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琴線音楽

ショパン/練習曲第1番作品25-1”エオリアン・ハープ”(Chopin/Etude #1 In A Flat, Op. 25)

本当に暑い日が続いた夏だったが、暑いのは夏だから仕方ないと多少の諦めも必要だ。
気狂いみたいにクーラーで部屋をキンキンに冷やして、「仕事に集中しましょう」なんてバカげてる。
そんな中に1日いたら身体がもたない。
今年の夏は「熱が下がらない病」で苦しんだ。きっとこのクーラーのせいに決まってる。
なんて、ちょっとストレスが溜まってきているのか、最近かなりイライラしている。

こういう風にちょっと神経がイカれた時に効くのがスティーリー・ダンやショパン。
体力が落ちている時はショパンがいいかな、普段は全然聴かねーけど。

ショパンの練習曲第1番作品25-1“エオリアン・ハープ”がかなりいい。すごく効く。
このアルペジオの波に完全に乗っかって、口をあんぐり開けてしばらくぼけっとするのもいい。
このアルバムのポリーニのマシンのような超絶的な演奏もすごいがやっぱ曲がいいね。
夏の疲れに効きます。

オーケストラ・ダヴァーイ 第4回演奏会

2010年7月24日(土)19:00開演
すみだトリフォニー大ホール

グラズノフ:
交響曲第5番変ロ長調作品55

プロコフィエフ:
バレエ音楽「シンデレラ」作品87 全曲版より抜粋

ナレーション:曽根純恵
管弦楽:オーケストラ・ダヴァーイ
指揮:森口真司

オーケストラ・ダヴァーイ 第4回演奏会(僕にとっては3回目)へ行ってきた。
前回、前々回も素晴らしい演奏だったのでとても楽しみだ。
毎年この時期に汗をダラダラかきながら会場へ向かうのも恒例行事のようになってきた。
今年の演奏曲目はグラズノフの5番にプロコフィエフのシンデレラ。

前半のグラズノフの5番は堂々とした素晴らしい演奏だった。
特に叙情的な第3楽章と爆発的な盛り上がりをみせる第4楽章がよかった。
カリンニコフやボロディンのようなロシア的で瑞々しいメロディが印象的で、今まであまり聴いたことのなかった作曲家だけにとてもよい機会となった。

後半のプロコフィエフは曽根純恵さんのナレーションで物語が語られながら音楽が進行していくという演出がなされていた。
1曲目の序曲からかなりツボな曲。
弦バスの低音とハープのアルペジオの上で奏でられる「愛の主題」。

メロディーの美しさはさることながら、大太鼓のロールが加えられていたりオーケストレーションが楽しい。
予習で聴いていったロジェヴェン先生のCDでは残念なことに録音が古いためその辺のディテールまではとらえられていない。そのあたり生で聴くとやっぱいい。

普段あまり演奏されない曲だし、最近クラシックのチケットもかなり高額だし、今回も大満足な演奏会だった。
来年のプログラムは何だろう!今から楽しみだ。

Claudio Faria/O Som Do So(クラウヂオ・ファリア)

ブラジル、ミナス・ジェライスのSSW、クラウヂオ・ファリア。

結構前にタワレコの試聴機で聴いて気になっていたのだが最近ようやく購入。
1969年ベロオリゾンチ生まれということで自分と同じ歳だ。
昨年よく聴いた「Gunabara」のフレッヂ・マルチンスもそうだが、ブラジルの中堅ミュージシャンの新譜をこうして日本で聴けるというのは本当に嬉しい。
なによりもアルバムの内容が素晴らしくて中堅の底力みたいなものを見せつけてくれるようでなんだか応援したくなる。

アルバム全体を通して感じる清涼感、それからミナスのミュージシャンは皆持っているのだろうか、独特の浮遊感がとにかく気持ちいい。
洗練されたサウンドと僕ら世代の人が安心して聴けるちょっと懐かしい感じ。
そして憂いを含んだメロディが美しすぎる。
O Som Do So(太陽の音)、今年の夏はこれで乗り切ろう。夏の1枚、決定。

Joao Gilberto/Ela E Carioca(ジョアン・ジルベルト/彼女はカリオカ)

ジョアン・ジルベルトのメキシコ滞在中の1970年のアルバム「彼女はカリオカ」。
ボサノヴァ・ムーブメントが終わりジョアンにとっては不遇の時代ともいえる時期の作品。

だがこのアルバムの中でジョアンはそんなことはおかまい無しといった感じにただひたすらに淡々と歌い続けている。
録音テープのよれなど時代の経過を感じさせる音だが、「彼女はカリオカ」などではジョアンの声とギターとの距離は近く耳元で歌っているかのようだ。
これを聴いていると気持ちがほぐれて少し自由な気持ちになれる。

