カテゴリー : Brasilian Music

caetano veloso / cê

普段めったに新譜は購入しないのだが、カエターノ・ヴェローゾの新作アルバム「セー」を購入。
HMVの試聴機で聴いてみて、音がすごくカッコよくて思っていたより聴きやすくて即購入。

カエターノのCDは僕のCDライブラリーには4枚しかない。
うち一枚は「Domingo」だから純粋なカエターノのアルバムは3枚しかない。
今まで幾度となく試聴機に入っているのを聴いてみたりしたが、僕個人的には楽曲が難しい、というイメージが強い。

でも好きになるアルバムはすごく好きになるから不思議だ。
このアルバムもそんな1枚になりそう。
音はシンプルな「ロック」。
単にギター、ベース、ドラムの「ロックなサウンド」なのではなく、本物のロックの音だ。
そこにストイックなまでに殺ぎ落とされたメロディーが乗っかって、独特の世界が作りだされている。

EUMIR DEODATO/OS CATEDRATICOS 73

エウミール・デオダート「オス・カテドラーチコス 73」。
これ最高!かなり長い間ハマリまくったアルバム。
デオダートがハモンド・オルガンとRMIエレピを弾きまくる全編インスト・アルバム。
バックの分厚いホーン・セクション、ウィンド・アンサンブルのアレンジもカッコいいし、リズムセクションもファンキーで気持ちいい。
何といっても全編をとおして曲がいい。メロディーが美しい。
1曲目の「Skyscrapers」からあっという間の35分。
同時期のあの有名なアルバム「DEODATO 2」にも「Skyscrapers」は収録されているが、僕は断然こっちのヴァージョンが好き。
何というか音圧が全然違う。
このジャケも渋くて好きだなあ。

MANHATTAN STRUT/LUIZ BONFA

rhodesさん がルイス・ボンファを取り上げてらして、ちょっと悔しいのでこちらも。

1974年録音のルイス・ボンファの「MANHATTAN STRUT」。
ルイス・ボンファといえば映画「黒いオルフェ」の”オルフェのサンバ”で有名なブラジルを代表するボサノヴァ・ギタリスト、という印象だったのだが、この アルバムでは70年代のジャズ/フュージョンサウンドを彷彿させながらもブラジリアン・テイストたっぷりのファンキーでグルーヴィーなサウンドを聴かせて くれる。

1曲目からワウギターとホーンセクションが印象的なかなりゴキゲンな感じ。
続く2曲目のタイトル曲「Manhattan Strut」ではガット・ギターのカッティングがこれまたかなり気持ちいい。
3曲目の「Copacabana Midnight」のやはりガット・ギターによる甘いメロディ、そしてコード進行がいい、とろける。

それにしてもこのアルバムのマスターテープが発見されたのは1997年なのだそう。
こんな名盤が発表されなかったなんてどうして?

なんて言っておきながら実はそんなにルイス・ボンファを聴いていません。
デオダートがアレンジしたアルバムとかもあるらしいですね、rhodesさん。
聴いてみたいです。

viralata/ANTONIO ADOLFO

アントニオ・アドルフォ。ブラジルを代表する作曲家、プロデューサー、キーボード・プレイヤー。
以前に、60年代に活動していたバンド「ブラズーカ」 について書いたが、これはアドルフォ氏が70年代に自ら立ち上げた自主運営レーベルからリリースしたアルバム。
1979年発表「viralata」。

音的には、彼のプレイするFender Rhodes Pianoとフォーン・セクションが絡み合う、ブラジリアン・フュージョン。
いわゆるフュージョン・サウンドを知っている世代の人なら、とても懐かしい気持ちになれる一枚。
そしてメロディー・メイカー、アントニオ・アドルフォ独特のポップセンスも炸裂。
メロウ/ファンキー/スムーズ、三拍子揃ったとても心地いいサウンド。
これからの季節、海辺や車の中で聴きたい一枚。
あ、車もってねーや。

