カテゴリー : ライヴ

8/28 オーケストラ・ダヴァーイ 第10回演奏会

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スヴィリードフ:「時よ、前進!」
ポポフ:交響曲第1番作品7
ショスタコーヴィチ:交響曲第10番ホ短調作品93

オーケストラ・ダヴァーイ
指揮:森口真司

2016.8.28(Sun)13:30
すみだトリフォニーホール大ホール

久しぶりにオーケストラ・ダヴァーイの演奏会に出かけた。
ポポフの交響曲第1番をアマチュア日本初演!
ほんの数週間前にに飯森範親&東京交響楽団が日本初演していたそうだが、ここ最近ロシア音楽から遠ざかっていたこともありうっかりしていた。
おそらく生で聴ける機会はこれを逃したらほぼ無いだろう。
「ロシアン・アヴァンギャルド」といわれるだけあってこのポポフの交響曲はちょっと手強い。
ライヴだと音のカオス状態になりかねないような爆音と音形の連続。
だが、ダヴァーイの演奏はそんなこともなく、むしろこういう響きなのかとか、ここはこうなってんのか、など見通しの良い演奏だったと思う。
アマ・オケながら音楽に対する真摯な姿勢にはいつも心打たれる。

11/29 オッコ・カム & ラハティ交響楽団 演奏会

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2015年11月29日(日)東京オペラシティ タケミツメモリアル
生誕150年記念シベリウス交響曲サイクル(最終日)

シベリウス:
交響曲第5番変ホ長調作品82
交響曲第6番ニ短調作品104
交響曲第7番ハ長調作品105

オッコ・カム:指揮
ラハティ交響楽団

11/3のリントゥ&フィンランド放送交響楽団につづき、フィンランドのラハティ交響楽団を聴きいた。
ラハティ交響楽団は90年代に指揮者オスモ・ヴァンスカのもとスウェーデンのBISレーベルへのシベリウスのヴァイオリン協奏曲のレコーディングが特に印象に残っている。
当時全く無名のオーケストラだったが北欧の田舎町のオーケストラということでどんな音色をもった団体なのかとても興味深く聴いたのを思い出す。
その後、シベリウスの交響曲チクルスでも来日しているが、その当時の私はまだシベリウスの音楽にそれほど心酔していなかった。
交響曲は1番から3番までしか聴き進められなかったのだが、それが数年前にカラヤンの指揮するフィルハーモニア管弦楽団による「第5番」のモノラル盤アナログ・ディスクがきっかけだった。
第3楽章ラストのクライマックスを初めて聴いた時の衝撃といったら!
この後しばらくして「6番」「7番」はわりとすんなり自分の中に入ってきた。
北の自然を感じさせる固く険しい楽想、それとは裏腹な暖かい自然の温もりを感じさせる楽想、そして我々日本人が聴いても懐かしい気持ちになる独特の節回し、これらが瞬間瞬間で切り替わっていく。
「5番」を聴いてシベリウスの音楽の魅力に一気に開眼した。

一度実演で聴きたいと思っていたのだが、この日は「5番」から「7番」まで一気に聴ける貴重な機会となった。
交響曲サイクル最終日ということもあってホールはほぼ満席。
「5番」冒頭の日の出の瞬間をとらえたようなホルンからシルバートーンのシベリウスサウンドが広がる。
透き通るような弦のトレモロや柔らかい木管の響きなど明らかに他のオーケストラとは異なる魅力的な音色をもっている。
オッコ・カムの棒はヴァンスカとは異なり自然な音作りを感じさせるものだった。
第3楽章ラストもカラヤンやバーンスタインのようなマッシブさはないが大仰な感じのない大らかな音楽。
比較的編成の小さいオーケストラから、宇宙を感じさせるような雄大な音楽が展開されるのは、やはりシベリウスのスコアが緻密に計算されたものになっているからなんだろう。
休憩を挟んでの「6番」「7番」も素晴らしく、とても満たされた気持ちになった。
アンコールの後も会場の拍手はなかなか鳴り止まなかった。

さて、このブログ「琴線音楽」も10年。
その間、震災など様々なことがあり私の身の回りの状況、そして自分自身も以前とは変わった。
「琴線に触れる音楽」という右脳的感覚は変わることはないが、単なる快楽主義的嗜好から自分の中にも変化を感じている。
シベリウスの音楽との体験もきっと単なる偶然ではなく、自分の心の状態と関係しているように思う。

ハンヌ・リントゥ指揮フィンランド放送交響楽団演奏会

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2015年11月3日(火祝)14:00〜グランシップ中ホール(静岡市)

ハンヌ・リントゥ:指揮
フィンランド放送交響楽団
諏訪内晶子(vn)