Agustin Pereyra Lucena 初来日ライブ

バー・ブエノスアイレス
2010年3月19日(金)
@bar cacoi Shibuya, Tokyo

今日はAgustin Pereyra Lucenaの初来日ツアーの最終日で東京のプラッサ11でライブが行われたはず。きっと素晴らしいライブだったにちがいない。
僕は1週間前の19日、来日ツアー開始前日の渋谷のbar cacoiで行われたミニコンサートを聴くことができた。
とても楽しみだったのでフライング気味に会場に着くとお店はオープン前で、リハーサルをしているアグスチンの姿が!
確信犯的行動なのだが、お店を出てしばらくブラブラして戻るともう会場は50名程のオーディエンスでいっぱいになっていた。

初来日の記念すべき1曲目は「Despues De Las Seis」でスタート。

80年のアルバム「La Rana」の中で弾いている突き進む感じではなく、静かにだんだんとグルーヴしてくる感じ。
「Pra Que Chorar」「Tema Barroco」など同系のオリジナルを続けて弾いた後「少し変わった曲を」といって演奏した現代音楽的な響きを含む「Confines」は同じアルゼンチンのピアソラの音楽にも共通するようなある種の緊張と和みが共存した独特の世界。
ブラジル北東部風の「O Cego Aderaldo 」などもクラシックギターにディレイをかませたサウンドが印象的だった。
バーデン・パウエルやジョビンの曲などを織り交ぜながら約1時間、至福のひとときだった。
アンコールの中の1曲「Un Tres De Dos」も3拍子のリズムに身体が自然と動き出すような繊細で静かなグルーヴが心地よかった。

Pra Machcar Meu Coracao

半年以上間が開いてしまったが久しぶりのボサノヴァ・レッスン。
Getz/Gilbertoに収録されている「Pra Machcar Meu Coracao」に挑戦。
ちょっと切ない感じのメロディを淡々と歌うジョアン・ジルベルトはやっぱりかっこいい。
とてもシンプルに聴こえるのだが、弾きながら歌うのはとても難しかった。
♪ meu sabia meu violao〜の部分の音がとれない、いわゆる「音痴」になってしまい苦戦。
今日はスケールのレッスンもしてもらう。
次回挑戦するCaetao VelosoのOs Passistasのギターも少し。

先日タニィさんが教えてくださったアグスチン・ペレイラ・ルセーナの初来日ライブ。
先生から鎌倉、東京のチケットが完売ということで、ミニライブの情報を教えていただき、あわてて申し込んでギリギリセーフ。間に合ってよかった!

あけましておめでとうございます!

fredmartins

Fred Martins - Guanabara

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくおねがいいたします。

2ヶ月間放置してしまいました!
昨年はいろんなことがありまして、なんだか大変な年になってしまいました。
世の中的にもかなり大変な状況なわけですが、まあ何とか頑張っていきたいですね。
今年は良い年にするぞ!

で、昨年本当によく聴いたアルバム、前にも書きましたがFred Martins「Guanabara」。
我が家ではかなりのヘヴィーローテーションで珍しく家人がはまっております。
ルックスもなかなかですし、適度な色気があるから女性うけがよさそう。

ちなみに僕はこのアルバムを聴いた事によってギターの弾き方、リズムの取り方が変わったような気がします。1曲目の「Amo Tanto」のギターコードをコピって弾いてみたのもかなり勉強になりました!

このアルバムは本当に内容が素晴らしいと思います。
ソングライター、ボーカリスト、そしてギタリストとしてスゴい才能の持ち主です。
ボサノヴァ好きのみならず、いろんな人に聴いてほしい。
このアルバム引っさげて来日!しないですかね。。

Fred Martins「Guanabara」

トワ・エ・モワ / 見知らぬバス

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ちょっと寒くなってきました。
今年もあとふた月少しで終わり。早いなあ。
先日トワ・エ・モワの「誰もいない海」にふれましたが、他にもいい曲がたくさんありますね。
ということでベストアルバムをじっくり聴いてみることに。

「或る日突然」にはじまり「空よ」そして先日亡くなられた加藤和彦さんの作曲による「初恋の人に似ている」、「誰もいない海」「虹と雪のバラード」など。
素晴らしい楽曲がずらりと並んでいる中で特に気になったのが「見知らぬバス」(山上路夫作詞、村井邦彦作曲、東海林修編曲)。

イントロのトランペットとストリングスとフルート、そしてピッキングベースとドラムのリムショットの感じが60年代のA&Mレコードのロジャー・ニコルズ風でかっこいい。
ちょっと不思議な感じのするメロディーラインや2拍3連のブリッジのリズムなどが印象的でとてもお洒落。
詩と曲とアレンジのそれぞれが絶妙に絡み合った、まさに「和製ロジャ・ニコ」ですね!