A BAD DONATO/Joao Donato


再び、ブラジル音楽界の大御所、もう一人のジョアン、ジョアン・ドナート。
1970年発表の「バッド・ドナート」。

ジャケには見るからに悪そうなオヤジが椅子に腰掛けてこちらを見ている。
73年発表の「Quem E Quem」ではあんなソフトな印象なのに。
で、音はというと、グリグリ・どファンキー!
全編ツイン・ドラムが左右からドカドカ、そこにうねりまくる超グルーヴィーなベースラインがからんでくる。
で、エウミール・デオダートの超クールなホーンアレンジがのっかって、その中で極悪ドナートが子供がおもちゃをとっちらけるかの如く、アナログ・キーボードを弾きまくる。 インスト作品。
そんな感じ。

裏ジャケには奇妙な笑みをうかべたデオダート氏が椅子に座っている。
このすごくクレイジーな感じがいい。
まあ、いい意味での変態ですね、この人たち。

Quem E Quem/Joao Donato

ブラジルのミュージシャンを代表する、もう一人の”ジョアン”、ジョアン・ドナート。
1934年生まれで、コンポーザー/アレンジャー/キーボード・プレイヤー/ヴォーカリストで今も現役。(ちなみにジョアン・ジルベルトは1931年生まれ。で今も現役!)
そのドナートの1973年発表の”Quem E Quem”。

当時40歳ぐらいだが、初ヴォーカル作品、プロデューサーはなんとマルコス・ヴァーリ。
初ヴォーカルとは思えないくらいリラックスしたクールなヴォーカルも素敵だが、なんといってもこの人の持ち味であるFender Rhodes Pianoが最高だ。
とてもグルーヴィーでころころ跳ね回るようなsoloパートが、各楽曲に散りばめられていて心地よい。
1曲目の”CHOROU,CHOROU”のギターとRhodesのユニゾンなんか、とってもスリリングでカッコいい!

2001年2002年とたて続けにリリースされたヴォーカル・アルバム”E Lala Lay-e”、”Managarroba”なんか70歳の作品!
全く歳を感じさせないクールでカッコいいヴォーカル、キーボードプレイを聴かせてくれる。音楽が進化しつづけているからすごい。
ドナルド・フェイゲンもすごいなって思うけど、それでも60歳ぐらいなのにね。
ホント素晴らしいです。

… E Deixa O Relogio Andar/Osmar Milito

ついに出た!ブラジルのコンポーザー/アレンジャー/キーボード・プレーヤーのオズマール・ミリートの”… E Deixa O Relogio Andar”(1971年作品)。
マルコス・ヴァーリのリミックス買うつもりで店にいったのに予想してなかったものが店頭に並んでいたので・・いやいやまいりました。

オズマール・ミリートの楽曲を初めて聴いたのは今から5年ぐらい前かな。
オムニバス・アルバム「Mondo Bossa」の中に2曲入ってた。
JazzyでGroovyなサウンドがたまらないのだが、さらにFender Rhodesやハモンドをプレイしていたりするから即効ノックダウン。
そしてブラジリアン・ミュージックのバイブル的存在の”Musica LocoMundo“の中でアルバムの存在を知ってからはずっと気になっていた。

音的にはコーラス系のソフト・ロック系な感じでJazzyでGroovyなピアノトリオ、そして弦楽にフルート、ホーン、そこにブラジリアンテイストが非常に相性よく絡みあった感じ。
ソフト・ロック好きにはたまらないかも。Rhodes使用率はやや低め。

実は3年程前に1974年作品の”VIAGEM”がリリース!(これは既に購入。素晴らしい内容!)その後続いてリイシューが続くかなと思っていたけど間が空いていたので、とても嬉しい。

Celso Fonseca / Natural

Celso Fonseca

新年1発目からいきなり更新が遅れて、ダメだなーと自分でも思いながら、それでも今年も続けてみようかと思っています。
本年も宜しくお願いいたします!