〜シベリウス生誕150年記念〜
シベリウス:
交響詩「フィンランディア」作品26
ヴァイオリン協奏曲ニ短調作品47
交響曲第2番ニ長調作品43

グランシップ中ホールで初めてオーケストラの演奏を聴く。
非常に立派な堂々としたシベリウスだった。
やはりフィンランドのオーケストラで聴くシベリウスは格別だ。
北欧のオーケストラの特徴というべきいぶし銀のような金管楽器群の響き、ややほの暗い響きの木管群、そして少しざらついた弦楽器群といったまさに銀色のシベリウスサウンド。
ホルンの音色がやや明るい分全体的に重くならない外向きな感じの音。
諏訪内晶子さんのヴァイオリンも大変な熱演でこのシベリウスの難曲を見事に弾ききっていた。

会場はほぼ満席。この中ホールは1000席ほどでコンサートホールの規模からするとやや小さくアーティストとの距離は近い。
そのわりに小さな音が聴きにくく強奏時のアンサンブルは混濁する。
日比谷公会堂のようなほとんど残響がないわりに聴きやすいホールなどもあるので反射板等での調整をしてはどうだろうかと感じた。

2015/5/31 ウラジーミル・フェドセーエフ&チャイコフスキー記念ボリショイ交響楽団(モスクワ放送交響楽団)演奏会

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2015年5月31日(日)18:00〜 サントリーホール

ウラジーミル・フェドセーエフ:指揮
チャイコフスキー記念ボリショイ交響楽団

〜生誕175年記念チャイコフスキー・プログラム〜
チャイコフスキー(ガウク:編曲):四季 作品37b〜4月、6月、10月、12月
チャイコフスキー:クリスマスツリー(バレエ曲「くるみ割り人形」作品71a)
—休憩—
チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調作品64
—アンコール—
チャイコフスキー:バレエ曲「眠りの森の美女」パノラマ
チャイコフスキー:「雪姫」道化師の踊り
ハチャトゥリアン:バレエ曲「ガイーヌ」レズギンカ
チャイコフスキー:バレエ曲「白鳥の湖」スペインの踊り

前回2013年から3年ぶりの来日公演へ出かけた。日本ツアーの最終日。

「四季」の「4月」冒頭のバイオリンと木管の裏打ち、続くチェロとコントラバスのピチカートのそれぞれの楽器の倍音が重なってホールに響く。
芸術監督・首席指揮者のフェドセーエフ氏が今年の2月にご病気をされたという記事がネット上にあったが、お元気そうなな指揮姿を拝見できて一安心。
このオーケストラのややザラつきのある弦の音は大好きだ。かつては氷のような冷たく鋭い金管とカミソリのような弦楽が特徴のオーケストラであったが私はその名残り(伝統)だと思っている。そしてこのガウク編曲のオケ版「四季」で大活躍だったのは意外にも木管楽器。アンサンブルが大変素晴らしかった。
続く「くるみ割り人形」でもチャイコフスキーのチャーミングな木管パートが際立っていた。私の座った席がステージ下手だったせいもあるかもしれない。

後半のメインプログラムはフェドセーエフお得意の交響曲第5番。この曲は2009年の公演時にもここサントリーホールで聴いている。早めのテンポで進め歌うべきところでグッとテンポを落とすスタイルは基本的に変わっていないが、オーケストラの音色にロシアっぽさが復活しているようで大変な名演であった。
特に第2楽章が素晴らしかった。有名なホルンソロであるが、今回もやや篭った仄暗い音色でビブラートをかける伝統的なスタイルで演奏されている。恐らくもうこのオーケストラでしか聴くことができないのではなかろうか。このソロは2名の奏者で吹き分けたりする場合があるが一人で全部吹ききっていた。
前回フェドセーエフの第5番の印象を「淡麗辛口」と書いたが今回の演奏を聴いて言葉足らずだと感じた。今回の演奏を聴いて世代交代などで音色が不安定な時期から安定期〜成熟期に入って音色や演奏に厚みや深みが出てきているのではないかと思った。あくまでも個人的な感想だが。

交響曲第5番はブラヴォーの嵐で拍手が鳴りやまない。その後アンコールを4曲。
そしてなんと、このオーケストラの十八番であるハチャトゥリアンの「ガイーヌ〜レズギンカ」が聴けるとは思わなかった!もちろんサモイロフさんの独壇場でもう言うことなし。
オーケストラの団員さんがはけた後も、拍手が鳴りやまずフェドセーエフさんは何度もステージにお出になられていた。
何度聴いてもまた聴きたくなる、そして何よりも楽しいのである。こういうオーケストラは世界を探しても他にないと思う。

