カテゴリー : Argentina

Esa Dia Va A Llegar / Agustin Pereyra LucenaのオリジナルLP

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ついに昨年2014年は一度も更新をせずに過ぎてしまった。
止まってしまいそうなブログだがまたぼちぼち書いていこうと思う。

昨年は結構な量のレコードを買い込んで聴いた。昨年はほとんどそれしかしていないぐらいで、ある意味これは病気というか中毒ですね。
そんな中での収穫の一つとしてアグスチン・ペレイラ・ルセーナの名盤「Esa Dia Va A Llegar」のアルゼンチンオリジナルLP(cabal LPN-11005)を入手できたこと。
このアルバムは以前ここで書いたように本当に素晴らしくて私のお気に入りの一つです。ジャケはいわゆるGatefoldという見開きですが薄くてペラペラしています。内側の若きアグスチンの姿がカッコイイです。ヴァイナルもわりとペラペラですが音は海外盤のレコードの特徴ともいえるナチュラルな低中域で各楽器の分離がよいとても聴きやすく生き生きしたサウンドです。すぐにCDと比較したくなるのですが、その差も歴然でやっぱりレコードが瑞々しくていい。いちいちレコードで何度も聴いてやろうかと思います。

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Rodolfo Alchourron / Sanata Y Clarificacion(ロドルフォ・アルチョウロン/サナタ・イ・クラリフィカシオン)

先日の「 カエターノ・ヴェローゾ&バーデン・パウエルを歌う」ライブの翌日、セバスチャン・タパジョスのCDを探しに寄ったCDショップの「Argentin」の棚でみつけた一枚。
Rodolfo Alchourron / Sanata Y Clarificacionvol.1&2」 アルゼンチン出身のギタリスト、コンポーザー、アレンジャー、プロデューサーのロドルフォ・アルチョウロン(1934 – 1999)の70年代の1stと2ndの2 in 1リイシュー盤。

ジャズ・ロック〜サイケデリック、ジャズ・ファンク〜ラウンジ、ブラジルなどいろんな要素が入り交じった独特の世界。
全体的に本人のギターはわりと控えめで、曲、そしてアレンジがカッコいい。
スネアのゴースト・ノートとおかずが決まりまくるドラムスとピッキング中心のエレキ・ベースが心地よく、これだけ聴いてても楽しめる。
オルガンやホーン、フルートなどもjazzyですごくお洒落なつくり。

カルロス・アギーレ(Carlos Aguirre Grupo / Rojo)

カルロス・アギーレの2004年作品「赤」。
昨年初めて聴いた「クリーム」(2000年)「紫」(2008年)に続いて入手。
このアルバムもアートワークが凝っていて真ん中の丸い白いクラフト紙は糸で結ばれている。
その中に描かれているイラストは手書き。
CDのプラスティックケースの中には、葉っぱ(種子)が2枚入っている。
クラフト紙の匂いがまたなんともいえずいい、聴く前から何だか楽しくなってくる。

音楽もやっぱりいい。気持ちがほぐれる。
独特の和声と節回しが癖になって聴けば聴くほどにハマっていくのだ。
最近新しいアルバムがでたのだが、1枚1枚とても味わい深いので既発の作品を聴いてからにしようかと。

カルロス・アギーレ(Carlos Aguirre Grupo)

カルロス・アギーレの2008年作品。
こないだ書いたクリーム色のアルバムもジャケットに水彩画が入っていてとても凝った作りだったが、このアルバムも同様に目の形にくり抜かれた窓から瞳を構成する3枚の紙が顔を出す作り。
真ん中に大きさの異なる穴のあいた2枚のライナーとやはり水彩の絵が1枚入っている、とっても素敵だ。

クリーム色のアルバムよりも曲の規模が大きくなって10分を超える曲が3曲、6分ぐらいの曲が2曲、1分ちょっとの曲が1曲という内容。
スキャットを含むインストゥルメンタル中心の内容だが、どの曲も美しいメロディーと和声で溢れている。
ピアノ、ギター、ベース、パーカッションに加えてマンドリン、チェロ、フルートそしてバンドネオンなどが加わっている。
が、音が入り乱れて濁ることは一切なくシンプルに聴こえながらも、おそらくかなり複雑な音と音が響き合う奇跡のような瞬間がいたるところにある。