ブラジル、リオデジャネイロ出身のプロデューサー/コンポーザー/アレンジャー/ギタリスト/シンガー、セルソ・フォンセカ/ナチュラル。

メロディアスな楽曲とソフトでメロウな歌声が印象的な色気のあるボサノヴァ。
声が昨年来日したカエターノ・ヴェローゾにそっくり。
Baden Powelの「Consolacao」のカヴァーはギタープレイが凄くカッコいいし、Jobimの「彼女はカリオカ」のデュエットも最高にハッピーな雰囲気。
でもやっぱりこの人の歌うマイナーKeyの曲が僕は好き。
独特の大人の色気とでもいうのかな。
昨年、新作Rive Gauche Rioもリリース。こちらもとても素晴らしいアルバムでした。

ブラジルの水彩画/Toots Thielemans & Elis Regina

Aquarela Do Brasil

さてさて、今年最後の更新。
ここのところずっとロシアのクラシックが続いていたので、久しぶりにブラジリアンを。
ブラジル最高の歌姫エリス・へジーナとジャズ界の名ハーモニカプレイヤーのトゥーツ・シールマンスとのコラボ・アルバム。
このアルバムは以前にも紹介したエリス・へジーナがヨーロッパのツアー中に録音した「IN LONDON」と同じ時期に録音されたもの。1969年のスウェーデン録音らしいです。
アルバムの内容は「IN LONDON」収録の楽曲とダブっていますがエリスのヴォーカルとトゥーツ・シールマンスのハーモニカと口笛が非常にハートウォーミングな世界を作り上げています。
70年代を目前にして既にとてもハッピーな時代の到来を予感させるようなおしゃれで温かい空気に溢れた内容。

アップルのiTunes Music Storeのアフェリエイトはじめました!
上のiTunesボタンをクリックすると無料でアルバムの試聴ができますので是非聴いてみてください。その前にiTunesのダウンロード(無料Win&Mac対応)も忘れずに!

来年も引き続き宜しくお願いいたします!

アマゾンの密林で炸裂する変態Rhodesサウンド!?

Antonio Adolfo E A Brazuca/ アントニオ・アドルフォ&ブラズーカ

アントニオ・アドルフォという人もブラジルを代表するキーボーディスで作曲家。

60年代よりアレンジャー、ピアニストとして活動している人で今も現役バリバリのようだ。

で、このアルバムは1971 年にリリースされたアントニオ・アドルフォ&ブラズーカの2ndアルバム。
男性・女性のツイン・ヴォーカルにベース、ギター、ドラムス、パーカス、そしてそして、アントニオ・アドルフォのSuitecase Rhodes。

ウッドブロックのリズムに乗りRhodesと口笛のユニゾンが フェイドインしてくる 1曲目から期待は高まる。
2曲目のボッサも美しいメロディとアドルフォ氏の奏でるRhodesのオブリガードに彩られ、もはや夢心地に。
目玉は何と言っても9曲 目の「TRANSAMAZONICA」か。
どう考えても鍵盤の人が作りそうなベーシスト泣かせの、だが、それでいてグルーヴィーでスピード感のあるベースラインにコーラス。
タイトル通りアマゾンの野生の血が騒ぐようなグリグリなド変態サウンド炸裂!

ブラジリアン・テイストはもちろんだが、ソフト・ロック、サイケ的要素が融合された素晴らしいアルバム。

マルコス・ヴァーリのFender Rhodes Piano

Marcos Valle
Jet Samba

マルコス・ヴァーリ。ブラジルを代表するミュージシャン。
60年代はボサノヴァ、70年代からはブラジルのポップ・ミュージックへ、そして今もバリバリの現役。
昨日CDショップ店頭にて発見!マルコス・ヴァーリのニューアルバム。
イギリスのFAR OUT RECORDINGSからブラジルのDUBASレーベルへの移籍第一弾。
マルコス・ヴァーリの新旧の作品を本人のアレンジで、しかも本人のFender Rhodes Pianoによるインストゥルメンタルアルバム!

