが強まった時期。
ブライアン・ウィルソン自身もフィル・スペクターやバート・バカラックなどの音楽を消化しつつ創作活動へのめり込んでいく。
そして様々なプレッシャーの中ドラッグなどで心身共にボロボロになっていくのだが、この頃のブライアンの作品はスゴい。

キリンジ/KIRINJI 19982008 10th Anniversary Celebration

キリンジ、メジャーデビュー10周年記念の2枚組ベストアルバム!
最近こればっか聴いてます。

もう10年なんですね・・月日の経過の早さを年々強く感じます。
分母が大きくなっていくので自然なことなんでしょうけど・・。
キリンジを初めて聴いたのが吉祥寺のタワレコ(吉祥寺東急の裏にあったお店はなくなって移動しちゃいましたね・・)のインディーズ・コーナー。
黄色い麒麟模様のポップが飾られていたのを今でも良く憶えています。

初めて聴いた時の印象は前にも書きましたけど、すごい人達が出てきたなととても嬉しい気持ちになりました。
ブックレットの中のバイオグラフィを見ていろいろ思い出しますね。
だいぶ昔になりますが2000年の静岡のサナッシュでやったライヴ。
よくあるとても小さなライヴハウスなのですがCDの音の世界をきっちり再現していたのが印象的でした。

このベスト盤2枚組で1枚目弟、2枚目兄に分けられているんです。
僕はお兄さんの作品がわりと好きだと自分で思っていたのですが、こうして聴いてみるとそんなこともないです、どちらの作品もとても魅力的に感じます。
何度聴いてもいいなあ。

さて、今年ラストですね。

ここにお越しいただいた皆様、
今年も大変おせわになりました!
来年もどうぞよろしくお願いいたします。

THE APPLES IN STEREO / New Magnetic Wonder

アップルズ・イン・ステレオのニューアルバム「ニュー・マグネティック・ワンダー」。
90年代にアメリカはデンバーを中心にビーチ・ボーイズ・フリークなどがあつまってできた「エレファント6」というグループ中のバンド。
音的にはガレージ・ロック・バンド+ELO的アナログサウンド+ビーチ・ボーイズ的コーラスという感じか。

最近この辺のポップ・ミュージック周辺から離れていたから全然状況がわからなくなっちゃったけど、フラリとPOP&ROCKコーナーへ久しぶりに足をはこんでみたら、こないだのハイ・ラマズと並んで試聴機に入っていた。
おお、なんか久々に見る名前だ!と思ったら 5年ぶりのアルバムになるんだそうだ。
聴いてみたら、ちょっと恥ずかしくなるぐらい超ポップでメロディアス!
でも、なんだかんだいってもこういうのって好きなんだよね。
ボコーダーを多用したコーラスやアナログ・シンセとギターのノイジーなサウンドが気持ちいい。
10年ぐらい前はこういうのをよく聴いてたな。なんか少し懐かしくなってくる。

THE HIGH LAMAS/CAN CLADDERS

ハイ・ラマズの新譜が出た!
CDショップで試聴、即ノックアウトされレジへ直行。

THE HIGH LAMAS。1992年にショーン・オヘイガンが中心となって結成された、ポップ・グループ。
ここのところずっとブラジルものとクラシックばかり聴いていて前作アルバムもまだ未聴だが、それ以外は全て所有している大好きなアーティストだ。
ブライアン・ウィルソンの歴史的名盤「ペット・サウンズ」のサウンドにインスパイアされた楽曲が特徴的。
「ペット・サウンズ」のサウンドといえば、コード進行の気持ちよさ、ルートをひたすら避けるかのようなベースライン、弦楽器、木管楽器、金管楽器などオーケストラ楽器やビブラフォンなどの多用。
ハイ・ラマズのサウンドはそこへさらに電子楽器(といってもきわめてアナログ的な)をちりばめられたようなサウンド。
もちろんそれらサウンドはベースであって、その上にある音楽にはいろんなポップな要素が交じり合いハッピーでドリーミーな世界が広がっている。

ボキャブラリーに乏しい僕が言葉で説明するのは難しいが、いつものように言ってしまうと「とにかく気持ちいい」のである。
吉祥寺に向かう井の頭線の車窓ごしに思ったのだが、ゆっくりとした時間が流れている休日の公園の風景、住宅街の路地裏の風景なんかとも不思議とマッチするノスタルジックなサウンド。