楽器配置は左右に第1、2ヴァイオリン(両翼配置)、真ん中左にチェロ、右にヴィオラ。前回までは最後列に一列に並んでいたコントラバスは左奥に2列に配置。その前に、ハープとチェレスタ。ステージ中央の木管は1列目左からフルート、オーボエ、2列目左からクラリネット、ファゴット。金管はその後ろに一列、左からトランペット、トロンボーン、中央にチューバ、打楽器(グロッケンシュピール、ティンパニ、シンバル、グランカッサ)。ステージ左最後列にホルン。

11/17 ヴォロディミール・シレンコ指揮 ウクライナ国立交響楽団

11月17日(土)東京オペラシティタケミツメモリアル

チャイコフスキー:幻想序曲「ロミオとジュリエット」
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番ハ短調作品18
チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調作品74「悲愴」

ウラジミール・ミシュク(ピアノ)
ヴォロディミール・シレンコ(指揮)
ウクライナ国立交響楽団(キエフ国立交響楽団)

ついに「あのカリンニコフのオケ」が来日した!?
Naxosレーベルでロングセラーとなった「カリンニコフ:交響曲第1番&第2番」のあのオーケストラではないのか?
招聘先のサイトやフライヤーでのオケの日本語名が「キエフ国立交響楽団」と記載されているが、英語名は「The National Symphony Orchestra of Ukraine」となっている。
オーケストラの公式サイトも「The National Symphony Orchestra of Ukraine」と表記されていてプロフィールなどを比較しても現在の音楽監督はシレンコ氏になっているし、設立や歴代の指揮者の名前も一致している。
サイトのディスコグラフィに「カリンニコフ:交響曲第1番&第2番」が掲載されているから間違いないだろう。

演奏は非常に立派で素晴らしかった。
ウクライナのオーケストラの特徴は、明るく柔らかい音色である。
ロシアのオケとは大らかさの部分では共通しているが、モスクワのオケに共通する爆演系の演奏スタイルとは無縁のようなきがする。
以前にキエフ・フィルを実演で、そしてCDでウクライナ国立響やオデッサ・フィルを聴いて感じた個人的な感想ではあるが・・。

今回このオーケストラを実際に聴いて思ったのは意外に金管楽器が力強くバランスよく鳴らす ことと、そして木管楽器の音が大きいこと。
金管楽器はチューバやバス・トロンボーンの低音が強く、中域5本のホルン、そしてトップのトランペットもバランスよく鳴っていた。
なので思っていた以上に現代的な響きのするオーケストラだった。
特にオーケストラの音色の要ともいえる5本のホルンがとてもよかった。
ロシアのオーケストラとはまた違った明るく伸びやかな音色で、「悲愴」の第4楽章の終わりのゲシュトップ(ビーンという金属音)なんかも非常に特徴的な音色だった。
いずれにしても、ウクライナの伝統的な音色を保持した素晴らしいオーケストラであることにはちがいない。

指揮者のシレンコ氏も、指揮ぶり音楽ともにスマートで近現代ものを得意としていそうに感じた。
名前をYouTubeで検索するといろいろ出てくる。
マーラーやショスタコーヴィチの交響曲、ウクライナの現代の作曲家スタンコヴィッチ本人の前でコンチェルトを演奏する映像など。
今度はショスタコーヴィチやマーラーなんかを聴いてみたい。
ご本人のサイトのレパートリーの中にあるオネゲル「典礼風」 も是非聴いてみたい。

そしてミシュクのラフ2。
今まで聴いた中で最も遅いテンポで始まり、途中止まってしまうのではないか?というぐらいのタメが印象的。
アンコールのチャイコフスキーの「四季〜10月」も たっぷりと間合いをとった演奏で、この曲は何度聴いても泣けてくる心に染み入る曲だ。

10/13 チャイコフスキー記念ボリショイ交響楽団(モスクワ放送交響楽団)

10月13日(土)鎌倉芸術館 大ホール

ラフマニノフ:ヴォカリーズ
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番ニ短調
チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調作品74「悲愴」

小山実稚恵(ピアノ)
ウラジミール・フェドセーエフ(指揮)
チャイコフスキー記念アカデミーボリショイ交響楽団モスクワ放送交響楽団

前回の2009年の来日からオーケストラとの来日はおそらく3年ぶり。
その来日公演の初日、鎌倉芸術館で聴く。

1曲目のヴォカリーズ。
このオーケストラの独特の弦の音色を楽しめた。
聴く度に少しずつ音がまろやかになっているような印象はあるが、やはり少しざらついた感じのほのぐらい音色は変わっていない。

