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カルロス・リラ 来日舞台挨拶~映画"This is BOSSA NOVA"

映画”This is BOSSA NOVA”8月4日(土)渋谷Q-AXシネマ

中原仁さんのサイトのフィードをチェックしていたら、ボサノヴァ創生期にジョアン・ジルベルトやジョビンらと活動をしていたカルロス・リラとホベルト・メネスカルが映画”This is BOSSA NOVA”のプロモーションで来日中と記事があった。

これはと思い上映館のサイトを見ると8/4にカルロス・リラ氏の舞台挨拶があり、そして「演奏予定あり」と記述が!
当日の朝、歌が聴ける可能性があるということもあって、あわてて劇場にtel。
まだチケットがあるということで舞台挨拶のある夕方の上映に足をはこんだ。

劇場内は立ち見が出る程の満員。
司会の方の紹介で、カルロス・リラ氏が登場。
青いシャツにグレーのジーンズととてもラフなスタイル。
71歳とは思えないぐらいスッとしていてわかわかしい。
“Voce E Eu” “Coisa Mais Linda”の2曲を歌ってくださいました。
あたりまえだけど、すごくよかった。

映画はカルロス・リラとホベルト・メネスカルによってボサノヴァ創生期を振り返るドキュメンタリー。
ジョアン・ドナート、ジョニー・アルフ、ジョイスなども出演。ジョビン、ジョアン、ヴィニシウス、アストラッドなどの貴重な映像なども見られた。
映画の構成とかはまあ置いといて、充分楽しめる内容だった。

映画の中で「ジャズはボサノヴァでもなんでも飲み込むけど、ボサノヴァは直接ジャズの影響を受けたわけではではない。フランスのラヴェルとかドビュッシーの影響が強い」と語られていたのが印象的だった。
それから息子のパウロ・ジョビン氏が「父はラフマニノフが好きで第2協奏曲を自分なりの弾き方でよく弾いていた。」と語っていた点も。

ブラジルの大作曲家、ヴィラ=ロボスもアントニオ・カルロス・ジョビンもフランスのラヴェルやドビュッシーの和声に強い影響を受けているのは聞いたことがあった。
ジョビンがラフマニノフを何度も弾いていたというのは、初めて知ったがすごく納得がいった。

ロシア=フランス=ブラジルは音楽の琴線で繋がっている!

CASINO ROYALE カジノ・ロワイヤル(1967)


映画「カジノ・ロワイヤル」(1967年イギリス)のDVDが980円だったので、即購入。
イアン・フレミング原作の007シリーズの第1作ということだが、この映画は原作に大幅に脚色がなされたドタバタ・パロディ。
でもただのドタバタではなくオーソン・ウェルズやピーター・セラーズ、ウディ・アレンなどの大物俳優が入れ替わり立ち代わり出てくる。
ジャン=ポール・ベルモンドなんかもちょい役で出てくるあたりは、60年代だなあって感じがするし、きれいな女優さんも沢山出てくるし、衣装や美術などもものすごくお洒落で超豪華!

しかも音楽はバート・バカラック。
マイク・マイヤーズの「オースティン・パワーズ」のシリーズを観ていて思い出したのもこの映画。
かなりこの「カジノ・ロワイヤル」にインスパイアされて製作されたものらしい。
そういえばバート・バカラックご本人も出演していたし。

それで、このサウンド・トラックも聴きどころ満載。
ハープ・アルパートとティファナ・ブラスによる「メインテーマ」、ダスティ・スプリングフィールドの「The Look Of Love」もいいが、バカラックのスコアがすごい。
映画を観ながらも思ったのだが、各シーン、映像も豪華なのだがそこについているサウンドトラックがとても印象に残る。
最初のタイトルロールが終わった一番最初のシーンの音楽(M-11)いかにもバカラックらしいクールなJazz、マタ・ハリの娘の踊りのシーンの音楽(M-6)、ルシッフルの妙な装置による拷問のシーンの音楽(M-4)などなど挙げるときりがない。

全体を通してのサウンドはビックバンド+ストリングス・オーケストラといった感じだが、ベースを支えているのが弦をハーフ・ミュートしたピッキング・エレキベースとJazzyなドラムであったりするところがとても60年代っぽくてかっこよい。

映画「ビニシウス・ヂ・モライス」LATIN BEAT FILM FEST '06

久しぶりに映画を観た。
9/16から渋谷で行われている「第3回スペイン・ラテンアメリカ映画祭」 の中で、ボサノヴァの名曲「イパネマの娘」などの作詞をした詩人ヴィニシウス・ヂ・モライスの人生を描いた作品が上映されたからだ。
タイトルは「ヴィニシウス・ヂ・モライス」、監督はミゲル・ファリアJr。2005年のブラジル映画。

ヴィニシウス・ヂ・モライスといえば、「イパネマの娘」をはじめとする膨大な量のブラジリアン・ミュージックの詩を書いた人物、そして映画「黒いオルフェ」の原作者。
映画ではヴィニシウスの書いた詩の世界や彼の人柄を、カルロス・リラ、シコ・ブアルキ、エドゥ・ロボ、カエターノ・ヴェローゾ等、彼の周辺にいたブラジルを代表するミュージシャンのインタビューを中心に描かれている。
インタビューの中でギターを片手に歌いながら昔を振り返るといった貴重なシーンも多数出てくる。
それから途中、若手ミュージシャン達によるライブが盛り込まれている。
中でもヴィニシウスの娘マリアナ・ヂ・モライスやモニカ・サルマーゾといった女性ヴォーカリストの唄がとてもよかった。

120分というわりと長めの作品だが、中だるみすることなく一気に観れてしまう作品。
人生で9回の結婚をしているとか、70年代には10年で1000回を超えるツアーに参加していたとか、人生をとにかくパワフルに生きた人だということがわかった。
ヴィニシウスという人物の生き方や人生観に共感するということは難しいかもしれない。
自分の感情のおもむくまま、時にめちゃくちゃに思える言動や行動は周りの人間を戸惑わせたりした。
でもモノ作りに没頭する執拗なまでのこだわり方は、やっぱりスゴいな、とてつもない変態男だったんだなあと思った。

とにかく音楽が素晴らしい映画!
これだけの愛の詩を創るには、9回の結婚と離婚が必要だったんだなと観終わる頃には思えてきた。

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