ちょっと聴いた感じではソフトロック的なおだやかな音楽に聴こえるかもしれないが、スリリングで実験的なコード進行がとても楽しい。
難しいことは何も考えず、ただその音の世界に身も心も委ねる。
それが一番の楽しみ方かな。
これからの季節にぴったりの一枚。

ああ、今年もまた夏が終わる・・・

ALL SUMMER LONG / THE BEACH BOYS

8月ももう終わり、来週末はもう9月。早いなあ。。
ということで1964年発表のビーチ・ボーイズ6枚目のアルバム「ALL SUMMER LONG」。
ビーチ・ボーイズのメンバーがデニス・ウィルソンを除いて誰もサーフィンとかできなかったという事は、今や有名な話だが、僕もマリン・スポーツといったたぐいの事は全くしない。
でも、こういう音楽は大好き。夏の間には一度は聴きたいなと思う。
アップテンポの曲もいいが、バラード系の楽曲には「夏の終わり」の雰囲気が漂っていてとても切なくていい。
中でも「Girl On The Beach」の美しいコーラス・ハーモニーは最高。
ブライアン・ウィルソンの手による楽曲だが、コード進行がとてもおしゃれ。
転調のタイミングが絶妙。
それからアルバムタイトル曲「All Summer Long」。
“夏の終わりは近い でも僕らの夏は終わらない”
アルバムのジャケといい、歌われている世界といい、まさに青春という感じ。
きっといい時代だったんだろうな、60年代って。

僕の中の少年/山下達郎

8月ももう半分過ぎてしまった。
今年の夏も海へも、そして、花火大会にもいかないまま終わってしまうのか・・。
こんなちょっとせつなく寂しい気分の時に聴くとちょっと元気になる、お気に入りの一枚!
山下達郎1988年発表「僕の中の少年」。

このアルバムには、なんというか夏の終わりの日本特有のノスタルジックな雰囲気が漂っている。
そこが、とても好きでこの時期よく聴くのだろうか。
僕は音楽を聴く時にあまり歌詞にとらわれないのだが、このアルバムに関しては結構歌詞が耳にはいってくる。
1曲目の「新・東京ラプソディ」では ”こんな切ない 夏の終わりと コーラの匂い 恋の痛みが 少しだけ汗になる” とか、4曲目の「寒い夏」では ” カルキの匂いの水着(bathing suit)” など、夏の印象的なそれも強烈に印象に残っている夏の「匂い」が歌われている。
他にももっとあると思うけど、こういった記憶と楽曲とが相俟ってすごくノスタルジックな、子供の頃の記憶のようなものを呼び覚まさせているのかと思う。

そんな名曲ぞろいの大名盤(達郎さん全て聴いてる訳じゃないけど)なんだけれど、その中でも僕的ベストトラックは7曲目の「マーマレイド・グッドバイ」。
何といってもドラム&ベースのリズム・トラックが超カッコいい!!
伊藤広規のスラップ・ベース、そして”日本のハル・ブレイン”青山純の普段よりちょっとワイルドなドラムがファンキーで最高!!

雨を見くびるな/キリンジ

「梅雨明け 大幅に遅れる見通し」だそう。
なので、タイトルに雨がつく琴線トラック、キリンジの「雨を見くびるな」。
1998年発表、キリンジのメジャーデビュー1stアルバム「ペイパー・ドライバーズ・ミュージック」から。

キリンジは堀込高樹、堀込泰行の兄弟からなるユニット。
この人たちの音楽を初めて聴いたのは、吉祥寺のタワーレコードのインディーズコーナーだった。
インディーズなんだけれど、キリン地(その時のマキシのジャケ)の看板が壁についていて結構目立っていて何故か気になってリスニングコーナーのヘッドホンをかぶったのがきっかけ。
聴いてみて、とんでもない変態が出てきた!ととても嬉しい気持ちになったのをおぼえている。
で、その後まもなくメジャーデビューでこのアルバムをリリースしたわけだ。

キリンジの音楽って、いろんな音楽やアーティストの影響が複雑に入り混じって聴こえるが、それらはきっちり消化されて彼らの色に染められている所がすごい。
作詞&作曲はそれぞれが行うが、弟の泰行作品の方がカントリー調などちょっと明るめの楽曲が多く、兄の高樹作品の方はちょっとしっとりしてJazzyな曲調が多いかな。
僕個人的にはお兄さんの曲が結構好き。
でも共通しているのは、ちょっとひねくれた?ねじれた感じのメロディラインとコード進行、それから歌詞。