2曲目の小山実稚恵さんのピアノによるラフマニノフの3番のコンチェルト。
6年前の来日時に聴いた同曲、デニス・マツーエフの力強い硬質な演奏とはまた違ったタイプの演奏。
音量・リズムなどの表現の幅がおおきく非常にダイナミックな音楽づくりだ。
第3楽章も半ばにさしかかろうというところでオーケストラの集中力も一気に高まりスリリングかつ白熱した演奏だった。

後半の「悲愴」は少し早めのテンポで一気に聴かせるといったフェドセーエフの音楽づくり特徴がとても良く出た快演だったと思う。
音楽は自然に流れ奇をてらったようなところはないが、オーケストラが一体となったときに生まれる音の大きなうねりにはいつも圧倒させられる。
特に第4楽章での弦の音色、金管楽器のほの暗い響きはこのオーケストラならではのもの。
ホルンのヴィブラートはほとんど聴かれなかったがテヌート気味に吹く奏法は今も残っている。
最後の銅鑼がやや強めに打たれたのが印象的で曲により一層の深みを与えていたように感じられた。
アンコールはお得意のスヴィリードフ「吹雪〜 Echoes Of The Waltz」とチャイコフスキー「白鳥の湖〜スペインの踊り」。
「スペインの踊り」でのサモイロフさんのタンバリンが聴けたのが嬉しかった。

楽器配置は左右対向配置の第1第2ヴァイオリン、センター右にチェロ、左にヴィオラ、最後列に9台のコントラバスずらりと並べるというスタイルで演奏される。
こいういう他のオーケストラではなかなか見られない楽器配置もとても興味深く、やっぱりフェドセーエフとこのオーケストラは何度聴いてもいい。
今回鎌倉芸術館は初めてで、3階席の中央で聴いたのだがとても聴きやすいホールだった。

カエターノ・ヴェローゾ&バーデン・パウエルを歌う

2012年7月15日(日)渋谷 Barquinho 20:00〜
山本のりこ(vo,g)
中西文彦(g)

3連休に久しぶりにライブを聴きに都内へ。
昨年の夏の「 カエターノ・ヴェローゾ&バーデン・パウエルを歌う」を聴き逃したので今回のvol.2が聴けてとてもラッキーだった。
前半後半でバーデンを5曲、カエターノ8曲+アンコール1曲。
中西さんのソロでセバスチャン・タパジョス1曲、ヴィニシウス1曲と全部で16曲、すごかった。
山本のりこさんのヴォーカルとギターを久々に聴いてやっぱりいいなあ、と。
そして中西文彦さんのガットギターも素晴らしかったがテレキャスにワウやトレモロをかませた空間的なプレイも印象的だった。
久々に大満足な1日、いやーよかった。

カエターノでも買おうとCDショップを覗くが、何故か買うのを先延ばしにしていたベト・ゲヂス「Amor de Indio」「Sol de Primavera」2 in1が目につき購入。

オーケストラ・ダヴァーイ 第4回演奏会

2010年7月24日(土)19:00開演
すみだトリフォニー大ホール

グラズノフ:
交響曲第5番変ロ長調作品55

プロコフィエフ:
バレエ音楽「シンデレラ」作品87 全曲版より抜粋

ナレーション:曽根純恵
管弦楽:オーケストラ・ダヴァーイ
指揮:森口真司

オーケストラ・ダヴァーイ 第4回演奏会(僕にとっては3回目)へ行ってきた。
前回、前々回も素晴らしい演奏だったのでとても楽しみだ。
毎年この時期に汗をダラダラかきながら会場へ向かうのも恒例行事のようになってきた。
今年の演奏曲目はグラズノフの5番にプロコフィエフのシンデレラ。

前半のグラズノフの5番は堂々とした素晴らしい演奏だった。
特に叙情的な第3楽章と爆発的な盛り上がりをみせる第4楽章がよかった。
カリンニコフやボロディンのようなロシア的で瑞々しいメロディが印象的で、今まであまり聴いたことのなかった作曲家だけにとてもよい機会となった。

後半のプロコフィエフは曽根純恵さんのナレーションで物語が語られながら音楽が進行していくという演出がなされていた。
1曲目の序曲からかなりツボな曲。
弦バスの低音とハープのアルペジオの上で奏でられる「愛の主題」。

メロディーの美しさはさることながら、大太鼓のロールが加えられていたりオーケストレーションが楽しい。
予習で聴いていったロジェヴェン先生のCDでは残念なことに録音が古いためその辺のディテールまではとらえられていない。そのあたり生で聴くとやっぱいい。