お気に入りは4曲目の「Casa nueva」。
僕ら日本人の心の琴線にも触れる懐かしいようなちょっと切ないしっとりした美しいメロディが印象的。
中間部のピアノのリズムとバンドネオンはピアソラを彷彿とさせる。

タチアナ・パーハ & アンドレス・ベエウサエルト(Tatiana Parra & Andres Beeuwsaert / AQUI)

タチアナ・パーハ & アンドレス・ベエウサエルトの「AQUI」。
アンドレス・ベエウサエルトはアナ・セカ・トリオというアルゼンチン・フォルクローレの代名詞的存在のユニットのピアニスト。
タチアナ・パーハはブラジルはサンパウロ出身でアンドレスの前作「DOS RIOS」(これもすごくよかった!)やアカ・セカ・トリオのアルバムなどにも参加している女性ヴォーカリスト。

ここのところ、アルゼンチンのコンテンポラリー・フォルクローレといわれるくくりの音楽(まだよくわかっていなのだが)を聴いている。
先日書いたカルロス・アギーレを聴いて以来このあたりの音楽に共通する独特の浮遊感と和声の心地よさに完全にはまってしまった。
浮遊感といってもミナスの音楽にある浮遊感とはまたちょっと違った空気感。

アルバムはアンドレス・ベエウサエルトのオリジナル曲を中心にカルロス・アギーレの楽曲やエドゥ・ロボの「Corrida de Jangada」(エリス・へジーナ「IN LONDON」の1曲目)そしてチャールズ・チャップリンの「ライムライト」までいろいろ。
だが、どの曲も音と音がぶつかり合ってゆっくりと解け合いながら広がっていくような自然な響きに満ちている。
MPBやボサノヴァなどを聴き慣れた耳にもすんなりと入ってくるとっても心地よい音楽。
アンドレスのピアノと息のぴったりあったタチアナのスキャットが素晴らしい。

カルロス・アギーレ(Carlos Aguirre Grupo)

カルロス・アギーレ。
アルゼンチンのシンガー・ソングライター、ピアニスト、詩人。
昨年10月に初来日したようだ。
写真は「Carlos Aguirre Grupo」2000年作品の国内盤。
ジャケットがとても素敵だ。
クリーム色のクラフト紙の小窓から覗いているイラストは1枚1枚手書きで、国内盤のみならず全て手作りなのだそうだ。

アルゼンチンのフォルクローレ、それからブラジルのミナスのアーティストの影響を受けているという。
おそらくこれがアルゼンチンのフォルクローレからの影響なのだろうと思われる風味のようなものを感じとることができるが、とても洗練された音楽だ。
ブラジルのボサノヴァやMPBなどに聴き慣れた耳にも心地よくすんなりと入ってくる。
スペイン語の響きがまたポルトガル語と違って新鮮に感じる。
ピアノとギターと歌がとてもやさしくライヴはまたとてもいいんだろうなあ。

セバスチャン・タパジョス/マリア・ナザレス/アルナルド・エンリケ(Sebastiao Tapajos/Maria Nazareth/Arnaldo Henriques)

アルゼンチンのギタリスト、セバスチャン・タパジョスが女性ボーカリストマリア・ナザレスとアルナルド・エンリケと1973年に録音したアルゼンチン産ボサノヴァアルバム。
ジャケットが印象的なので何年か前にタワレコ渋谷のブラジルコーナーで平台展開されていたのを憶えている。
先日国内盤が出ているのを見かけて購入。

セバスチャン・タパジョスのキレのあるギターにマリア・ナザレスの可愛らしいボーカルがいい。
それからアルナルド・エンリケの鼻にかかった独特の声が僕は好きだ。
「おいしい水」などのボサノヴァメドレーではじまり、バーデン・パウエル、シコ・ブアルキ、ドリヴァル・カイミ、トッキーニョ、エドゥ・ロボなどのカヴァーと途中オリジナルが散りばめられている。

セバスチャン・タパジョスのオリジナル「Sambachiana」はマリアとアルナルドのヴォーカルの掛け合いが楽しい高速Bossa。「Vida Burguesa」のマリアの早口なヴォーカルもなんとも可愛らしい。