「或る日突然」なんかもハーパース・ビザールを彷彿させる仕上がりだし、「さよならと云わせて」はブルージーなエレピとエレキがいいし、「地球は回るよ」にいたってはロジャー・ニコルズ&ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズだし、全体にソフト・ロック好きの耳にはたまらないテイストの曲がすごく多い。
当時の日本の音楽業界も作家陣、アレンジャーの優れた仕事に支えられていたんだなと思った。
オリジナルのアルバムも聴いてみたいですね。

Fernanda Takai(フェルナンダ・タカイ) / Descança Coração

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「今はもう秋 誰もいない海〜」もう秋ですねー。
1970年にトワ・エ・モワが歌って大ヒットした「誰もいない海」。
作曲は越路吹雪さんの旦那さん内藤法美さん、作詞は山口洋子。
60年代っぽいほのぐらい空気の漂うこういう曲はとても好きだ。

子供の頃に家の車には8トラックのカーステレオが載っていて、このトワ・エ・モワの「誰もいない海」が頻繁にかかっていたのを憶えている。
子供心にもとてもいい曲だなあ、なんて思っていた。

先日書いたボサクカノヴァのライヴCDの付属DVDの記事でも書いたが、フェルナンダ・タカイがちょっと気になっていたので彼女のソロ・アルバム「彼女の瞳が届く処」を聴いてみた。
で、その中の「Descança Coração (My Foolish Heart)」の歌い出しを聴いて、この「誰もいない海」を思い出した。
メロディーラインとコード進行が少し似ているのかもしれないが、多分編曲と歌い方のせいかな。
ビル・エヴァンスの「My Foolish Heart」しか聴いた事がなかったが、「誰もいない海」を思い出すなんてことはなかったし。
ハープシコードが効果的に使用されていて、ちょっと秋っぽい雰囲気を感じさせるからかもしれない。
いずれにしても日本人好みな感じの節回しに仕上がっていて、とてもいい。

で、それが何?って感じだが、「誰もいない海」にボサノヴァのコードが乗せられたら素敵だなとちょっと思った。
ボサノヴァ風というよりはボサノヴァのコードをつけてみるということ、難しいかな。

BOSSACUCANOVA/AO VIVO

bosssacucanova

ボサクカノヴァ。bossacucanova。
以前にも書きましたけど、ボサノヴァ音楽界の大御所ホベルト・メネスカルの息子マルシオ・メネスカルとアレシャンドリ・モレイラ、マルセリーニョ・ダルアの3人からなるユニット。
洗練されたボサノヴァに、さらにスタイリッシュな要素を盛り込んだ彼らのボサノヴァは本当に気持ちがよい。

その彼らのライヴアルバム「AO VIVO」を入手。
HMVのサイトで「付属DVDがとにかく凄すぎです」とのレビューがあるDVD付きのものを購入。
これ本当に凄すぎ。
ライヴの映像がほぼ全て収録されているうえに、ボサノヴァのドキュメンタリー(ボッサ界の大御所多数出演)が収録されている。

そもそも彼らはベース+キーボード+DJからなる3人のユニットなのでライヴは一体どんな感じなのか?気になるところだが、メンバー3人にクリス・デラノという女性ヴォーカルを迎え、ギター、パーカス、ホーンなどbossacucanova bandをバックにステージ上はかなり賑やか。
そこに彼らのアルバムの中に参加してきた豪華アーティストがゲストで順番に参加していくといった彼らの活動の集大成的なライブになっている。
ホベルト・メネスカル、マルコス・ヴァーリ、カルロス・リラなどボサノヴァの大御所にウィルソン・シモニーニャ、エヂ・モッタなど現代のブラジルアーティストなど、もうお祭り状態。

さらにこの「付属DVD」におさめられているボサノヴァのドキュメンタリーとセッション・ライヴ。
当時ボサノヴァの集まりが開かれたアパートをbossacucanova風に再現!といった感じで、アットホームな雰囲気繰り広げられるセッションは必見もの。
当時のボサノヴァ界を大御所達が語るシーンやインタビューなど貴重な映像も多数。
そして気の利いていることに輸入盤なのに日本語字幕がついている!

って、なんだかCDの宣伝みたいになってきたが・・このセッションの参加アーティストも超豪華。
ホベルト・メネスカル、カルロス・リラ、マルコス・ヴァーリは本編にも出演しているがジョアン・ドナート、フェルナンダ・タカイなどが参加している。
中でも作曲者であるホベルト・メネスカルとフェルナンダ・タカイが歌う「小舟」がすごくいい。
フェルナンダ・タカイの声ってすごくいいなと思った。
映像の中でマルシオも言っているが、「内に向かって歌われる声」そして、彼女の落ち着いた佇まいがとても魅力的。
その他にもマルコス・ヴァーリ、ジョアン・ドナートのRhodesプレイなど、見所満載。
興味のある方は、絶対買った方がいいっすよ。

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