普段あまり演奏されない曲だし、最近クラシックのチケットもかなり高額だし、今回も大満足な演奏会だった。
来年のプログラムは何だろう!今から楽しみだ。

Agustin Pereyra Lucena 初来日ライブ

バー・ブエノスアイレス
2010年3月19日(金)
@bar cacoi Shibuya, Tokyo

今日はAgustin Pereyra Lucenaの初来日ツアーの最終日で東京のプラッサ11でライブが行われたはず。きっと素晴らしいライブだったにちがいない。
僕は1週間前の19日、来日ツアー開始前日の渋谷のbar cacoiで行われたミニコンサートを聴くことができた。
とても楽しみだったのでフライング気味に会場に着くとお店はオープン前で、リハーサルをしているアグスチンの姿が!
確信犯的行動なのだが、お店を出てしばらくブラブラして戻るともう会場は50名程のオーディエンスでいっぱいになっていた。

初来日の記念すべき1曲目は「Despues De Las Seis」でスタート。

80年のアルバム「La Rana」の中で弾いている突き進む感じではなく、静かにだんだんとグルーヴしてくる感じ。
「Pra Que Chorar」「Tema Barroco」など同系のオリジナルを続けて弾いた後「少し変わった曲を」といって演奏した現代音楽的な響きを含む「Confines」は同じアルゼンチンのピアソラの音楽にも共通するようなある種の緊張と和みが共存した独特の世界。
ブラジル北東部風の「O Cego Aderaldo 」などもクラシックギターにディレイをかませたサウンドが印象的だった。
バーデン・パウエルやジョビンの曲などを織り交ぜながら約1時間、至福のひとときだった。
アンコールの中の1曲「Un Tres De Dos」も3拍子のリズムに身体が自然と動き出すような繊細で静かなグルーヴが心地よかった。

オーケストラ・ダヴァーイ 第3回演奏会

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2009年8月1日(土)18:30開演
文京シビックホール 大ホール

プロコフィエフ:
交響的協奏曲 ホ短調 作品125

ショスタコーヴィチ:
交響曲第8番ハ短調作品65

チェロ:丸山泰雄
管弦楽:オーケストラ・ダヴァーイ
指揮:森口真司

前回の演奏会のハチャトゥリアンとラフマニノフが素晴らしかったので今回もとても楽しみに出かけた。
このオーケストはロシア音楽好きが集まったロシアの音楽を熱く演奏する団体。
会場内のアナウンスもロシア人の方による日本語とロシア語の両方でするあたりロシアにこだわりをもっている感じで楽しい。

さて、演奏の方だが、今回もとっても素晴らしく力強い演奏でした。
市民オーケストラなのだが、ものすごく技術力が高いと素人ながら思った。
前回同様にオケの音にドキッとする瞬間がある。

プロコフィエフの交響的協奏曲は曲自体初めて聴いた。
プロコフィエフの現代的な部分と叙情的な部分とがバランスよく合わさった美しい曲でした。
プロコの作品ではピアノ協奏曲第2番が特に好きなのだけれど後期の作品でこんな美しい曲があるなんて新たにお気に入りリストに追加だな。
チェロの丸山泰雄さんが素晴らしかった。
アンコールでやったソロの曲、口から音を発しながら超絶的なテクニックで弾いたあの曲は誰のなんという曲なのだろう。

後半のショスタコの8番。
ミッチー&新日本フィル@日比谷公会堂以来2度目の実演。
ショスタコ怒りのスコアは見事に鳴り響いていた!と思う。
オーケストラ・ダヴァーイを聴いて思うことは、音量のデカさ。
相変わらず打楽器群は楽器をぶっ叩いていたし、金管もバリバリ鳴らしきっていた。
弦楽もブワンブワンいってました。
期待通りロシアオケしてました。

今回も招待状をプリントアウトして無料で聴かせていただきました。
どうもありがとうございました!

【追記】
調べてみたらチェロの丸山泰雄さんがアンコールで演奏していた曲がわかりました。
イタリア人の作曲家/チェリスト、ジョヴァンニ・ソッリーマという人のラメンタチオという曲でした。ニコニコ動画にありましたので、貼付けました。(記事が削除されたようです。2009.08.20)
すごく興味がありますので、時間があるときにもう少し調べてみようと思います。

Leo Minax(レオ・ミナックス)ライヴ@プラッサ・オンゼ

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レオ・ミナックスのライヴへ行ってきました!
すんごい楽しめました!
やっぱり、小さめの箱でやるライヴっていいですね。

レオはエレ・ガット・ギターを肩からストラップで下げてスタンディングで演奏してました。
エフェクターをかませていましたが基本はガット・ギターの音色。
それなのにあそこまで幅広い音楽の表現ができることに驚きました。

途中、サンバタウンのゼジさんのパンデイロがこれまたすごくって良かった。
3、5、7拍子の心地よさ?というか、無意識に身体が動いてくるこの感覚ってたまりません。

そして山本のりこさんとのデュエット!
山本のりこさんとレオの出会いのきっかけになったという「草の指輪」。

出だしのレオのハーフヴォイスの歌い出しや途中のハモりなど鳥肌がたった。
いやー、聴けてよかった。
鎌倉最終日も行ってこようかな。

Leo Minax(レオ・ミナックス)