アルナルド・エンリケのボーカルは同じくセバスチャン・タパジョスとの録音で「SO DANCO SAMBA」というアルバムもあってこちらもかなりいい。
こちらはローズ・エレクトリック・ピアノが多用されており僕的にはこちらもかなり好き。

Agustin Pereyra Lucena 初来日ライブ

バー・ブエノスアイレス
2010年3月19日(金)
@bar cacoi Shibuya, Tokyo

今日はAgustin Pereyra Lucenaの初来日ツアーの最終日で東京のプラッサ11でライブが行われたはず。きっと素晴らしいライブだったにちがいない。
僕は1週間前の19日、来日ツアー開始前日の渋谷のbar cacoiで行われたミニコンサートを聴くことができた。
とても楽しみだったのでフライング気味に会場に着くとお店はオープン前で、リハーサルをしているアグスチンの姿が!
確信犯的行動なのだが、お店を出てしばらくブラブラして戻るともう会場は50名程のオーディエンスでいっぱいになっていた。

初来日の記念すべき1曲目は「Despues De Las Seis」でスタート。

80年のアルバム「La Rana」の中で弾いている突き進む感じではなく、静かにだんだんとグルーヴしてくる感じ。
「Pra Que Chorar」「Tema Barroco」など同系のオリジナルを続けて弾いた後「少し変わった曲を」といって演奏した現代音楽的な響きを含む「Confines」は同じアルゼンチンのピアソラの音楽にも共通するようなある種の緊張と和みが共存した独特の世界。
ブラジル北東部風の「O Cego Aderaldo 」などもクラシックギターにディレイをかませたサウンドが印象的だった。
バーデン・パウエルやジョビンの曲などを織り交ぜながら約1時間、至福のひとときだった。
アンコールの中の1曲「Un Tres De Dos」も3拍子のリズムに身体が自然と動き出すような繊細で静かなグルーヴが心地よかった。

La Rana / Agustin Pereyra Lucena

アグスチン・ペレイラ・ルセーナ。
前回の「Ese dia va a llegar」(1975年4thアルバム)に続いて1980年発表の6作目「La Rana」。
ルセーナが母国アルゼンチンを離れてヨーロッパで活動している時期、それもノルウェーに滞在していた時期に制作された作品。
内容は「Ese dia va a llegar」同様にカヴァーとオリジナルが半々ぐらいの割合。
1曲目のIvan Linsの「3 Horas Da Manha」からさわやかなフルートとボーカルラインが最高。
どの曲にもアグスティン独特の空気感があり、これがまさにオリジナリティといえるものなのだろう。
このアルバムの個人的ベストトラックは4曲目「Despues De Las Seis」。
ギター1本で演奏されるのだが、あまく切ないコード進行がそしてグルーヴ感がカッコいい。
コピーしてやろうと挑戦中だが難しい・・・。

↓「Despues De Las Seis」ライヴ!超かっこええ!!

Esa Dia Va A Llegar / Agustin Pereyra Lucena

アグスチン・ペレイラ・ルセーナ。
60年代から活動しているアルゼンチンのギタリスト。

ブラジリアン・ミュージックのバイブル的存在の”Musica LocoMundo1 “の中で紹介され、その後国内盤のCDがリイシューされていたので気になっていたのだがずっとそのままになっていた。
つい最近ニューアルバム「42:53」が発売になり、こりゃそろそろ聴いておかなきゃということで「Ese dia va a llegar」を購入。

まず1曲目の「Hace Pocos Anos」がすごくカッコいい。ギターのシンプルなリフで始まるのだがサックスとの絡みにおもわずニヤリとしてしまう。
ちょっとクサい感じのフレーズが何ともクセになる。
続く哀愁たっぷりのイパネマの娘もイントロからニヤニヤしながら聴いて、続く曲の女性ボーカルのスキャットも何だか嬉しくなってきて、ジョアン・ドナートの「Amazonas」で完全にやられる。
全篇ボッサスタイルのギターなのだが独特のグルーヴ感、コードが気持ちいい。
バーデン・パウエルなどのブラジル音楽の影響を色濃く感じさせる自身のオリジナル楽曲もとても魅力的。
後半はfender rhodesエレピにフルートも加わって更にメロウな音の世界が広がる。
他のアルバムも聴いてみたい。というかもう他のアルバムにも手を出しているがかなりいい。
しばらくアグスチン・ペレイラ・ルセーナな日々が続きそう。

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