「雨をみくびるな」の歌詞もいきなり出だしから”あぁ、口づけて責めてみても カエルの面にシャンパンか”と何のこっちゃ?である。
が、聴き進んで行くうちにいろんな解釈ができたりして楽しいのである。
メロディも転調に転調を重ねてねじれるように進んで行く。以前に書いたギルバート・オサリヴァンの「Alone Again」のように。

それから忘れてならないのは、Producer、Arranger & Other Instrument & Treatments(トリートメント?)の冨田恵一氏のお仕事。
ものすごく緻密に計算されたアレンジ。キリンジが作り出す楽曲と冨田恵一のアレンジでミラクル・キリンジ・サウンドが成立しているといっても過言ではないと思う。
バックミュージシャンの技も聴きどころ。
いったんハマるとなかなか抜け出せないのが、このキリンジのミラクル・ワールドだ。

雨のウェンズデイ/大瀧詠一

なかなか梅雨が明けませんねえ。今週はずっと雨らしい。
ということで大瀧詠一「雨のウェンズデイ」、今日ちょうど水曜日だし。
1981年発表のアルバム「A LONG VACATION」に収録。

懐かしい!
僕がど田舎に住む中学生だった頃、都会とかこんな軟派な世界が想像もできなかった頃、部屋でボーっとしながらなんて爽やかな音楽なんだろうなんて思って聴いてた。

大瀧氏のこのだるーい感じのボーカルもとてもいいし、深いリバーブの効いたリズム隊、ピアノもいい。
出だしのメロディー”♪壊れかけたワーゲンの~”の「け」の音を#をとってナチュラルにしてるとこが、ちょっとズッコケる感じで印象的。
サビのメロディーもとっても切ない。
今聴いてもとても新鮮。

The April Fools/Burt Bacharach

4月1日ということであまり関係ないけどバート・バカラックの名曲”The April Fools”。
カトリーヌ・ドヌーブ出演の映画「The April Fools」-幸せはパリで-(1969年)の主題歌として書かれた曲。

映画の中ではディオンヌ・ワーウィックが歌っていたらしいが、僕はこの静かなピアノのイントロで始まるこのアルバムに入っているヴァージョンが好きだ。
少しくぐもったピアノの音が何ともいえず、この時代の空気を感じさせる。
何故か僕は最初のピアノソロの部分を聴いていると、窓から薄暗い部屋へ入り込んでくる太陽の光線と、その中をゆっくり舞う塵の様子が思い浮かぶ。
子供の頃の記憶がよみがえるような、何だが懐かしいような不思議な気持ちになる曲。

Gilbert O’Sullivan/Happiness Is Me And You

再び、ギルバート・オサリヴァン。
今日は74年発表のシングル「Happiness Is Me And You」。

この曲はギルバート・オサリヴァンの曲の中でも今でもよく聴く一番好きな曲かな。
何というか、メロディラインの美しさもさることながら、Fender Rhodes Pianoの音やストリングスとアルト・フルートのアレンジが何とも70年代のハッピーな空気感とちょっぴりほろ苦い世の中の空気みたいなものを感じさせていい。
それからFmから始まる下降クリシェの静かで美しい4小節のイントロの後、いきなり転調してC#m→Csus4→C→Cmというこのミラクルなコード進行!
これって普通なのかな?よくわからないけどものすごく新鮮に感じる。

1974年のこの時期はあの名曲「Alone Again」から3年が経過したころ。
4枚目のアルバムを出すが「Alone Again」的なものを求めているユーザからは不評だったらしい。
音楽的に模索している時期の作品ということになるのかもしれないけど、そんなことを少しも感じさせることなくクオリティの高い楽曲をさらっと聴かせる、それがギルバート・オサリヴァンのすごいところかも。

Gilbert O'Sullivan/Alone Again(Naturaly)

僕がまだ高校生の頃、洋楽というものを聴き始めた頃かな、このギルバート・オサリヴァンの「アローン・アゲイン」を初めて聴いたのは。
この頃ギル バート・オサリヴァンについては何の予備知識もなく、この曲との出会いのきっかけは、このベストアルバムのタイトルでもあった”Alone Again”が当時好きだった杉山清貴&OMEGA TRIBEに同名の曲があったということでちょっと気になったということ。
あとはこのアルバムのジャケがとても良くて、まあいわゆるジャケ買いというやつですかね。