[tmkm-amazon]B000JBXY1M[/tmkm-amazon]

レオ・ミナックス。
スペインで活動をしているブラジル、ミナスジェライス出身のシンガーソングライター。
僕のボサノヴァ・ギターの先生にレッスン後に聴かせていただいて知ったのだが、何でもMySpaceで知り合ったアーティストなのだそうだ。
先生にはトニーニョ・オルタクルビ・ダ・エスキーナなどミナス系のアルバムを教えてもらって、ここのところ僕の琴線のツボは刺激されまくりだったのだが、このレオ・ミナックスも最初聴いたときに甘いメロディと独特の空気感がとても心地よく感じた。

だがしかし!
レオ・ミナックスの音楽は他のミナス系のアーティスト同様、いや、それ以上にただメロディが美しいだけではなく、複雑でちょっと重たい。
だから軽い気持ちで聴こうとするとちょっとしんどい時がある。
でもすごくカッコいい。
まだこのアルバムしか聴いていないのだがロックな曲ポップな曲ボサ系な曲などいろいろ。
で、変拍子、特に7拍子?の曲が多いのが面白い。

そんでもって、今週からライブが始まる。祝初来日!
名古屋、大阪、京都、山形、東京、鎌倉。
なんだかすごいことになっているみたい。
オフィシャルサイトも盛り上がってる。
http://leominax.blog54.fc2.com/

もちろん僕も行く。すごく楽しみ。

6/3 チャイコフスキー記念ボリショイ交響楽団(モスクワ放送交響楽団)

6月3日(水)サントリーホール

チャイコフスキー:

スラブ舞曲Op.31
ピアノ協奏曲第1番変ロ短調Op.23
交響曲第5番ホ短調Op.64

河村尚子(ピアノ)
ウラジミール・フェドセーエフ(指揮)
チャイコフスキー記念アカデミーボリショイ交響楽団(モスクワ放送交響楽団)

前回の2006年の来日から3年ぶり。
今日から3日間の東京公演はすべてオール・チャイコフスキー・プログラム。
明日が「白鳥の湖」に交響曲第4番、あさってが演奏会形式の歌劇「イオランタ」、全部聴きに行きたいがそうもいかず、やっぱりフェドセーエフお得意の交響曲第5番は一度聴いておきたいと思ったので本日の公演に。

3年前の公演も大満足だったのだが、今回もやっぱり素晴らしいチャイコフスキーだった。
77歳とは思えない堂々としたフェドセーエフの指揮にオーケストラも十分に答えていた。

スラブ舞曲でウォーミングアップしてピアノ協奏曲第1番へ。
河村尚子さんの凛としていて力強いピアノがとてもよかった。
ミスタッチなどもなくすごいテクニック。
第2楽章のフルートのフェドートヴァとの掛け合い(対決?)も素晴らしく、途中ノリノリで弾いている姿なども印象的だった。

休憩を挟んでいよいよ交響曲第5番。
冒頭のほのぐらいクラリネットと少しざらついた感じの弦楽は、このオーケストラならではのもの。
淡々としたテンポで進むが途中落とすところはぐっと落としてたっぷり歌わせるのだが決して甘くならないキリッとした淡麗辛口チャイコフスキーだ。
西欧オケやアメオケがやるワインみたいなチャイコフスキーとはまったく別物。
そして普通の西欧オケには絶対いないだろうという奏者がいるのが楽しい。
今回はティンパニ奏者。
少し大げさに高くマレットを振り上げて上からすとーんと落とすような叩きかたがなんともロシア人っぽくていい。
そして本日の聴きどころ第2楽章、冒頭のホルンは見事な柔らかいロシアン・ビブラート!
たっぷりとあの叙情的なメロディーを奏でていた。
もうこれが聴けただけでも大満足という感じ。

楽団員の世代交代と同時に70〜80年代、そして90年代の音とも確実に変わってきているのは事実。
でもこのオーケストラはフェドセーエフのもと、ロシア音楽の演奏スタイルというものにこだわりをもって保持し続けている団体だと思う。
そしてフェドセーエフのおおらかな音楽表現もいい。

若い時分に初めて生で聴いたフェドセーエフの「シェエラザード」はなんだかぼやっとした表現で物足りなさを感じたりした。
だがそれは、自分の耳が奇をてらったような演奏や緻密に計算された演奏に慣らされただけなのだ、ということが今になってようやくわかったような気がする。
歳をとって音楽の感じ方が変わっている自分に驚くのと同時にちょっとうれしい。