12曲中8曲はRhodesを弾いています。マルコス・ヴァーリの弾くRhodes、好きです。
ガシガシ、ブリブリ弾くタイプではないけれど、とてもメロウでRhodesの音色の中でも中域の暖かい部分を堪能できますね。
過去の作品でも印象的な「Campina Grande」「Previsão Do Tempo」なんかも弾いてます。左右にコロコロ広がていくRhodesの音が気持ちいいです。
「Campina Grande」ではブラジルのチェリストのジャキス・モレレンバウムも参加しています。
グルーヴ、スムース、メロウ、三拍子そろった名盤の誕生。

明日から通勤電車の中でもiPodで楽しめそうだな。

エウミール・デオダート/無意味な風景

エウミール・デオダート。ブラジルを代表するアレンジャー、キーボーディスト。
僕は60年代~70年代のボサノヴァ・アレンジャーの頃のデオダートが好き。
70年代に入ってRHODESエレピを弾き始めたDEODATO2の頃も好きだけれど。

このアルバムは、1964年録音のデオダートのデビューアルバムで、アントニオ・カルロス・ジョビンの名曲をビッグバンド+ストリングスオーケストラにアレンジしたもの。
その上でデオダートはとてもクールにピアノを弾いている。
すごく洗練されてかっこいい音楽。
とてもJAZZYでアルコールが欲しくなる音楽。
驚くのは当時デオダートはまだ22歳だということ。
この後、いろんなアーティストのアレンジを職人的にこなしていくわけですが素晴らしいアレンジが多いです。
それからこのCD、当時の録音技術と現代のスタリングが素晴らしいのか、ホーンアレンジの音の厚みやピアノ、ドラム等相当濃密な音が楽しめます。

ELIS REGINA / IN LONDON

エリス・レジーナ
エリス・レジーナ・イン・ロンドン

ブラジル音楽史上最高の歌姫といわれるエリス・ヘジーナの「イン・ロンドン」(1969年)。
昨年、我家で爆発的にヒット、超パワープレイとなった一枚。
1曲目から、いきなりエリスの劈くようなヴォーカルでパワー全開。
このアルバムのライブのような独特の気持ち良さは、ヨーロッパツアー中のロンドンにてツアーメンバーとロンドンで編成されたオーケストラがわずか2日間で行ったセッション録音ということに起因している。
アップテンポのR&B系の曲ではベースとドラムがグリグリのグルーヴを産み出しているし、それをひっかきまわすかのようにエリスは楽しそうに歌っているのがとても印象的。
エリスのこの異様なまでに力強く激しいヴォーカルとアントニオ・アドルフォ、ホベルト・メネスカルをはじめとする強力なバックがスリリングな音楽を展開している。
バックのオーケストラも決して邪魔する事なくカラフルに、よりハッピーなサウンドへとサポートしている。
1曲目から最後まであっという間の33分。
後半のA.C.ジョビンやR.メネスカルのボサノヴァ曲のカバーもまたいい。
本当に良く聴いたな。
休日の朝食事の準備をする前に、
けだるい朝、雨降りのジメジメした日。
そんな日にこれをかけると部屋の空気感が一気に変わる。
そして気分が高揚してくるのがわかる、薬のような一枚。

ああ、夏が終わる・・夏が・・。

マリオ・カストロ・ネヴィス
Stop, Look & Listen

今年の夏ももう終わる。朝晩だいぶ涼しくなってきました。
今年の夏、僕のiPod君の中で大活躍の一枚、マリオ・カストロ・ネヴィス「Stop,Look &Listen」。
これ本当に良く聴きました。CDショップの試聴機で聴いて、全身の毛穴が開く感じ(鳥肌がたつという普通の表現もあるが)の一枚に久しぶりに出会ったという感じで、即買い即iPodに入れて次の日、家を出た瞬間から聴いてた。
僕はマリオ・カストロ・ネヴィスのというアーティストをこのアルバムで知ったんだが、60年代から活躍している作曲家、アレンジャー、キーボードプレイヤーでブラジル、ヨーロッパ、カナダなどで活動していた人らしい。
このアルバム、1977年の作品で音的にはズバリ「ルパン」!
まさに70年代の大野雄二的な世界かな・・。
全編Rhodes Pianoはもちろん、フルート、サックス、トランペット等のホーンセクション、
グルーヴィーなBassとドラムにパーカス。その上に涼しげな女性ボーカルがのっかる。
「ルパン三世」のラブスコールとか愛のテーマとか、あんな感じ。
暑い夏にぴったりの一枚。夏の終わりにもしっくりくる一枚。
ああ、夏が終わる・・夏が・・。

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