でも家に帰ってこのアルバムの1曲目「Alone Again」を聴いた時の衝撃は今でもはっきりと憶えている。
4小節のとてもシンプルなイントロの後、少し憂いを含んだ淡々としたメロディが途中何度も転調をしながら続いていく。
今でこそ普通に聴いてしまう曲だが当時の僕にはこの転調の感覚がとても新鮮で、この後の僕の「音楽に求める心地よさ」というものに、ものすごく大きな影響を与えたアーティスト。

PET SOUNDS / THE BEACH BOYS

Pet Sounds

1966年にリリースされたビ−チ・ボーイズのというよりはブライアン・ウィルソンによるアルバム。世界中のアーティスト達に多大な影響を与えた名盤。
「ロックの記念碑的なアルバム」「今世紀最高のポップ・アルバム」と今では高く評価されているが、1966年の発売当初はほとんど評価されることなく、作者ブライアン・ウィルソンを精神状態の悪化、失意のどん底に突き落とすきっかけになった問題作。
内容については、僕ごときがこのアルバムについてあれこれ蘊蓄を語るのはほんと烏滸がましいことだしやめておく。

1999年のブライアン・ウィルソン氏の来日公演は本当に感動的な一夜であった。
前日にHMV数寄屋橋店でのインストアイベントでブライアン・ウィルソンと握手ができたこと!
僕にとって忘れられない想い出となった。
そして2002年にはこの「ペット・サウンズ」全曲をステージで生で聴く事ができた!
歴史的な一夜を体験できた。
これら想い出と共に大切に聴き続けたいアルバムである。

林哲司とJapanese AOR~杉山清貴&OMEGA TRIBE

1980年代、僕がまだ中学生の頃、日本の歌謡曲はいわゆるフォーク系の人たちと、少しだけ洋楽テイストのはいったニューミュージックといわれるジャンルがほとんどだった。
そんな中、とても衝撃的だった人たち、それが杉山清貴&OMEGA TRIBEだった。
バンドという形をとりながらも作・編曲家とアーティスト(実演)が別、というスタイルで当時は結構多かったが、そういう中でもアルバム、サウンドコンセプトがズバ抜けて洗練されていた。
もちろん、この人たちはそれが狙いでそういうスタイルをとっていたわけだ。
作編曲を手がけていたのがヒットメーカー林哲司氏。
アメリカでの音楽活動から帰国後、上田正樹の「悲しい色やね」とか中森明菜の「北ウィング」、菊池桃子などあげればきりがないほどの作品を手がけていた超売れっ子の作曲家だ。
他の作曲家やアレンジャーが創る音とは明らかに違い、その洗練されたサウンドは聴けばすぐわかるというぐらい目立っていた。
あと、非常に多作家で年間に数百曲創っていた時期もあるようで、あの曲に似ているだとか、超有名曲のパクリじゃないか、などといろいろ言われたりする曲も結構ありました。
でもサウンドはシカゴばりのホーンセクションにチョッパーベース、ちょっと軽めのキラキラしたRhodesピアノ、つややかなストリングス、厚みのあるスネア、タムの音。
どれをとっても完璧なサウンド、アレンジ、レコーディング。
当時の音楽雑誌で彼らのサウンドをはニューミュージック+フューションなんて表現をしてたっけな。
6th、9th、11th、や分数コードなど当時の歌謡曲には出てこないテンションコードを多様したちょっと大人なサウンドが新鮮だった。
特に-5(フラットファイブ)というコードは胸にキュンとくる切ない感じで、多用されていた。

ここ何年かで元祖シティーポップとかJapanese AORなどと一部で再評価されてますね。
洋楽テイストを持ち込んだ作編曲家は他にもたくさんいるけれど、80年代の日本の歌謡曲の大きな流れはやっぱこの人なくしては語れないんじゃないかと僕は思うんですが。
で、この杉山清貴&OMEGA TRIBEの「River’s Island」というアルバム、僕の中ではこれが最高傑作ではないかと思います。
この後の、「NEVER ENDING SUMMER」というアルバムもよかったですけど。
当時、中学生だった僕に、音楽の気持ち良さを教えてくれた大切な1枚。

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