楽器配置は左右に第1、2ヴァイオリン、真ん中左にチェロ、右にヴィオラ。木管は1列目左からフルート、オーボエ、2列目左からクラリネット、ファゴット、金管はその後ろに一列、左からトランペット、トロンボーン、中央にチューバ、そしてホルン、打楽器(ティンパニ、小太鼓、大太鼓、銅鑼)最後列にズラリと10台のコントラバス。

Joao Gilberto 東京公演中止

今週末の13日(土)14日(日)に東京国際フォーラムで行われる予定だったジョアン・ジルベルト来日公演は、ご本人の体調不良により中止だそう。
とても残念ですが、お身体の調子(腰痛だそうです)が少しでも早く回復されることを祈りつつ、また元気なジョアンに会える日を楽しみにしたいですね。

【日本ツアー公式サイト】http://www.joao-concert.jp/

アルメニア・フィルハーモニー管弦楽団 演奏会


11月22日(土)東京オペラシティ タケミツメモリアル

ハチャトゥリアン
バレエ音楽「ガイーヌ」アイシャの目覚めと踊り、レズギンカなど
チャイコフスキー
ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品35

リムスキー=コルサコフ
交響組曲『シェヘラザード」作品35
(アンコール)
ボロディン
歌劇「イーゴリ公」〜だったん人の踊り(後半のみ)

管弦楽:アルメニア・フィルハーモニー管弦楽団
ヴァイオリン:カトリーヌ・マヌーキアン
指揮:エドゥアルド・トプチャン

アルメニア・フィルハーモニー管弦楽団、初来日!
もう何年も前になるが、奇才ロリス・チェクナヴォリアンが指揮するこのアルメニア・フィルによる「ガイーヌ」のCDを聴いた時のショックはすごかった。
自国アルメニアの作曲家ハチャトゥリアンを自信いっぱいに演奏していた。
中でも「レズギンカ」なんかこれ以上考えられないっていうくらいに熱く激しい演奏だった。
といってこういうことを書くのもなんだが、そのイメージで今回の公演に足を運んだ人はまるで別の団体なのではないか?と思うぐらいの違いにびっくりしたんじゃないだろうか・・。
何を隠そう僕自身そういう風に感じたわけですごく期待をしていたのでとっても残念でした。

演奏自体とても立派でしたし会場はとても盛り上がっていた。
周りのお客さんだってとても満足げでした。
僕が勝手にイメージをして変な期待をしてしまったのかもしれません。
やっぱりチェクナヴォリアンは奇才といわれるだけあって、そういう指揮者が振るとオケもそういう音になる!という典型的なかたちだったのでしょう。
それからトプチャンという指揮者の音楽の創り方がとても洗練された現代的なものなのだ、とも感じました。
あとパンフレットを見てびっくりしたのですがものすごく過密な公演スケジュール!
招聘先の光藍社という会社の公演はわりといつもそうですが17日間に15公演と2日しかお休みがないんですね。
本日の公演が14公演目。かなりお疲れなのでしょうね。

マヌーキアンのチャイコフスキーのコンチェルトは面白かったです。
ゆっくりめのテンポでじっくり歌い込んでいく感じ。
フレージングやテンポの揺らし方なんかが独特で今までに聴いたことのないタイプの演奏でした。
いつも気にしているホルンですが、ほとんどビブラートなし。
「シェヘラザード」の第3楽章の終わり辺りでのフレージングにちょっとだけなまり(アルメニアなまり?)のようなものを感じただけ。
あとは響かない「ジャリーン」という音がするシンバル、素敵でした。

そんな感じかな・・僕個人的には残念・・。

ジョアン・ジルベルト 横浜公演は中止

11月3日の横浜公演は中止なんですって。
あれだけのパフォーマンスを3日連続でというのは、
普通に考えても大変ですよね。

ジョアンが無事に日本に来られて
12月の公演が大成功しますように!

【オフィシャル・サイト】
http://www.joao-concert.jp/

『ジョアン・ジルベルト』東京公演 延期

本日お昼過ぎにイープラスから
「【重要】e+より『ジョアン・ジルベルト』東京公演 延期のお知らせ」というメールが届いていた!
すごくビックリしたのですが、
「親愛なる日本のファンの皆様には、万全のコンディションで、最高の演奏をお届けしなければならない。」とのジョアン・ジルベルト本人の意向を尊重し、公演延期となった模様。
ということは今ジョアンは「万全のコンディション」ではない状況だということで、ちょっと心配。
でも振替公演がすぐ翌月の12/13(土)、12/14(日)に行われるとのこと。
僕のチケットは11/2(日)の公演のものなので12/14(日)に振替となる。
無事に来日されて元気なジョアンが見られることを祈りたいですね。

このメールの中では11/3(祝)の横浜公演に関しては何も触れられていないのですが、どうなるのか気になるところ・・。

オーケストラ・ダヴァーイ 第2回演奏会

2008年7月27日(日)13:30開演
ティアラこうとう大ホール

ハチャトゥリアン
バレエ音楽「ガイーヌ」~ボリショイ劇場版からの抜粋

ラフマニノフ
交響曲第2番ホ短調作品27

管弦楽:オーケストラ・ダヴァーイ
指揮:森口真司

オーケストラ・ダヴァーイの演奏会に行ってきた。
このオーケストラはロシア好きの方々が集まって作ったオーケストラなのだそう。
プログラムもロシア圏の音楽だけを取り上げて演奏するとのこと。
僕のブラウザのお気に入りに入っているショスタコヴィッチのサイトで告知を見たのがきっかけなのだが「ガイーヌ」しかもボリショイ劇場板からたくさん抜粋ということで、これは聴きに行かなきゃ!ということで出かけた。

前半のハチャトゥリアンから超ハイテンションな演奏!
「ガイーヌ」といえば民族色豊かなメロディとリズムが満載。
特に打楽器が大活躍する音楽なのだが、ダヴァーイの打楽器群は凄かった!
やっぱり「レズギンカ」の話になってしまうのだが、スネアのリムショット、アクセントの付け方が素晴らしかった。冒頭部分ではティンパニも一緒に叩くという、演奏方法をしていた。
フェドセーエフ&モスクワ放送響以来の実演。感動した。
打楽器の音で弦楽、時には金管までかき消すこのバランス感覚はまさにロシアオケ!
ハチャトゥリアン独特の凶暴な劈くような和音やハチャメチャな感じ、あと不思議な形をした鐘の音もすごくハチャトゥリアンな感じでよかった。

後半のラフマニノフも堂々とした素晴らしい演奏だった。
こちらは、スヴェトラーノフ&ロシア国立響以来の実演(あんまり演奏会に行けてないので)
この曲はもこもこしたまるっこい感じの演奏が多いように感じるのだが、ダヴァーイは鳴らすところはきっちり鳴らすといった見通しの良い演奏だったと思う。
すごく好きなタイプの演奏だった。
僕のような素人がいうのもなんだが、演奏レベルが非常に高い団体だと思った。
しかも各パートの音に主張のようなものを感じる。
オケの音にはっとさせられる瞬間があるのだ。

すっかりオーケストラ・ダヴァーイのファンになってしまった感じ。
アンコールで再び「レズギンカ」。
最後の最後ということでオケの皆さんも全ての力を出し切るといった感じの凄まじい演奏。
前半の演奏よりも数倍のパワーを感じた。
このあたりもまさに「ロシアオケ」的ですごくいい。

次回のプログラムはショスタコの8番だそう。
楽しみだ。

ジョアン・ジルベルト、4度目の来日公演決定!!


ボサノヴァ誕生50周年の今年、
ジョアン・ジルベルト、4度目の来日公演が決定した!!
また、あの声とギターを聴く事ができるなんて、なんて幸せなことだろう・・。

2008年11月1日(土)15:00open/16:00start
2008年11月2日(日)15:00open/16:00start
東京国際フォーラム ホールA

2008年11月3日(月・祝)15:00open/16:00start
パシフィコ横浜 国立大ホール

チケット発売が待ち遠しい。
良い席が取れますように・・!

ディスクガレージ
http://www.diskgarage.com/artist/01087.html

イープラス
08/7/9(水)12:00~08/7/13(日)18:00 プレオーダー受付←間違っていました。すみません。。
08/7/17(木)12:00~08/7/24(木)18:00プレオーダー受付

※追記(7/15)
08/7/9(水)12:00~08/7/13(日)18:00←これ間違ってませんでした。
先行プレオーダーでした。うちの家人にはメールがきておりました。

で、申し込んでS席が買えたのですが、
「席番号はチケット券面でご確認ください。」とのこと。
で、そのチケットは、
「公演日1週間前頃のお届けとなります。」だって。

なんで?いつもこんなんだっけ?
こういう発券のしかたをする公演が時々あるのですが、
発券すると転売したりする人がいるから・・?
なんだかなあ・・・。

バート・バカラック来日!

また神様がやってくる!
今度はポップス界の神様、バート・バカラックだ。
今週末の2月16(土)、17日(金)が東京、20日が神奈川、22日が大阪。
わりと最近まで知らなかった。話題になっているのかな?
なのでチケットをまだ購入していないし、チケット代が僕にとってはちょっと高額なのでどうしようか迷っているところ。
絶対に行きたいんだけれども・・。

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